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リィズ・ブランディシュカの問いかけ  作者: リィズ・ブランディシュカ
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04 正義



 残念ながらここでは、私に語れる事はあまりなさそうだ。

 それでもわざわざ全体の中の一項目を消費したのは、語れないながらも語りたい事があったからだ。


 あまり言葉を尽くせないので、目を通してくれている貴方には申し訳ないが、しばらくの間付き合ってほしいと思う。


 私は正義という言葉が嫌いだ。

 大嫌いと言っても過言ではない。

 正義なんて曖昧なものを崇め奉り、賞賛する心が理解できない


 と、言ってもこれは私の持論である、他者の価値観を貶すつもりがあった訳ではない。貴方の心の内に抱えている正義についていちゃもんをつけたり、文句を言ったりするような事はしない。出来るほど偉くもないのだから。


 私が正義が嫌いなのは、それが彼女を酷く傷つけたものだったからだ。ただそれだけの事だったのだから。


 私が語れるのは、ひどく少ない事実だけだ。


 彼女は正義という名の悪意に傷つけられた。


 例えば彼女はこんな風にある人物に言われた。


 それが常識だから、それが普通の人間の態度だから。無視をするのは人として最低な事だ。言葉を尽くして理解を求め分かり合わないのは、おかしい事だ。気に食わない事があるのなら、正々堂々正面から言えばいい。何も語らないのは卑怯だ。会話を試みている人間と、会話をしない事は悪だ。


 ……と言う具合で。


 それだけならともかく、その後にあった出来事を考えれていけば、私は呆れてものが言えないくなりそうだった。当然呆れだけでもなく怒りもある。怒りの方が強い。


 とにかく、私から言える事は、「正義はあまり好きではない」という身にもならない愚痴のようなものだ。


 もう少し付け足しておくと、さすがに階段から何度も突き落とされるほどの大変な事は起こっていないという事ぐらいだろうか。その何分の一かぐらいの大変な事は起こったが。


 恨みが出て駄文を綴ってしまった。申し訳ない。



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