勝敗ライン、根拠、不安要素まとめ
あれ? 次の文学フリマは来月開催される東京だよ? 間違えてない? と思う方もいると思いますが、間違いじゃありません。
もちろん、来月5月に開催される文学フリマ東京にも出店しますが、現在は規模が大きくなりすぎて、私の中では戦場というよりはお祭りの舞台――つまり、純粋に交流や買い物、創作や雰囲気を楽しむ場であると割り切っているのは否めません。ですので、戦場としての舞台は6月に開催される文学フリマ岩手なのです。
そしてその岩手ですが、一昨年は無念の落選。
「まあ、申し込んだのもギリギリだったから仕方ないよ」と半ば諦めムードでの申し込み。そして当然の結果。
更に昨年は驚愕の落選。
「まさか二年連続はないよな」とタカをくくっていた為、ここ十年くらいの出来事でベスト3に入る落胆を経験しました。と、同時に文学フリマで数々の失態、相手を絶句させる発言や所作をしていると自負してる私は「え?! まさか出入り禁止になってる?!」と本気で思っていました。
つまり2年連続、舞台にすら立たせてもらえなかった……そんな特別な思い入れがあるのが岩手なのです。
今年は申し込み開始日を待ち構えて対応したおかげで、先着60サークル抽選対象外を見事勝ち取りました。しかし、肝心の支払いを失念――それを締め切り日に思い出し、銀行へ直行しました。紆余曲折ありましたが、正式に岩手への参加をゲットしました。
早速ですが恒例の勝敗ラインを発表します。
販売数25冊以上 完全勝利
販売数20〜24 ブイサインの勝利
販売数15〜19 平均台を渡っていて、ゴール直前で落ちるイメージの惜敗。
販売数10〜14 安定の敗退。
販売数5〜9 野球で言えば5回コールド10対0に匹敵する、完膚なきまでの惨敗。
販売数0〜4 創作引退も視野に入れる大惨敗。
私の戦いレポートを毎回読んで頂いてる方からしたら「え? こないだ広島で過去一番の惨敗したのにずいぶん強気じゃない? 身の程知らずにも程があるんじゃない? ふざけてんの?」と思う方がほとんどでしょう。
ですが、この強気には理由があります。
根拠①
今回の新刊はコピー本仕様で、販売価格も190円――つまり低価格での頒布を行う為。
根拠②
岩手のブース数は文学フリマの中でも一番少なく、単純にライバルが少ない為。
根拠③
岩手は宮沢賢治のおひざ元。宮沢賢治と言えば童話。このジャンルは私が最も得意とするジャンルで、今回は想定読者を小学校高学年に見据えて、道徳短編集の新刊を出す。そして、童話的な作品が岩手では売れる傾向にあるんじゃないかという予想がある為。
根拠④
出発直前に近くの神社に行き神頼みを実施。更に奮発し、人生初のお札(1000円)を投下する予定があり、その効果が期待される為。
しかしながら、このように大風呂敷を広げた私の最大の不安要素と立ちはだかる壁――それは文学フリマ岩手の昨年の一般来場者数が361人である事……。
そうです。文学フリマの中でも来場者が一番少ないのです。多少は増えるかも知れませんが、それでも500人くらいだと予想。これは広島・札幌と比較して約半分という数字です。勝利の20冊を売る為には、25人に一人は買っていただかないと到達出来ない計算です。そんな事は他の文学フリマに置き換えた場合、明らかに無理です。
つまり、文学フリマ岩手は知る人ぞ知る、地域密着イベントという側面を持っている――地元作家さんが強い、知名度・新参者の私が入り込む余地は全くない可能性もあります。ですので、初の販売数ゼロもあり得る――つまり会心の一撃(大勝利)かミス(大惨敗)か……と考えています。
ちなみに岩手という土地について知ってる事はほとんどなし。大地にも降り立った事なし。グルメでは盛岡冷麺、観光名所では盛岡城跡なども、先程初めて知りました。そして「東京から2時間くらいで行けるよね?」と思っていましたが、3時間以上かかる事にも驚愕。
とにかく文学フリマ岩手というのは、私の知り合いの作家様も出店皆無な未知の領域なのです。
過去類を見ない激しく厳しい戦場へ降り立ちます。今回はあえて言わせて下さい。皆様、どうか応援よろしくお願い致します。そして、惨敗の暁には暖かく優しい励ましの言葉……一生待ってます……。