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王たちの宴  作者: スギ花粉
33/200

いったい誰が

え~~楽しんでいただけてるでしょうか?重大なお知らせがあります。明日から、

王たちの宴  神王編 を別小説として始めます。こちらの本編が休載するわけではなく、同時進行でいきます。片方だけ読んでも、話は通じるようには作ってあります。ですが、どっちも読んだ方がよりおもしろいと思います。読みづらいとは思いますが、お願いします

    

「さて・・・・・・・・・・・と」

    

「「・・・・・・・・」」

    

自分の執務室に集まった、俺とリサ将軍の軍から引き抜いた2名。

    

「さて・・・・・・・」

    

「将軍?何を緊張してるん?さっきから、‘さて’しかゆうてへんがな」


この自分に大阪弁で語りかけてくれているのは、マリア。


種族は人狼族である。

   

何でこっちの世界に大阪弁あるんだ、と疑問にもったが、考えることを放棄。

   

「いやー、人前に立つのは緊張するなぁって。俺って基本的に恥ずかしがり屋で小心者の一般平民だから、こういうのには慣れてなくて」

   

「あははは。そーいうコト自分でゆうてまう所とかカイ将軍らしいわ」

   

 多少のひっかかりは、覚えるが・・・・・・

   

「そういうことだ・・・・はっはっはー」

   

「はっはっはー」

   

マリアは俺の精一杯に乗っかってくれた。

  

「はぁーーーー、しっかりして下さい。カイ将軍。」

    

緊張を紛わせようとヘラヘラと笑う俺に、シルヴィアの厳しい一言が突き刺さる。

    

もう一人は、シルヴィア。


ヴァンパイアである。


人狼とヴァンパイアって仲悪いんじゃ?


とか思ったが、こっちの世界では関係ないらしい。

   

「カイ様は、我らが魔国の将軍なのですから、もっと堂々としていてくだされなければ、困ります」

   

「・・・・はい・・・・」

   

「将軍、そんな落ち込まんといてーなー。シルちゃんは、昔からゆーことがキッツイねん」

   

「シルちゃんと呼ぶな!!」

   

マリアよ、かばってくれるのは嬉しいが、シルヴィアの視線がますます怖くなってきてるんだが?

   

   

==============     ===============

  

「さて、今回俺が二人を引き抜いた理由を説明しようと思う。俺達は今までにない、軍を作ることになる。」


「今までにない軍というと?」 


シルヴィアが怪訝そうに聞いてくる。


「うん。俺達は・・・・・・闇の軍・・・・・・・を作る」


「「闇の軍???」」 


二人の反応は微妙だった。


まだ、闇の軍のイメージが湧かないんだろう。

   

「将軍、それって夜にしか動かへんちゅーことか? けど、夜襲だけってどんな軍隊やねん」

   

「私も同感であります。わざわざ、作らずとも魔国の軍で補えるかと・・・・」

    

「闇の軍はな・・・・普通の軍隊じゃないんだよ。神聖帝国の・・・・レイスを知ってるか?」

   

二人はピクっと、かすかだが反応する。


「・・・・聞いたことはあります。神聖帝国に存在すると噂される暗殺集団の総称ですね?帝国内の反乱分子の処罰や、敵国の間諜、さらに敵国の要人の暗殺まで手掛けるといわれる、武闘派集団・・・・」

   

「けど、それは噂やろ?実際見たものもおらんゆうし、与太話の一種やと思うけどな?」


「いや、確かにレイスは存在する。(俺も殺されかけたしな・・・)、それに対抗するための軍が俺達ということになる。」


シルヴィアから凄まじい怒気が立ち込める。今にも抜剣しそうだ。

   

「我々に暗殺なんてマネをしろというのですか!!」

   

マリアも不服そうにこちらを見ている。


やはり魔族は誇り高い民族だな。


暗殺というものにここまで忌避感を持つとはね。


まぁ、だからこそ好きなんだけどね。


「それは違うぞ、シルヴィア。俺達は暗殺なんて真似はしない。俺達の任務は、この魔国に入り込んでいるレイスを狩ることだ。今この国にも、レイスは確実に存在する。それは暗殺の危機と常に隣合わせということでもある。武官ならまだしも、文官などひとたまりもないだろう。魔国はまだまだ小さな国らしいね、たった一人の文官の死でも大きな打撃になりかねない。それを未然に防ぐのが、主な役目になる。まぁ、戦場にでることもあるけどな」


「・・・・・理解はしました。まだ、納得はしていませんが・・・」

  

「けど、将軍?レイスゆうたら、相当の武闘派集団ちゅー話やで。私らなんかが対抗できるんか?」

  

マリアが不安そうに聞いてくる。

  

「今のままじゃ相手にならないだろうな・・・・・、そこでだ。二人には一か月特殊な訓練を受けてもらうことになる。」


「訓練?どんな訓練をするというのですか?それに、いったいそんな技術を誰が教えられるというのですか?」

  

すたっと、執務室のイスからカイが立ち上がる・・・・・・・・・

  

「この・・・・・俺がだ」

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