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警狼ゲーム  作者: 如月いさみ


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警狼ゲームの新たなる始まり 8

 将は表情を切り替えると

「でも俺たちにはできる。これまで成功しているんだ。そして、更にステップアップできる力が俺たちにはある」

 と笑みを浮かべ

「大丈夫だ」

 と強い口調で告げた。


 三人とも頷いた。


 翼はフッと笑うと

「これなんだよな、東大路の怖いところは……何処か人を動かす力がある」

 と心で呟き息を吐き出すと

「そうだな、怖い考えだけどさ……課長はこの『観察』を見越して俺らや菱谷を入れたのかもしれないな」

 と告げた。


 狼は狼の生態を知る。

 三人ともが元は『狼』だったからである。


 同質を嗅ぎ分ける力があるのだ。


 省吾は「だったら、課長が一番怖いね」とアハハハと笑った。

 由衣も苦笑して

「そうかもね」

 と答えた。


 将も笑みを浮かべながら

「そう言えば、課長も天童や根津と同じような組織にいたって言っていたからな……本当にそうなんだろうな」

 と心で呟き

「俺は山形県総合運動公園の屋内多目的コートの方を担当する。天童は総合体育館の方で良いか?」

 と告げた。


 どちらも隣接した建物であるが、屋内なので孤島に似た状態を作れるということである。しかも徒歩1分以内なので何かあっても即時に連絡を取ることが出来るので悪くはなかった。


 省吾は地図を見て

「天童南の近くだって……天童市か」

 と翼を見た。


 意味を理解して将と由衣は思わず苦笑を零した。


 翼はどこか罰が悪そうに

「省吾」

 というと

「それで省吾と、菱谷には案内チラシの作成と弁当などの手配を頼めるか?」

 と告げた。

「俺と東大路は現場に出向いて中の状態を見ながら不正とかを防ぐための方法を考えようと思う」


 将は翼を見ると頷いた。


 由衣も快諾すると

「そうね、警察内部で出来る仕事は私たちの仕事だから安心して」

 と答えた。


 省吾に異論はなかった。


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