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王たちの宴  作者: スギ花粉
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侵攻

え~~本編に戻ります。楽しんでいただけたら幸いです

「・・・・そうか・・・神王は死んだか」


「ああ」


二人で報告する俺とレン


その報告を聞きながら、窓の外を見ているギル


「・・・あの少年は・・後を追ったのか?」


「・・・そうだ・・残念だけど、仕方ないと思った。止めることはできなかったよ」


「幸せ者だ・・神王は・・そこまで思ってくれる者がいるとはな」


「「・・・・・・」」


「だが、感傷に浸っている時間はないぞ」


「じゃあ・・・・」


「ああ・・・すべての準備が整った・・これより神聖帝国へ侵攻を開始する!!!」


=============  神聖帝国   ===============



「法王様!!魔族が侵攻を開始したというのは本当ですか!!」


「ええ・・・本当です。壁を越えての侵攻です。東部の地方軍では相手にならないようです。こちらも中央の精鋭を出して対処するしかありません」


じっとカエデを見つめる法王様。


「勇者カエデ・・・・・あなたも我が神聖帝国の精鋭を従えて向かってくれますね?」


「はい!!魔族が相手なら不服はありません・・・私が魔王を討ちます!!」


そう頼もしい宣言をするカエデに対して


横に控えていたエリシアが非常に言いにくそうに・・・・・


「・・・・・カエデ様には、言っておかなければならない事があります」


「何だい?エリシア」


「・・・カイ様の居所が判明しました」


「カイが!!今・・・どこにいるんだ?無事なのか?」


だが、エリシアは俯いてしまう


そして何とか言葉を紡ぐ


「・・・カイ様は・・・魔族と行動を共にしています」


謁見の間にピンっと空気が張り詰める


「・・・・馬鹿な」


「いいえ・・・確かな情報です」


「そんなはずはない!!」


「落ち着いてください・・・しかも・・ただ一緒にいるのではありせん。将軍として、魔族のために働いています」


「なん・・・だと」


驚愕するカエデ


「詳しい事はまったく分かっていません。自らの意思なのか・・・魔王に操られているのか・・・しかし・どちらにしても・・あなたは辛い戦いをしなければならないでしょう」


と、悲しそうにいう法王様


「それでも行きますか?」


「・・・はい・・この目で確かめます。もし・・道をはずしたのなら・・私が責任をもって止めて見せます!!」


==================  魔王軍  ================




「今の所、順調だな・・カイ」


「ああ・・・魔国の軍は地方軍なんかには、後れを取らないな」


「ところでだ・・・お前の試みはどうなった?色々準備していたようだが?」


「・・・失敗が多いな・・多くの村や町の人は・・やはり避難してしまっているし・・魔族に対する恐怖はやっぱり根強い」


「うむ・・仕方あるまい・・・だが、我が軍は略奪を許しておらぬ。大陸統一を目指すのなら・・大局的に見るべきだ・・それに多いということは、成功した例もあるのか?」


「ああ・・・山奥の村でお年寄りばかりの所では、避難ができなかっただけらいいけどね。ちゃんと食糧も分けてきた。涙を流しながら、お礼を言われたよ」


「・・・・お前の理想は・・・・・我の夢よりもはるかに遠い所にあるのだな」


「まぁ・・分かってたけどね」


そこにリサ将軍が血相を変えて近づいてくる


「陛下!!斥候からの報告です!!前方に神聖帝国軍の中央軍が布陣しています」


「・・・・そうか・・・ついに中央軍のお出ましだな・・ここが正念場だぞ・・カイ」


「ああ」


(カエデ・・お前と闘うことになるのか・・・・俺は本気でお前と闘えるのか・・・)



・・・・・・・・運命の歯車がゆっくりと動きだす・・・・・・


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