どんでん返し
え~~楽しんでいただけてるでしょうか?
明日休みなので、多めに投稿です
ではどうぞ
白猿という魔獣は、体長3メートルはあり、長い爪・牙・角を持つ、敏捷性に優れた猿の化け物だった。
なぜ、討伐に40人以上必要なのかよく理解できた。
だが、そこで俺が思い知らされたのは白猿の強さではなく・・・・・
レンの強さだった。
俺も確かに、魔力を込めた鉄針や体術で対抗していたが・・・・
止めを刺したのは、ほとんどレンだと言っていい
あまりに巨大すぎて運べなさそうだったので、森においたまま村に帰ることにした
================ ==========
「白猿は倒しました。森の中にいるはずので、ご確認ください」
そのカイの言葉に対して、村長は涙を流して喜んでいた。
「ありがとうございます。これで村も救われます」
「・・・・・」
だが、カイはどうしても・・・あの姿が脳裏に焼きついて離れない。
「・・・・・行こうか」「ああ」
と立ち上がる俺達。
村長は、本当にありがとうございますと何度も頭を下げていた。
カイとレンが村を出ようとすると
そこに小さな女の子が寄ってきた。
「・・はい。これお礼」
といって、自分に木の実を渡してくれた。
「えっと?これは、何て木の実?」
「えっとね・・トチの実といってね・・・食べられるんだ・・」
「・・・・ありがとう。大事に食べるよ」
といって女の子の頭に手を置いた。
女の子は嬉しそうに笑う
カイは小さな幸福に包まれる。
この仕事をして本当によかったと感じた。
=============== ===============
「そうだ!!少し、茶葉を分けてもらうはずだったのに!!」
「・・・・・そんなものいらない」
「いや、でも食事の後には欠かせないよ。ちょっと戻ってもらってくるね」
「・・・・・いや・・・だから・・・」
「じゃあ、先歩いてて!!すぐに追いつくから!!」
と話をまったく聞かずに踵を返してしまうカイ。
「おい!!・・・・まったく」
ハァ、とため息を吐いてゆっくりと進むレン。
=========== ===============
(お、見えてきたぞ)
だんだんと、村の入り口が近付いてくる。
だが、そこには何やら異様な雰囲気が漂っていた。
村人が集まって、手には武器らしきものを持っている。
村長が、何かを必死に叫んでいる。
「・・・・・よいか!!白猿の毛は高く売れる!!一本たりとも無駄にしてはならんぞ!!」
「おお!!」
「爪・牙・角は武器の材料として高く売れる!!」
「おお!!」
「毛を剃り、必要な物引き抜いたら、血を抜いて・・・食糧にするのじゃ!!白猿の肉は中央の美食家に高く売れるのだ!!」
「おお!!」
「よいか!!この世は金じゃ!!金がすべてじゃ!!行け、者ども!!荒稼ぎじゃーー!!」
「おお!!」
といって、森へと入っていく大量の・・・金の亡者ども。
「・・・・・・・・・・」
すべてが・・・・・・・・・・・・
台無しだった。
誤字・脱字あったら
アドバイス・感想待ってます。励みになるので