気にするな
え~~楽しんでいただけてるでしょうか?休載についてですが・・自分はほぼ最後まで書き終えています。ですので、ほぼありえません。あったとしても、長くて2日でしょう。
最後まで突っ切ります。これおもしろいでしょうか?初めてなので、不安です。
自分のあてがわれた部屋のベットで起きるカエデ。
何やら嫌な予感がする・・・・・こんな日はろくなことがない。
昔これを感じたのは・・・・・カイの両親が事故でなくなったときだ。
(ふ・・・・馬鹿らしい・・・昨日・・カイも帰ってきたし・・久しぶりに本気の鍛練ができる)
と、少し楽しみにしながら・・・体を伸ばす。
コンコン、そこに扉を叩く音が響く。
「カエデ様?よろしいでしょうか?」
エリシアの声が聞こえる。
「ああ」
がちゃっと扉を開けて入ってくる。その顔は曇ったままだ。
心がざわめく。
「カエデ様・・・残念なお知らせがあります。・・・・カイ様が・・・罪を犯しました」
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謁見の間に入っていくカエデ。
「法王様・・どういうことですか?」
「・・・残念ですが、勇者カエデ。勇者カイは罪を犯しました・・・殺人です」
「まさか」
「いえ、本当です。今朝早くに報告がありました。ティーレン・ランドルフ伯爵が殺害されています。
聞けば、昨日ランドルフ伯爵は、勇者カイと赤き狼を屋敷へと招いたとのこと・・・・疑う余地は十分にあります。それは、あなたもご存じですね?」
「く・・・しかし・・」
「しかも、夜に城門の兵がみな気絶させられています。そして二人の行方はまだ掴めていません。潔白なら逃げる必要はないのでは?」
「ですが・・理由がありません」
「確かに詳しいことは分かっていません。なぜ・・殺されたのか・・そしてなぜ、報告がこんなに遅れたのかも・・・」
と、国王の方を見る法王様。
「王よ・・何かご存じですか?」
「!!いや、ワシは何も知らん」
「そうですか・・・まぁ、何にせよ。これは重大な犯罪です。しかも・・・赤き狼にはよからぬ噂もありました。もしかしたら、魔国も関わっているのやもしれません。・・・勇者カエデ・・・これは国としての決定です。
勇者カイの勇者としての称号・地位・特権をはく奪し、傭兵・赤き狼と共に危険分子とみなし・・・・
国家指名手配とします!!」
(そんな・・・カイ・・・お前はいったい・・・どこにいるんだ)
カエデは強く拳を握りしめた
=========== カイ編 ===========
カイは人狼族の女の子を背負い、レンと共に森の中を駆け抜けていた。
すでに、あれから2週間が過ぎている。
今や、東部の果て‘壁’の近くまで来ていた。
「ここでいいのかい?」
と、カイは後ろの人狼族の女の子へと声をかける。
「はい。これ以上先へはお二人をお連れするわけには、参りません。掟ですので」
人狼族の少女は、アウルといった。
あの後、カイが針を打ち何とか体の毒を体外に出すことに、成功していた。
薬を打たれてから、時間があまりたっておらず、脳の機能が破壊されていなかったことが幸いだった。
はじめは、虚ろな目で喋ることもできなかったが、だんだん回復していき今では普通に喋れるまでになった。
「助けて頂き、真にありがとうございました。私たちの部族も‘壁’の向こうへと行くことになるでしょう。ここも・・・・もう安全ではありません」
「・・・お礼なんていらない。俺は君の一族の戦士を倒してしまった。いくら頭を下げても足りない」
「自分を責めないで下さい。私が不用意に捕まったのが、すべての始まりです。すべての責任は私にあります」
「でも・・・・・」
と、苦しそうな表情をするカイ。
「・・・・あなたはやさしい方ですね。私たち人狼族は恩を決して忘れません・・・私にできる事でしたらどのような事でも力になりましょう・・・・・では」
というと、森の奥へと消えていった
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「すまないな・・・・レン」
「・・・・何がだ?」
「俺のせいで君まで指名手配だ」
「・・・・気にするな。神聖帝国は好きにはなれないし・・・それに・・お前がやらなければ俺が殺っていた」
「・・ありがとう」
という俺に対して
気にするなというように手を振るレン。
「・・・・・それで・・カイ・・これからどうする?」
「分からないな・・・神聖帝国の事はまだ整理がついていないし・・行くところもないし」
「・・・・・じゃあ・・・・・・・・俺と共に行くか?」
「??どこに?」
「・・・魔国だ」
「魔国・・・・・・・・・・うん、レンが良ければ連れて行ってほしい。一度自分の目で見なくちゃいけないと思っていたんだ」
「・・・・そうか」
「じゃあ・・このまま‘壁’とやらに向かうの?」
「・・・いや、‘壁’からは通してくれないだろう。一応、勇者という肩書を持っていたのだからな。魔国にカイの情報がいってる可能性もある」
「じゃあ・・・」
「・・・・もう一つ・・・魔国に入る道がある・・・・・魔獣の巣窟と呼ばれるドルーン山脈だ」
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