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波打つ  作者: 北川
10/10

10.拠り所

毎日を楽しく過ごしていた。

毎日が充実していた。


しかし、色んな事が重なった

いっときがあった。


僕は普段、皆んなから話しをされる。

わりかし人の話しをよく聞く方だ。

その人の感情を逆撫でない様に上手に聞く。


大抵の人は色々な思いを僕に伝えてくれるが

行動しない。

それはそうだ。大人だから。

わかる。わかっている。


ある時に重なった。

周りの皆んなが皆んな。 


普段は沢山の人の話しを聞いても

絶対、僕の意見なんか出さないのに

拠り所の人だけに言ってしまった。


翌日からだんだん離れて行ってしまい

取り返しがつかない事をしてしまったと思った。


こんなに仲が良かったのに。

たった一言で、人は離れて行く。


また、実感した。

人は話しを聞いて欲しい。

人の意見など求めていない。

ましてや否定的な意見など。


周りの人もそうなんだ。

いつも僕の話しを聞いてくれて

否定的な事など言ってこない。


人は一旦、心が離れると

無意識なのか言葉が攻撃的になる。

行動が冷たくなる。残酷である。


昨日まであんなに仲が良かったのに。

修復も難しくなる。

他人より距離を感じる様になる。不思議だ。


僕からは離れた事がないのに

人は僕から離れて行く。

良いところは話しやすいだけだったからだ。

その他、何も良いところがなかったからだ。





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