表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
警狼ゲーム  作者: 如月いさみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/139

警狼ゲームの新たなる始まり 7

 計画は即座に発動し翌朝、実行に移されることに決まったのである。会議が終わり桐谷世羅は裏で動いているもう一人の人物と情報連絡のために部屋を出た。


 翼は将を見ると

「囮かー。それを考えていたとは流石だな」

 と告げた。


 将は首を振ると

「いや、俺は可能性を考えただけだから」

 と言い、腕を組むと

「考えればさ、これから先はこういうことは多分にあるし、もしかしたらこういうモノばかりになる可能性があるなって考えた」

 と告げた。


 由衣が「それは?」と聞いた。


『こういうモノ』がどういう内容を指しているのか分からなかったのである。翼にしても省吾にしても将の思考が読めなかったので沈黙を守った。


 将は三人を見ると

「今までは『誰が狼か』一人は分かっていただろ? そして、新人警察官に紛れる狼を見つけること自体がメインだった。でもこれからは表向き『狼がいない』状態で『いれば』見つけないといけない。それ以上に既に入っている狼の見つけ出す本当の警狼ゲームもしなければならない。俺たちが陽動作戦の囮とすれば今回八重塚さんや遠野さん達が動いている方が本体って考え方かな」

 と告げた。


 翼は頷くと

「確かにな」

 と答えた。


 将は三人を見つめて

「恐らく俺たちの警狼ゲームはきっと本当の段階に入ったんだと思う」

 と告げた。


 ……これまでは狼の一人は分かっていた。だが、通常は全く真っ白の状態で行うことになる……

「密告なんてある時はある、無いときは無いから。それが前に課長が言っていた『観察』なんだよ。その時に恐らく内部で狼に転じた人間を見つけ捕まえる本体も動く。俺たちは『観察』をしながら『囮』役もこなさないといけないってことなんだろうな」


 警察は入社する時などはそれなりに調べたりはする。だが、その後は緩い。だからこれまで内部の人間が狼へと転換し、そいつが仲間を入れ続けていたのだろう。そして幾つかの事件が隠蔽されていたのだ。現実こそ真の人狼ゲームなのだ。


 自分たちはその本来の人狼ゲームを助けながら同時に新人警察官として入り込もうとしている狼がいたら情報のない中から見つけて捕まえなければならないのだ。


 かなり難しい話である。

 由衣をこくりと固唾を飲み込んだ。翼と省吾も同じであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ