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大阪府警のサバイバル 10

 将は息を吐き出すと

「何を探しているんだ?」

 と汗を拭いながら考えた。


 全く分からない。ということだ。


 将は八重塚悟が一旦足を止めるのに合わせて立ち止まり

「根津、他に動きが変な奴はいるか?」

 と聞いた。


 省吾はそれに

「いるよ。それは翼に伝えてる。122番だよ。34番については俺の目から見て動きに異様な特徴は見られない」

 と答えた。


 将は合点がいくと

「わかった、天童が34番から122番藤原美也子に切り替えるってことだな」

 と告げた。


 省吾は短く

「そういうこと」

 と頷いた。


 将は「了解」と短く答えると八重塚悟が走り出すのに合わせて足を踏み出しかけて不意に足を止めると周囲を見回した。


 異質な視線を感じたのである。

 だが草木が騒めくのが見えるだけで誰の視線か分からない。


 将は舌打ちしつつ

「仕方ない」

 と言うと八重塚悟を見失わないように木々に姿を隠しながら追いかけた。


 それに咄嗟に座って姿を隠した人物はカメラを手に

「危なかった、鋭い。鋭すぎるだろ」

 と呟き、そっと草の上に頭を出すと

「何故、圭ちゃんを追いかけているんだ? いやそれよりどうして追いかけることができているんだ? レーザー銃の照射と的に当たった受信はしている事は言っていたが、まさか……122人全員の動きを掌握している訳じゃないよな」

 と呟き将の後を追いかけるように足を進めた。


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