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王たちの宴  作者: スギ花粉
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相対する

え~~楽しんでいただけてるでしょうか?ではどうぞ~~。あ、後・・神王編は別の小説としてありますから、この小説では読めないです。一応の報告です

俺達はすぐに激突した


さすが神聖帝国の中央軍だった・・・東部の軍とは比べ物にならない・・・だが・・・


「ミノタウロス部隊!!帝国軍の右翼の穴へ突撃ーー!!」


リサ将軍の指揮のもと、


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


と物凄い雄たけびをあげながら突っ込んでいくミノタウロス族の部隊


「フォッフォッフォ・・・敵の魔法撃の攻撃に注意しなさい!!左翼!!少し下れ!!」


とバリスタンも檄を飛ばす


リサ将軍やバリスタン将軍、他の将軍たちの連携も素晴らしいものだった。


相手が神聖帝国の精鋭であろうと、突き崩し圧している


たまに圧される場面があるが・・・・


その時には・・・・・


「ハァァァァァァ!!!」


カイは跳躍し、鉄針を投げつける


「ぐわ!!」


悲鳴をあげ倒れる兵士


そのままの勢いで、闇の魔力を手袋の鉄鋼に込め・・・・・正拳を神聖帝国の兵士に叩き込む


鎧を打ち砕き、そのまま後ろにふっと飛ばされる兵士


「決して一人になるな!!集団で時間を稼げ!!」


「おお!!」


闇の軍がほんの少しの間、相手を撹乱する


その間に何とか陣形を立て直してもらい、すぐに離脱する


闇の軍は、気配を殺す術や武術を学んだ


だが、それは何万という軍とぶつかる上ではあまり役に立たない


軍同士のぶつかり合いは、やはり集団の力がものをいう


一人一人の腕はあまり関係ないのだ


だから、長く同じところに留まらず戦場をいくつかの隊に分けて走りまわる


(・・・・カエデはどこだ?あいつは別格だ・・俺が止めなくちゃならない)


カエデが率いている神聖帝国の精鋭がいるという報告は受けていた


だから、両軍がぶつかってからカイは神聖帝国の動きには細心の注意を払っていた


だが・・・・・・・・・戦場にその姿はない


(・・なぜ・・出てこない・・・カエデが尻ごみするはずない・・・じゃ・・・)


カイは戦場を走りまわりながら、ずっと考え続けていた


そして・・・・・・・・・・・・・・・


ある考えが頭をよぎる


「!!!!!」


背筋に冷たい汗が流れた


(まさか・・・・・・いや間違いない!!・・・カエデの目的は・・・・魔国軍の兵士を倒すことじゃない・・・あいつの真の目的は!!!)



だが・・気づくのが遅すぎた


その時・・・・・カイは見たのだ



・・・・断崖絶壁を駆け下り・・・魔国軍の本陣に突っ込む神聖帝国の一隊を!!!



「ギル!!」


と叫ぶと同時にカイはひた走る・・・自らの王の元へ



=============  ギル  ================




「陛下・・・我が軍がおしております」


「・・・・・」


しかしギルは少しも嬉しそうな表情をせず、厳しい顔で戦場を見つめている


「陛下?」


と親衛隊の一人が怪訝そうにする


「・・・おかしい・・光の勇者が率いる精鋭がいるという報告だった・・・奴らは今どこにいる」


「確かにおりませんね・・・・まだ到着していないのでは?」


親衛隊の返答には耳をかさず、ぶつぶつと一人言を言い始める


「・・・我ならどうする・・大軍どうしの戦で・・・犠牲を少なくして勝つためには・・・二つ。

 敵の兵糧の道をつぶす・・そうすれば撤退せざるをえない。だが、その痕跡はない。とすると・・・・」


ギルが深く深く・・・心の深層へと落ちていると・・・・


うおおおおおお!!


と遠くから雄たけびが聞こえた


「何事だ!!」


「も、申し上げます!!神聖帝国の軍勢が、後ろの崖から駆け降りてまいります。」


「何だと!!あの絶壁を!!」


と慌てる親衛隊・・・だがギルはまったく慌てていない


「・・・なるほど・・直接、大将首をとりにきおったか・・・」


「へ、陛下お逃げください!!」


その叫び声に近い警告を聞いても、ギルは落ちついたものだった


「・・・・・・・・・・・もう間に合わぬ」


と、そこに白髪の女性を先頭に神聖帝国の軍勢が現れる


前方に兵を配置していたため、後ろに対する備えが薄かった


今この場においては、神聖帝国の数少ない奇襲部隊が親衛隊の数を上回っている


「貴様が魔王か?」


先頭の女性が話しかけてくる


すたっと自分が座っていた椅子から立ち上がるギル


「いかにも・・我こそが魔王・・ギルバート・ジェーミソン。そちらは光の勇者かな?」


「ああ・・・・私が・・魔王を倒すために異世界より召喚された・・光の勇者だ」


そういいながら、鞘から刀を抜き放った。


その刀が光の魔力を注入され、眩いばかりに白く輝く


「・・水月流剣術・・師範代・・水月楓」


光の妖刀と化した・・刀の切っ先がゆっくりと持ち上がりギルをとらえる


「魔王!!貴様の首・・・・もらいうける!!」


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