515話 剣の外側を作る
ご飯を食べて武器屋ミレーユに戻ってきた
ベル「戻りました」
バンカラ「なんだもう帰ってきたのか?飯はちゃんと食ったか?」
武器屋ミレーユを出てから帰ってくるまで1時間も経っていない
ベル「はい」
バンカラ「ならいい、さっきも言ったかもしれんが午前は剣本体を作る体験だったから午後は剣の外側を作る体験だ、体験できるのは主に鞘と柄だ」
ベル「それもバンカラさんが教えてくれるんですか?」
バンカラ「ワシもできるにはできるが、ワシは剣を打つのがメインだ、だからその辺は他に任せとるぞ。とりあえず着いてこい、そっちの工房へ案内してやるから」
ベル「わかりました」
言われた通りにベルはバンカラの後について行った
バンカラ「手が空いてるやつがいればこいつの担当をしてくれないか?」
バンカラに案内されて来た部屋に入ってすぐに中にいる人にそう聞いた
?「なら私がやりましょうか?」
バンカラの声を聞いて1人の女性がそう言いながら歩み寄ってきた
バンカラ「……そうだな、ミネにならこいつを任せられる、こいつの担当は疲れるかもしれんが任せたぞ」
ミネ「任せてください」
バンカラ「頼んだぞ」
そう言ってミネの肩を叩いた
ミネ「はい」
その返事を聞いてバンカラは部屋から出ていった
ミネ「じゃあ早速始めましょうか」
ベル「よろしくおねがいします」
そう言って軽く頭を下げた
ミネ「まずは自己紹介ね、私はミネよ、よろしくね」
ベル「ベルドです。ミネさん、よろしくおねがいします」
ミネ「ッ!?」
(ベルドってことはそういうこと!?帝王様が来るのは聞いてないって!バンカラさん先に言ってよ、危うく叫ぶとこだったじゃない!)
ミネは驚いて声が出そうになったため口を手で抑えていた
{職験体験の期間中はベルが帝王だと事を生徒達に言わないように、ベルが事前に色んな所へ伝えてます}
ベル「どうかしました?」
ミネ「なんでもないよ、ちょっとびっくりしただけ」
(今まで名前しか知らなかったけど、この子が帝王様なのね、意外と可愛い)
ベル「なら良かったです」
ミネ「じゃあお互いの名前もわかったから体験を始めるよ、とりあえずベルドくんはあっちの空いてる机で待っててくれる?」
ベル「わかりました」
ミネに言われた机に移動して少しの間待っていた
ミネ「おまたせ、とりあえずこれが道具ね、それから材料、んで最後にこれは今から作る鞘と柄の剣ね」
それぞれを机へ並べていった
{剣は何も着いていない剣身だけの状態、それが布でぐるぐる巻きにされてます}
ミネ「早速始めるよ、まずは鞘からやりましょうか」
ベル「はい!」
鞘の作成体験が始まった