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大阪府警のサバイバル 12

 将は驚いたものの咄嗟に立ち上がって素早い動きで八重塚悟の腕を掴むと下へと押し倒した。

 翼は藤原美也子の腕に手刀を食らわせて彼女が忍ばせていたナイフを蹴り飛ばした。


 藤原美也子は舌打ちすると翼を見て回し蹴りを食らわせようとした。が、翼はそれを避けると

「舐めんなよ」

 と呟き手の平で彼女の肩を突いて倒すと腕を掴んで後ろ手に捻り上げた。


 将は八重塚悟を見て

「お前は動くな!!」

 と怒鳴り、素早くナイフを拾うと

「122番、藤原美也子この場で失格とする!」

 と告げた。


 藤原美也子は顔を歪めると

「違います!! あの八重塚悟は……私を辱めたんです!! だから悔しくて!!」

 と告げた。


 翼は彼女が動けないように後ろに両手を回して手錠をしながらチラリと八重塚悟と将を見た。


 八重塚悟は拳を作り

「な! ちがっ……」

 と言いかけて睨んだ。


 将はそれに手を上げることで彼女の言葉を止めて

「藤原、本当にそうなのか?」

 と聞いた。


 藤原美也子は両手で顔を覆って泣きながら

「はい! 無理やり私を襲って……だから」

 と告げた。


 将は頷いて

「なるほど」

 と答え

「本当か? 八重塚」

 と聞いた。

「反対に俺は君が良く隠し通せたと思ったんだが」

 ……君は八重塚悟の双子の姉か? 妹か? ……


 藤原美也子は不思議そうに顔を上げた。

 八重塚悟は息を呑み込んで

「いつ……」

 と呟き、藤原美也子を睨みながら上着のボタンをはずした。


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