表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/9

母親の罪。そして私も同じ状況。③

 みんなでかぼちゃコロッケを食べた。


 お母さんと二人で泣きながら作ったコロッケはなんだか味が薄かった。


 それでもみんな完食してくれた。


 夜ご飯を食べ終わって片付けをして、お母さんとハグして帰った。


 帰りの運転中、私は涙が止まらなかった。


 どうして気づいてあげれなかったんだろう。どうして一人で辛い思いさせてしまったんだろう。


 きっと一人で苦しかったはず。


 これからは私がお母さんを支えていかなくちゃ。


 もう大丈夫って安心させてあげたい。


 そう思いながら家に帰った。


 家に帰ると旦那が仕事から帰ってきてた。


 泣き顔の私を見て旦那が「どうした!?何があった!?」と心配してくれた。


「ごめんなさい・・・」と言うと


 旦那はめちゃくちゃ焦っていた。


「何があった!?何があったか教えて?」と言うと私はお母さんのことを全て話した。


 すると旦那が


「うん、そっか。そうゆうことがあったんだね。わかった。大丈夫。もう泣かないで。」と旦那が私を抱きしめてくれた。



 次の日、私は仕事しながらもお母さんが気になった。


 今回のことがきっかけでお母さんがもし自殺なんてしてしまったらどうしよう。とか色々考えてしまっていた。


 仕事中の隙間時間にはお母さんにメールした。返信がないととても不安になった。


「今日も職場で聴取されてる。また連絡するね」とメールが来た。


 聴取されているお母さんの姿を想像するだけで泣きそうになった。


 仕事に集中なんてできなかった。早退させてもらおうかと思うくらい胸が苦しかった。


 夕方になってお母さんからメールが来た。


「電話できる時があったら電話して。今日のこと報告するから」と来た。


 私はすぐに電話をかけた。


「今日も職場で聴取があったんだけどね、お母さんの職場のトップの人が刑事告訴はしないって。」と泣きながらお母さんは言った。


 私はそれを聞いてまた泣いた。


「そっか、よかったね。」と私が言うと


「でもね、条件があるって。4000万円は借金することにして、最初に一千万円を収めてって。トップからの話だとね、ずっとお母さんの仕事ぶりを見てて仕事ぶりを認めてくれてたみたいなんだよね。だからトップが幹部の人たちに私をあまり責めるようなことはしなさんな。って言ってくれたみたい。」


「そうなんだね、仕事頑張ってたもんね。いろんな賞もらってたもんね。」


「うん、だから聴取ももう明日で終わりみたい。」


「そっか、良かったね。また近いうちに帰るからまたその時話聞かせてね。」と言い電話を切った。


 私は逮捕されないことに安心した。


 けれど、最初に収める一千万円はどうするつもりなんだろう。


 その週の週末にまた実家で家族会議が行われた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ