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警狼ゲーム  作者: 如月いさみ


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警狼ゲームの新たなる始まり 17

 将はふっと意識を取り戻すと翼に

「悪い、天童……後を……頼む。二人から話を聞いてくれ……ちゃんと話してくれるから……二人をまも……るよう……課長に」

 というとタンカーの上でそのまま意識を失った。


 翼は指をさされた宮田紘一と房田健二を見た。

 二人は翼を見ると深く頭を下げ

「全て、お話します」

 と告げた。


 房田健二は翼が連れていた新人警察官の一人を見ると

「お前も、全てを話せ」

 と笑みを見せた。

「お前たちはまだやり直せる。本当にすまなかったな」

 それに二人は泣きながら駆け寄った。


 省吾と由衣と桐谷世羅が駆け付けると、彼だけでなく翼が担当していた新人警察官の一人も全てを自白した。

 彼らは房田健二とは同じ村の出身でその村はダム建設のためにバラバラにされ多くの人々が慣れない枯れた場所で貧しい生活を余儀なくされていたのである。


 房田健二は自力で大学に入りそこで組織を知り警察へと入り、大学へ行きたくても働かなければならないとされていた二人に声を掛けて引き入れたのだ。

 小さな村だったのでその絆は家族に近かったのである。


 同時に国有地が無断で安く売り払われようとしたことに県知事が気付きそれを中断させようとして組織から狙われたこともわかり、また県警の中の組織の人間の拾い出しも行われ、山形県庁及び県警は大きく人事が動いたのである。


 将は手術を受けると集中治療室で眠り続けていた。


 連絡を受けて彼の姉の茉莉と母親の茉代が慌てて駆け付けたのである。その時、病院の前で茉代は一人の男性を見ると

「……祥一朗さん?」

 と呼びかけた。

 男性は笑むと

「義姉さん、お久しぶりです。義姉さんには兄さんが亡くなった後も本当にご迷惑をおかけしております。その……将のことお願いします」

 と頭を下げると立ち去った。


 その様子を偶然桐谷世羅は目に

「アレは瀬田祥一朗……」

 と呟いた。

「何故、東大路の家族と」


 雪は降り続き、将が目を覚ましたのは三日後であった。


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