3話
小説書くの難しい〜
えーっと、王様?からの話をまとめると、
10年前、天から7体の魔王が降臨し、その強さも今までの魔王の強さを凌駕する。そして10年経ってもこの国、ひいては人類が滅びていないのは、7体の魔王は互いに仲が悪く、ゲームのように自分の手駒を集めては、同じ魔王に攻撃を仕掛ける。そのおかげで人類は存続できている。
だが、彼らのうち1体でも人類侵略に本気を出せば人類に抵抗するすべは無い。なので俺たちを召喚し、力をつけ、魔王達を倒し、平穏を取り戻そうとしているそうだ。
に、荷が重いなぁ〜。でも人類存続の危機なら助けてあげないと。
「さて今から君達のステータスを確認させてもらう」
そういうと従者らしき人に水晶のようなものを受け取った。
「この水晶は触れた者のステータスが表示される。ステータスは心の中でステータスっと言えば見れるが自分にしか見れない。
他人が見るには鑑定系のスキルか、この水晶を用いることで見ることができる。
ということで1人ずつこちらに来てステータスを見せてもらう」
ということで、今ステータスの鑑定待ちです。
先に鑑定を受けた生徒達は鑑定結果に興奮したり、王様の隣にいるお姫様を見て頰を赤らめたりしている。
ステータスって言えば見れるらしいけど、楽しみは取っておく。
同じく鑑定待ちの和也が近づてきた。
「なぁ輝、これは夢か?」
確かに夢にみたいなことだ。教室で寝てたらいつの間にか異世界に来てた____ってありえないもんな。
「夢じゃない・・・と思う。話はやけにリアルだし、五感もしっかりある。」
「そう・・・だよな」
和也はうつむきながら言った。
つらい・・・よな。いきなり異世界に来て家族と会えなくなるのは。俺もお母さんやお父さんに会えないのはつらい。とてもつらい。
それは琴音も一緒だと思う。
「大丈夫、和也。きっと元の世界に帰る方法はある。今は分からないけど必ず探してみせる。」
「よっーーしゃぁあああ!!!!!!!!!
!!ーーーー!!!!!!!」
え?
「夢にまで見た異世界召喚だ!アニメやラノベだけの世界と思ってたけど本当にあったんだ!!チート能力で無双して、巨乳エルフや、猫耳美少女、ロリ吸血鬼でハーレムを築いてぐへへへへへへへへ」
「・・・」
そういえばこいつオタクだった。
1人で興奮している和也をはほっといて、琴音のところに行く。
琴音はちょうど鑑定が終わったところだった。なにやら王様が興奮していたようだけど何かあったのかな?
「琴音、どうだった?なんか王様が興奮しているようだったけど」
「別になんでもない。ちょっと私が持ってるスキルが強いってだけ。」
「スキル?スキルってゲームとかにあるスキル?」
「まぁそのようなものね。」
「へぇー」
スキルがあるのか。
・・・めっちゃワクワクする!いったいどんなスキルがあるんだろう。楽しみだなぁー。
「そんなことよりもアキ、あんた最近近藤さんとよくお話してるよね?」
・・・異世界に来ても琴音は琴音だな。
「う、うん」
「前に言ったよね?あんまり私以外の女の人としゃべらないでって。昨日は32回もあの女としゃべってる。少ししゃべりすぎじゃない?その時間をなんで私じゃなくてあの女に使うの?私よりもあの女の方が好き?世界でただ1人の妹よりもあの女の方が好き?」
や、やばい。目に光がない。この状態の琴音はなにをするかわからない。俺が女の人としゃべったりするとよくこの光のない目になる。こうゆう時は_______
「そんなわけない。俺は琴音が世界で1番大切だし1番好きだ。」
「!!!ほ、ほんと?本当に世界で1番愛してる?」
ん?愛してる?
「もちろん。世界で1番愛してるよ」
「!!!!!!」
顔を真っ赤にしている琴音。
なんか俺と琴音で愛してるのニュアンスが違うような気がする。
もちろん俺は本当に琴音のことは妹として愛してるし、大切だ。
「あ、そろそろ俺の番だから行ってくる」
顔を真っ赤にしている琴音を置いて王様のところへ向かう。
「えーっとこの水晶に触るといいんですか?」
「うむ。この水晶に触るとステータスが表示される」
緊張する・・・
水晶に手を伸ばし、触る。すると空中に文字が現れ、俺のステータスが出てきた。
個体名 : 北原輝
種族 : 人間
状態異常: 通常
精神状態: 通常
魔法
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種族スキル
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《弱者》
パーソナルスキル
???? 《超人》
ハイグレードスキル
《勇者》
グレードスキル
ノーマルスキル
・・・なんかおかしくない?
ヤンデレとメンヘラ履き違えたかな?