表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王たちの宴  作者: スギ花粉
31/200

ちなみに

え~~楽しんでいただけたら幸いです。平日は基本2話ぐらいづつ投稿すると思います。よろしくお願いします

      

カイは今、魔王城のあてがわれた部屋にいた。

  

「はぁーーーー」

   

もう何度この溜息をついたのか数える気にもなれない。

   

俺・・・・人生の選択間違えたかなぁ。


あの謁見の間での出来事のあと、心がざわめき過ぎてその日は眠れなかった。


それほどの感激だったのだ。


それが・・・・・・・・・・



「カイーーーーーー?カイはどこにいるーーーーーー?」


来た・・・・・・・・・・


バンっと、部屋の扉が思いきり開く。

   

「何だ、いるではないか?返事をしろ、馬鹿ものめ」

   

「魔王陛下・・・、ノックをしてください・・・・」

   

「何だ?魔王様とは?普段は、余を名で呼ぶことを許しているのだぞ。さぁ、遠慮するな」

  

「・・・・・」


(あれを見た後だと・・・余計に脱力する・・魔王の時と普段が違いすぎる)


「じゃあ、ギル? どうしたんだ? 何か、重要な案件でも出たのか?」

  

淡い期待を込めて聞いてみる・・・・・もはや、夢といってもいい!!

  

(こんな夢って何なんだろう)


と、本気で悩んだりした。


「ああ、重要案件だ!!これがなければ、我の命に関わる。」

   

「なんだ?」

   

「釣りだ!!釣りに行こうと思うのだ!!それがな?リサの奴が厳重包囲網を・・・略・・・というわけで、街へ遊びへ行こう!!」

   

「釣りはどうしたーーーーーーー!!!」


カイはそう叫ぶと、鉄針を取り出して、3本ほど思いっきり投げつけた

   

臣下とは思えないが、さすがギル


易々と手でつかんでしまう。

   

まぁ、本気で投げてはいないが・・・・・・・


「わはははは、そういうな!!さぁ・・街へ出かけようではないか?自由になりたいのだ・・・我は風を感じたいのだ」


カイは部屋の天井を仰ぐ、ギルはいい。


十分楽しんで寝てしまえばいいのだから。

   

だが、俺はリサ将軍にたっぷりと絞られるんだ!!

   

あの子、やたらと俺に厳しくない? 


やっぱり謁見の間の印象が悪かったな~~利用してやるだもんな~~~


(いやいや、違うんだよ・・・あの時はアドレナリンがね・・やばかったから)


「何だ?嫌なら、はっきり断ってもいいのだぞ?お前にも用事があるだろうしな・・・」


「ホントか!!!!」


このわがまま小僧からするといつになく、引き際がいいではないか・・・・


「但し、断ったら・・・・・・不敬罪で死刑だがな」


「その前に俺が・・・・殺してくれるわ!!!!!」

   

今度は本気で、鉄針を投げつけてやった。


殺されそうになってるのに、ギルは相変わらず笑っている。


「いやーーー、いいものだ。」

  

何がだよ、と心に中で思う。


「同年代の、しかも同性の友というものはな!!これほど、愉快なことは久かたぶりだ・・・」

  


(こいつは・・・・・・急にうれしいこといってくれるじゃねーか!!照れちまうだろうが!!)


「それじゃ、カイ!!いつもの所で待ってるからな!!」


と、慌ただしく出ていく。

  

部屋に取り残されたカイは、頭をかきながら・・・・・・


「仕方ねーなー」


といって、自らの王を追う


ちなみに・・・・・・



カイはその日、般若の形相となったリサ将軍に、5時間の説教地獄を味あわされた。



さらに、ちなみに・・・・・・その頃



ギルは、何事もなかったかのように・・・ベットでぐっすりと眠っていた


  

 

     

誤字・脱字ありましたら。

感想・アドバイス待ってます。励みになるので

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王たちの宴・アンケート!!
王たちの宴アンケート
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ