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警狼ゲーム  作者: 如月いさみ


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新潟県警の狼 3

 将は驚いて目を見開いた。

「依頼? まじか」


 これまで警戒され忌避され邪魔されてやってきて、望まれてやることが無かっただけに驚きであった。というか、望む県警なら心配ないんじゃないのか? なんて考えてしまいそうになる。


 翼も同じようで

「何か、反対に行かなくて良いんじゃないのか? なんて思ったんだが……課長は県警からのヘルプが入っているのかもしれないからなって言ってさ」

 と苦笑して

「あの人、仕事面倒くせぇとか、まだやるのか、とか言いながらきっちり熟すんだよな」

 と告げた。


 将はフロアでの桐谷世羅の様子を思い浮かべながら腹を抑えて

「悪い、笑かさないでくれ。傷に響く」

 と告げた。


 翼は慌てて

「悪い悪い」

 と言い

「それで新潟県警で俺たちの担当についてくれるのが警務部じゃなくて刑事部捜査一課の神生課長で、確かに何かありそうだとは思ってる」

 と告げた。


 通常は警務部が取り仕切るのだが刑事部と言うのも確かにおかしいと将は思った。将はノートを出すと

「これ、一応今後のために書いたゲームの構想」

 と言い

「良かったら利用してくれ」

 と告げた。


 翼は受け取ると

「サンキュ」

 と応え、立ち上がると

「じゃ、一応報告だけだから……無理するな」

 というと立ち去った。


 将は彼を見送ると窓の外を見て

「新潟県警か……頑張れ」

 と小さく呟いた。


 将の書いたノートを手に翼は警察庁組織犯罪対策部内部組織犯罪対策課のフロアに戻ると新潟県警の資料集めをして待っていた省吾と由衣にノートを見せた。


「東大路が考えていた今後利用するゲームの案だ。ゲーム好きだけあって色々考えてるな」


 それを見て省吾は

「ゆっくり休めばいいのに」

 と言い、ノートを机の上に置いてぺらりぺらりと捲った。


 由衣は苦笑しながら

「休めと言いながらきっと桐谷課長に本を渡されたんだわ」

 と全てを見透かしたように言い

「この中から案を練る?」

 それとも、と告げた。


 三人とも将ほどゲーム脳ではないのだ。これまでは将が中心で動かしていたのでやって来れたが、手順書があったとしても慣れない人間が新しいモノをするには難しさがある。


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