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警狼ゲームのはじまり 2

『人狼ゲーム』

 誰もが良く知っている村に人狼が入り込んだと設定して生死を掛けて狼を見つけるゲームである。


 だが。

 だが。

 将は一瞬目をぱちぱちと見開いた。

「は? 人狼ゲーム??」


 それは隣に立っていた同期の天童翼も同じであった。いや、参加している全員が同じ反応をしていた。


 感想としては『警察でゲームかよ』である。


 桐谷世羅はざわめく将たちを見て息を吐き出すと

「話は最後まで聞け!!」

 そう一喝し静寂が広がった瞬間に

「俺がゲームを進める。そして、こいつは助手の多々倉聖だ」

 お前ら人狼ゲームは知っているか? と告げた。


 全員が頷いた。

 もちろん、将も騙し騙されの人狼ゲームは良く知っていたので頷いた。


 昼間に話をして夕方に全員で狼と思われる人間を一人選んで処刑し、その夜に狼が村人を襲ってそれぞれの数を減らしていく。

 ただ処刑については村人を処刑する場合も狼を処刑する場合もあるのでここが一番のミソである。


 最終的に狼を全滅させるか、村人と狼が同数になるかで勝敗が決まる。


 言わば狼がどれだけ村人を騙すか。

 反対に村人がどれだけ狼を見抜くかの頭脳戦である。


 桐谷世羅は全員質問がないのを確認すると「よし」と呟き、満面の笑みを浮かべて

「通常の人狼ゲームに警察らしいルールを追加する」

 と言葉を続けた。


「一つは半数の落ちこぼれは警察学校を止めてもらう可能性がある。つまりはクビだ!」


 全員が目を見開いた。

 将もまた目を見開いた。

 まさかである。


 たかがゲームにクビが掛かっているとは誰も考えてはいなかったのだ。

 将は胸に沸き上がった衝動に拳を握りしめてヒタリと汗を浮かべた。

「上等だ」

 そう心で呟き目を細めた。


 その間にも桐谷世羅の言葉は続き

「二つは処刑された者。狼に襲われた者の扱いだ。ゲームから除外されるが死んだわけではない。牢屋に入って狼の場合は村人の暗号を推理するか聞きだすかしてキーワードを手に入れると抜け出すことが出来る。言わば脱獄だな。反対に村人は狼が手にする暗号を推理するか聞き出してキーワードを手に入れれば同じく生き残れる。言わば面目躍如だな」

 と告げた。


 ……但し暗号を渡した奴、もしくは悟られた奴はドボンだ。常にカメラで見張っているから俺たちを舐めるなよ……

「村人も狼もくれぐれも自身の暗号は大切にしろ」


 桐谷世羅の言葉の後に多々倉聖が

「暗号はこれから渡す携帯の中にある。気を付けて扱うように。勿論、役割に合わせて我々や必要な人間と通じるようになっている。ただの村人は全く通じない」

 と告げた。


 世羅は口角を上げて酷薄な笑みを浮かべると静かな声で告げた。

「さあ……林間合宿『リアル人狼ゲーム』を始めようか」

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