手
え~~~楽しんでいただけてるでしょうか?ではどうぞ~~
今、俺達は3人でドルーン山脈を進んでいる
魔国に行く、とレンが伝えると・・・ちょうど自分も帰る所なので一緒に行くといったのだ
「うむ・・・それは恐らくレイスだと思うぞ」
「レイス?何だそれ?」
「レイスというのは、神聖帝国に存在するといわれている暗殺集団だ。奴らは何でもやるらしいぞ・・・神聖帝国内の反乱分子の始末、敵国・・・この場合は魔国やドラグーン王国かな・・の間諜、さらには要人の暗殺までするらしい」
「でも、俺はそんな殺されるような事してないぞ・・・まぁ、今は指名手配だけど」
「カイの魔力は闇であろう?」
「そうだよ」
「それが理由だ」
「な!!それだけで!!」
「魔国にも人間は何人かはいる・・・極々僅かだがな。どうしても馴染めないものや、闇の魔力を持つものは殺されとるよ・・・だが・・珍しいなレイスは常に一人で動くという噂だ」
「・・・・・なるほど・・・彼らは相当の腕前だったけど、連携し慣れはしてなかったのはそういう訳か・・」
「で・・だ・・カイは何をしに魔国へ行くのだ?」
「それは・・・・」
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「なるほど・・・・・つまり、魔王を何とか説得して神聖帝国と和平協定を結んでもらうというわけか?」
「まぁね。魔族には人間を襲わないようにしてもらう。・・・・・・・神聖帝国には奴隷として扱っている魔族を解放してもらう」
「うむ。だが、単身魔王城に乗り込むとはな。勇気があるのか、余ほどの馬鹿なのか?」
「仕方ないさ・・・俺しかやる奴がいないんだから。だが・・・実現してみせる」
「ふ~~~む。立派だなカイ・・・・ところで・・話は変わるが・・・今までレンと二人旅なのだろう?」
「ああ。異世界に来たばかりの俺に、すごく親切にしてくれるんだ。本当に感謝している」
「なるほど・・・それで、レンに手を出そうとは思わなかったのか?」
「手?」
「ギル!!」
と、いきなりレンが大声をあげる
何だ何だ?というギルを、そのまま遠くへと連れて行ってしまうレン。
(びっくりした~~・・・・レンのあんな大声初めて聞いた。何なんだ?)
しばらくすると、不機嫌なレンと
それとは対照的に、おもしろくて堪らないといったギルが現れる。
「くくくくく、カイ。お前はおもしろいな」
「はぁ?なんでだよ?」
(なぜか知らんが、めちゃくちゃムカつくぞ)
「良い良い・・・・くくくくくく」
と、いつまでも、笑うギル。
いつまでも、不機嫌なレン。
カイには、さっぱり分からなかった
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