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警狼ゲーム  作者: 如月いさみ


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警狼ゲームの新たなる始まり 3

 翼は頷いて

「俺、料理できるぞ」

 と答えた。

「省吾は鍋担当だな」


 桐谷世羅は冷静に

「俺は作らん。若葉が料理上手だからな」

 とポソリと答えた。


 将は戸惑いつつも

「もしかして……奥さん……いるんですか?」

 とチラリと桐谷世羅を見た。


 桐谷世羅はあっさり

「ああ」

 と答えた。


 それに4人ともが『既婚者!?』と心で叫んで凝視した。


 こう言ってはなんだが癖はあるし口は悪いし、性格も一見しただけでは良さそうに見えない。だが、既婚者なのだ。


 翼はこれ以上ないくらい真剣な顔で

「まじか」

 と呟いた。


 桐谷世羅は驚く4人を気にした様子もなく

「よし、山形県警の合宿日程と場所を今日中に選定する。11月だから島というわけにはいかないが、出来るだけ邪魔が入らない場所を選ぶ」

 と言い

「俺は少し寄るところがあるので先行する。お前達は詳細を書いて置いていくので読んで合宿計画を立てて三日以内に来い」


 4人は敬礼すると「「「「はい」」」」と答えた。


 翌日、桐谷世羅は手書きのメモを置いて旅立ち、4人はそれを見て暫く呆然と立ち尽くしていた。


 将は目を細めたまま

「……簡易過ぎないか?」

 と呟いた。


 翼は冷静に

「まあ、課長らしいけどな」

 とぼやいた。


 省吾は二人を見ると

「だって本当に日付と場所だけだよ」

 とアワワと呟いた。


 菱谷由衣は苦笑を浮かべて

「ここが課長の課長らしさかも知れませんね」

 と告げた。


 内容は本当にあっさりしていて合宿として確保した場所と日時であった。

『山形県総合運動公園・屋内多目的コート・総合体育館』

『11月30日12月1日2日』

 それと山形県警配下の警察学校の生徒の身上書であった。


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