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女子会  作者: 工藤 桃子
2/2

無尽の嫉妬

いつもと変わらない帰宅。に振る舞ったがやはり女の勘というものは明確に存在し、噂通りの鋭さだ。


「浮気なんかしたらどうなるか分かってる?お小遣いが減るなんてものじゃないんだから」


あんなにかわいい笑顔を見せるのかと思えばこの鬼の形相。二重人格かとも疑う。悪いのは私だが自分の妻を恐ろしく思う部分もある。


「もちろん。浮気なんかしてないさ」


ほんの少しの声の震えも聞き逃してはくれない。この日から妻の態度は冷たくなった。


「オヤジ、ビールもう一杯」


行きつけのラーメン屋で今日も思考回路を停止させる。あの日までは妻も一緒だった。見た目はキレイではないが二人の思い出の場所だ。

それから一週間後のこと。「浮気は止めよう」きっぱりと決心した。やはり妻が一番大切だ。

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