表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王たちの宴  作者: スギ花粉
74/200

忠告 北の王編

今、城壁の上から南の大地を見ている


自分の横にいるのは、ソロス・スタットック・・・北の王だ・・


「さすが法王・・・すばやい判断だ。すでに魔国に向かっていた軍勢を呼び戻している」


「ですが・・・よろしかったのですか?中央の兵が東へと向かいました、その時に援軍を装い帝都を落とす事もできましたのに・・」


ソロスのジョルンに対する敬語はなくなっていた。自らの部下に話しているのだから、当然だった。


「そうだ・・・・確かに合理的だ。しかし・・・それではダメだのだ。・・・愚かだがな」


と皮肉そうに笑う年若き男


ジョルンはそれを見て、なぜかは分からないが


「それでいいのですよ・・・」といっていた


ジョルンは自らの信頼する兵1千と共に北へと下った


自分は北に行くと、信頼する兵たちの前で明かした。すると自分も連れて行ってくれと頼み込む者が大勢いた。


意外だった・・・・・・・だが、嬉しくもあった。


その気持ちはありがたいと思ったが、家族がいる者が大半だった。だから、他の者に迷惑がかからないような者たちを選別した。


「・・・しかし・・良いのですか?いきなり私を総大将などにして」


「構わない・・実力があれば登用する、当たり前のことだ。北の兵は惰弱な地方軍とは違うぞ」


「はい・・・全身全霊をかけて勝って見せます」


「・・・・・もうすぐ冬が来る。地利・天候・すべてが我らの味方だ


 ここである程度・・・時間を稼いでもらうぞ」


「かしこまりました。1年でも2年でも持ちこたえて見せます」


ジョルンは感激していた・・無駄なしがらみが何もない


北の兵たちは初めは怪訝そうに自分を見ていたが・・・模擬戦をしてからは自分を認め始めていた


いい兵士だ・・・・鍛え抜かれている


この者たちと、全力をもって戦いの事だけを考えられる。


・・・・・・・・・・・・・・軍人はそれでいいのだ


(もしかしたら・・・・・叶うかもしれない)



「今・・・準備をしていてな・・その成功いかんで楽をさせられるかもしれない」


「準備?・・・ですか」


「ああ・・だが成功する可能性は高い」


自分は知らなくてもいい・・・・・・自分の戦場はここなのだ


ジョルンは未だ来ぬ軍を・・・・・・・・・・・・・・


北の大地をいつまでも見つめている・・・・・・・・・


「気をつけろよ・・・レイスが狙っておるやもしれんぞ」


とソロス・スタットックが可笑しそうに忠告した


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王たちの宴・アンケート!!
王たちの宴アンケート
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ