リコン村
え~~楽しんでいただけてるでしょうか?ではどうぞ
「あそこ?」
「・・・・ああ・・・あそこが、リコン村だ」
俺達は目的地である、小さな村にたどり着く。
村人の人に
「すみません、中央から魔物退治の依頼を受けたものですが・・・」
というと、村人はすぐに村長の所に案内してくれた。
今、村長の家には村人の主だったものが集まっている。
そこに奥から白髪の、やさしそうなお婆さんが出てきた。
「これはこれは・・・本当によく来て下さった。ささ、お疲れでございましょう。何もないところですが、精一杯のおもてなしをさせていただきます。」
というと、カイとレンの前にフルーツらしきものが大量にのった皿が出てきた。
「いえ、そこまでしていただかなくとも」 「・・・・・・」
すると村長は、ちょっと言いにくそうに・・・・・
「それで・・・・本隊の方はいつ頃・・・お着になられましすか?こちらとしても、宴の準備がございましてな」
(・・・・・本隊?な、何だろう?・・すごく嫌な予感がする・・・・)
「いえ、私どもとしても魔獣に食い荒らされ、食糧も少ないのですが‘あれ’を倒していただけるのなら・・・・これくらいは」
「ち、ちょっと待って下さい!!本隊なんていません。俺達だけですが?」
「・・・・・ハァ??」
と、村長の老婆は固まってしまった。
「・・・・・・・・」「・・・・・・・・・」
しばらく、無言で見つめ合う俺達。
すると・・・・・・
「・・・・チ。やはりそうか!!中央はワシらを見捨てたのじゃな!!白猿に二人じゃと??馬鹿にするにもほどがあるわ!!」
老婆は立ち上がり、白髪を掻きむしながら絶叫する。
「「・・・・・・・・」」
唖然とする俺。
「くそが!!こんなガキに、敬語なんぞ使って損したわ!!」
というと、目の前に出されたフルーツをふんだくる、老婆。
「お前らなんぞに喰わせるものなどない!!」
と自らリンゴらしきものにかじり付く、老婆??
(・・・・あんなやさしそうだった老婆が・・・今はヤマンバにしか見えない)
「・・・・カイ・・帰ろうか・・・」
と、立ち上がるレン
「え?でも・・・」
「・・・・助けはいらないそうだしな」
とはっきり断言してしまう。
どうしていいか分からず、決めかねるカイ。
と、そこで何かに気づいた村人の一人が、村長に耳うちする。
「そ、村長。あの・・・赤い槍・・・もしかして・・・」
「何じゃい!!・・うん?・・・・まさか」
「いえ、間違いないかと。それなら、二人だけの理由も頷けます」
と、何やらゴニョゴニョ話す。
「コ、コホン。え~~~、失礼ながら・・・・そちらの方は・・・かの有名な赤き狼ではないですかな?」
「・・・・そうだが」
というレン。
するとさっきまでとは態度が180度変わり
「申し訳ございません!!こんな田舎の世間知らずでございますれば・・・どうか平にご容赦を!!」
と床に頭をつけるほど、低く下げる。
「先ほどの言葉は、こちらの冴えない黒髪にいったのでございます」
「・・・・・・」
(こ、このばばぁ~~)
そんなカイにはお構いなく、レンを逃がしてはならないと感じたのか、バタンっと玄関の扉を開け
「みなのもの!!伝説の傭兵・・・赤き狼が来て下さった!!宴の準備じゃーー!!」
「おお!!」
とそれに応える村人。
(無理やり押しきった!!)
宴の準備に走りまわる村人を見ながら、
「・・・・・・・・レンってさ・・・・・・本当に有名なんだね・・・」
「・・・・・まぁな」
「それで白猿っていうのは・・・・」
「・・・ああ、普通なら40人規模で闘う魔獣だ。決して、初心者が闘う相手じゃない」
「・・・・・・・・」
(ミスだよね?ミスキャスティングだよね?・・・誰かミスって言えーー)
誤字・脱字ありましたら
アドバイス・感想待ってます。励みになるので