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警狼ゲーム  作者: 如月いさみ


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警狼ゲームの新たなる始まり 6

 リビングに個室が3つあり、最大9人宿泊できる部屋であった。警察の中にも組織の人間がおり、極秘で動く以上は拠点となる場所が必要だったのだ。

 その為に桐谷世羅は多人数で泊まれる部屋をチャージしていたのである。テーブルに5人が集い、将が桐谷世羅に計画書を見せた。


 桐谷世羅はテーブルに置かれたそれを手にすると

「なるほど、悪くない」

 と言い

「今回のメインは密告の事実確認と知事が狙われるということは知事が組織にとって不利になる情報を持っているということだからその内容を知ること……ゲームの方は二次的なもので囮だからな。これなら武術鍛錬と洞察力の訓練と言えるし設備もあまり必要ないし、何よりゲームの進行を一人ででもできそうだからな」

 と告げた。


 将は内心で

「やっぱり、そう言うことだったんだ」

 と心で呟きつつ

「では天眼ゲームで」

 と告げた。

「会場は二か所なので26名と28名に分かれて行う形にします」


 桐谷世羅は将たちを見てニヤリと笑うと

「自分たちが囮だってわかっていたんだな」

 と言い

「合宿の実行は悪いが東大路と天童の二人でそれぞれ一人ずつが担当になって行ってくれ」

 と告げた。

「これならできるだろ?」


 将と翼は顔を見合わせて頷いた。

 由衣と省吾は同時に「「自分たちは?」」と聞いた。このままでは手持ち無沙汰になる。やることが無いのだ。


 桐谷世羅は笑って

「安心しろ、二人には重要な仕事を頼む」

 と言い

「いま弓削県知事には八重塚圭が既に秘書としてついている。メディアの方の動きは遠野秋日と佐藤正樹が動いている。菱谷と根津は合宿のフォローということで警察内部での動きを見張っておいてくれ。一応、東大路のフォローは菱谷で、根津は天童だな」

 と告げた。


 そう、合宿は行わなければならないが全員がいなくなった後に県知事へスキャンダルでっちあげ襲撃が行われると対処する人間がいなくなるということになる。それを回避するために由衣と省吾には合宿のフォローという名目で警察内部の動きを見張るように告げた。


 由衣は敬礼すると

「了解しました」

 と答えた。

 省吾も慌てて

「俺もです」

 と答えた。


 将は行方不明だった三人の名前に目を見開くと

「あの」

 と告げた。


 桐谷世羅は将の質問の内容を理解すると

「彼らを助けこちら側に引き入れた人間がいるってことさ」

 とさっぱり答えた。

「俺が今言えることはあいつらは俺たち側の人間だということだ」


 全員が顔を見合わせたものの笑みを浮かべて頷いた。


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