危機
「どうしよう、まだ好きなのに大嫌いなんて言っちゃった」
急いで部屋に戻りずっと私は後悔していた
翌朝
「おはよう、」
恐る恐る僕が声をかけると
「おはよう」
昨日ほど元気はないが口は開いてくれた
「昨日はごめん、」
「許すつもりはないけど、最低限の会話と家事はしてあげる」
ほんとは仲良くしたいのに変に緊張してうまく話せないし強くあたってしまう
「ところで、何をしてるんだ」
「私たちの本業は学生よ!朝ごはん作ってあげてるのよ」
彼女が作り終わり机に食事を並べる
「いただきます」
料理は得意らしく朝ごはんにしては豪華でどれも美味しそうだ
「ところで、どこの高校に通ってるんだ?」
すると彼女はゴミを見るような目でこう言ってきた
「あんたまじ?同じ学校よ!」
「まさかクラス同じだったりする?」
「そのまさかよ、いい?学校では赤の他人だからね!」
「わかってる」
「私はもう行くからね!お弁当机に置いてるから忘れずに持っていきなさいよ!」
「わかった、行ってらっしゃい」
「行ってきます」
彼女の明るい声が家中に響き渡る
俺もそろそろ行くか
「おはよう、心の友よ!」
「おはよう」
「どうした?今日はいつもに増して元気ねぇな?」
「朝から人をバカにするな」
こいつは俺の唯一の友達、朝川翔だ
「座れホームルーム始めるぞ」
今日も憂鬱な1日が幕を開ける、それにしても同じクラスって言ってたし席どこなんだろうと一面を見渡したら彼女は横にいた、
「えっ!」
口から思わず驚きの言葉が出た。そして授業も終わりお昼休憩の時間だ
「めしくおーぜ!」
弁当を開けた瞬間横から声がした
「えっ、嘘」
横には南雲の友達と思われる人と南雲がご飯を食べていた。まさか、
「愛華と高原くんのお弁当一緒なんだけど」