表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王たちの宴  作者: スギ花粉
25/200

昔の話

え~~~楽しんでいただけてるでしょうか?ではどうぞ~~~

俺達は襲い来る魔獣を蹴散らしている


カイはそこで驚いたことが一つある


(あの剣さばき・・・・相当の達人だ)


噛み殺そうと襲いくる魔獣を、流れるように切り殺していく


ギルの武器は、剣だ


その剣捌きには、すでに完成された美しさがあった


しかも・・・魔力も込めてないし、全然本気を出しているようにも見えない。


犬の化け物は、30匹を超える大群だった


だが・・・・この3人だと・・・・・あっという間に蹴散らすことができた


「さて・・・・・・我は腹が減ったぞ」


と、高らかに宣言するギル。


カイはいつものように、鍋を用意して、準備する。


野菜を切って、肉を入れ、調味料を加える。


もちろん全部俺ひとりだ。


(ギルも手伝ってくれてもいいんじゃないか?)


ギルは・・・腹が減った・・早くしろ・・・と騒いでいる。


レンは向こうで槍を磨いている


レンはいいんだよ・・・・・・俺が許す!!


・・・死にたくないからね


「ほれ・・出来たよ」


「おお、待っておったぞ」


と、すばやくお椀を受け取る。


レンも向こうからこっちに来る。


「ほう・・うまいな。カイ。褒めてやろう」


「そら・・・どうも」


「・・・・・うまい」


というレン。


「あれ?チャチンの粉はかけないの?」


「・・・少し前に・・全部切れた。また買わないとな」


(・・・まぁ、あれだけ一度に使えばすぐに無くなるだろうな)


===========    ==============


何となく会話が途切れたので・・・


カイは聞きたいと思っていたことを、二人に聞いてみることにした


「そういえば・・ギルとレンはどんな風に知り合ったんだ?」


「うん?レンとは・・・・もう3年の付き合いになるか・・・・」


と、空を見上げるギル。


「レンはな・・・・・手のつけられない・・乱暴者だったのだ」


重々しい声を出すギル


「・・・・昔の話だ」


と、少しむっとした風のレン。


「へぇ~~~興味あるね、昔のレンって・・」


「うむ。我がある日・・剣の稽古をしてるとな。いきなり森から現れたかと思うと・・勝負とか何とかいっていきなり槍を投げてきおった」


「・・・・・・」


(ま、まったく変わってねーーー。レン・・・それ殺人未遂だからね)


「・・・・昔の話だ」


と、少し恥ずかしそうなレン。



(・・・・・・・・俺にした事・・・・覚えてる?)



「それから、何度も何度も会うたびに、殺されかけたわ」


くくくくく、と笑うギル


「よく生き残れたと思うがな・・まぁ我とレンの話はそんな所だ。それより、我はカイとレンの話が聞きたいがな」


「俺??」


「ああ・・こいつは一人を好む。誰かとつるむなんて今までなかった」


「ああ・・それは俺が頼み込んだだよ。異世界に来たばっかりで、何も分からなかったから」


「なるほど。なるほど」


と一人頷くギル。


「カイはレンが好きか?」


「!!!」


「ああ、好きだよ。こんな、やさしい人そういないでしょ」


「よかったなぁ・・・・レン。カイはお前の事が好きだそうだぞ・・しかも・・・やさしいか」


とニヤニヤしながら、レンを見ている。


「・・・・・・・」


もの凄い形相でギルを睨むレン。


「お前はどうなのかな?」


「・・・・お、俺は・・・」


と、チラっと俺を見るレン。


すると急にキッとギルを睨みつけたかと思うと


「・・死ね!!」


といって槍で、突きかかる。


それを華麗に剣でさばきながら


「わははははは・・・げほごほ・・はははは・・怒りおったわ!!」

    

と、楽しそうに笑うギル。


「おい!!レン・・どうした!!やめろ!!鍋がこぼれ・・・・あああああーーこぼれたーー!!」



 ・・・・大惨事となった。






誤字・脱字ありましたら

感想・アドバイス待ってます。励みになるので

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王たちの宴・アンケート!!
王たちの宴アンケート
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ