対価
え~~スギ花粉です。楽しんでいただけてるでしょうか?
シリアスはまだかと声が聞こえます・・・え~~ちゃんとあります
けどまだまだ時間かかるかも、急ぐんで堪忍して下さい
「・・・・・・・・・・」
今、カイは二つの墓の前で手を合わせている。
それを赤毛は少し後ろで立ったまま、見つめている。
カイは立ち上がり、振り向くと相対する。
「改めてありがとう。一緒に墓を作ってくれて」
「・・・・・気にするな」
「俺は、リョウザン・カイ。カイの方が名前だ・・・それで・・赤き狼さんは」
「・・・・・・・・・・レンだ」
「え?」
「・・・・俺の名前はレンだと言っている」
「へぇーーレンって呼んでいいの?」
「・・・好きにしろ。俺は認めた奴にしか名前を呼ばせないが・・・まぁ・・その腕は認めてもいい」
「ありがとう・・・それで、レンって何者なの?」
「・・・・・・・・さっきも思ったが・・・赤き狼を・・・・知らないのか?」
「すまんね・・・俺は異世界人だからな」
「・・・・・・・・・・異世界人?」
「ああ・・・・実は・・・」
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「・・・・・なるほど・・神聖帝国の勇者の噂は本当だったというわけだ」
「だから、この世界の当たり前な事でも・・俺は分からないんだ。許してくれ」
「・・・・・・・・・・・赤き狼とは、俺の別の呼び名だ。つまり・・・・傭兵だ」
「傭兵・・・」ふむと、考え込むカイ。
「・・・・そんなことより、墓は掘ったんだから・・・・」
と、槍を少し傾けるレンだったが、それをカイの大声がさえぎる
「レン!!傭兵なんだよな?お前を雇いたい!!」
「・・・・・何だと?」
「俺は魔物退治をしなくちゃいけなかったんだ。だが、道案内もいなくなってしまったんだ」
「・・・・・いや、だから」
「もちろん、神聖帝国に戻るという選択肢もあるけど、時間がかかるし、何より・・・謎の集団に俺は命を狙われている。あいつらに負けないだけの実力がほしい」
「・・・・・おい・・話を・・・」
と、レンが話しかけるが、カイはまったく聞いていない。
「報酬は今は・・・・そんなにお金があるわけじゃない・・・だが、神聖帝国で事情を話せば、いくらか出してくれるはずだ!!」
「・・・・・き、貴様・・だから・・俺の・・話を・・・・」
度重なる無視、というかスルーに額に青筋を浮かべ始めるレン
「頼む!!レン、俺に力を貸してくれ!!」
といって、レンの左手を瞬時に両手で握るカイ
「!!・・・さ、触るな!!」
と槍をブンっと、振り回すレン
「ああ、ごめん」
と、パッと手を離して、飛び退り攻撃をよけてしまうカイ
「・・・・・・いいだろう・・・雇われてやる」
しばらく考えた後、レンはそういった
「本当か?」
(やった!!魔物退治にもいけるし・・・暗殺集団に襲われても・・この傭兵さんがやっつけてくれる)
ラッキーっと、心の中でガッツポーズ!!
「・・・・・ああ、だが報酬はしっかり頂こう」
「もちろんだ。だが・・今はお金も・・・」
「・・・・・報酬は金じゃない」
「??お金じゃない?え?じゃあ・・・何を?」
「・・・・貴様との・・・・決着だ!!!」
(・・・・・ア・・アンラッキーだった)
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