街道
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「いや~~~勇者様がまさかこんな人だとは思いませんでしたよ」
今、俺は実力アップのための魔物退治に向かっている。諸事情のため、徒歩である。
そして俺は異世界に来て、初めての安らぎを感じている。
「な~~?やっぱり噂は当てになんないよな。怖がってた俺らが馬鹿みたいだよ」
「うんうん。貴族なんかより全然いい方ですよ」
護衛の兵士二人との会話が弾む。
ボブとスタンである。
「・・・・・・どんな噂さか非常に気になるんだけど・・」
(・・聞きたいような・・聞きたくないような・・)
「あれですよね。気に入らないことがあったら化け物を呼び出して、喰わせるとか」
というボブ。
(そんな化けもの呼び出せるか!!)
「違うぞ。化け物を呼び出して、仕留めさせてから、勇者様が食べるんだよ」
と、訂正するスタン。
(俺が化け物じゃねーか!!
く・・・だから廊下で会うメイドさんが俺を見て悲鳴をあげたりしてたのか!!
めっちゃ落ち込んだんだぞ!!)
「い、いったい誰の陰謀だ!!敵はどこだ!!本能寺か?本能寺なのか?」
スタンを、ガクガクと揺らす。
「ゆ、勇者様?あの・・がくがく・・・ちょっと・・・・やばい・・・」
スタンが死での旅に出そうになる。
「まぁ、仕方ないですよ。神聖帝国は光のアートス神の加護により治められる国です。貴族は特に、えらくなればなるほど信仰心が強いんですよ。まぁ、俺達平民は信仰心はありますが・・・・そこまで狂信的じゃないですから・・・・。アートス神の教えで闇は恐怖の対象なのですよ」
「いやいや、俺はただの一般人だからね。いきなり勇者とか言われて困惑してるんだよ!!恐怖の対象に何かなってたまるか!!」
俺の話を聞いた、二人が話にのってくる。
「俺たち二人とも孤児出身でしてね。汗水かいて働いているんですよ。よく貴族出身の奴らに馬鹿にされてるんですよ!!」
「そうそう!!」
もう一人も、うんうんと頷く。
(神聖帝国って、宗教国家だもんな・・・・難しいな)
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「スタン遅いですね、勇者様」
「大丈夫かな・・お腹痛いっていって森に入ってから結構たつけど・・・」と二人で雑談をしながらボブを待つ。
と、そこに森から何かが飛んできて・・・・・ドサっと落ちる。
「え?」「!!」俺達二人は、一瞬それが何なのか分からなかった。
そこにあったのは・・・・・・スタンの・・・・・・生首だった。
「うわぁぁっぁぁぁぁっぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ボブの絶叫が響きわたる。
「よけろ!!」
と、そこから飛び退りながら叫ぶカイ。
だが、間に合わなかった。今まで自分がいたところと、ボブの体に少し短い矢がささる。
ボブはそのまま倒れる。
だが、それで攻撃は終わらなかった。さらに短い矢が射られてくる。
カイはそれを器用に手刀を使って空中で叩き落とす
(ここだと・・いい的だな)
そのまま、カイは森の中へと飛び込んでいった。
================ レイス ==================
街道に謎の集団が・・・・・シュッと現れる
全員がローブをかぶり、物音ひとつたてない
一人のリーダー格のローブが、手を上げ振り下ろす
すると全員がカイを追って、森へと入っていく
街道には、二人の無残な死骸が残ったままだ
・・・幾ばくかの時が経つ
そこに・・・燃えるような赤い髪・・・真赤な槍をもった者が現れる
その死骸を見ても、まったく動じていない・・・・・・・
目を瞑り何かを感じ取ったのか・・・森へと入っていった
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