3話 ステータス
教会へ到着した
タレス「ベル、教会に着いたぞ!さぁ行くぞ!」
何故か洗礼を受けるベル本人よりも、タレスの方がテンションが高い
ベル(なんかテンション高いね……)
「分かりました」
ベルたちは馬車を降り、教会のドアの前へ。タレスが扉をノックすると、中から神官と思われる人物が姿を現した。
{神官の服装は、まさに“ザ・ファンタジー”な感じの神官服を着ている}
神官「これはこれは、シルフロート様。教会へようこそ。本日はどのようなご用件で?」
タレス「今回は、俺の息子のベルドが5歳になったので、洗礼を受けさせに来た」
{この世界では、子供が5歳になった日以降、いつでも洗礼を受けに来てよい}
神官「それはおめでとうございます。それでは、どうぞこちらへ」
ベルたちは神官の後について歩き、少し進んだところで神官が立ち止まった
神官「タレス様、レーネ様のお2人はここでお待ちくださいませ」
タレス「ああ、わかった……ベル、行っておいで」
神官「では、ベルド様。こちらへどうぞ」
ベル「分かりました」
ベルは神官に連れられ、別の部屋へ向かった
神官「こちらの神像の前で、お好きなようにお祈りをなさってください」
ベル「分かりました」
言われた通りに、ベルは片膝をついて両手を組み、目を閉じて祈りを始めた。
すると、視界が真っ暗になるはずなのに、突然、真っ白な世界が広がった
?「ようやく5歳になったか、神夜……いや、今はベルドと言った方がいいか?」
耳に聞き覚えのある声が響いたため、ベルは目を開けた
ベル「創造神様、お久しぶりです。今回はどのようなご用件ですか?」
創造神「久しいのう。お主を他の神々にも紹介しようと思ってな……まずは儂も自己紹介をしておこうか。儂は創造神セルキアじゃ」
{創造神セルキアの声は、転生の時と同じく、優しく穏やかな“理想のおじいちゃん”のような声だった}
?「私は生命神レーゼです」
{生命神レーゼの声は、美しく包み込むような母性を感じさせる声だった。胸はもちろん大きい}
?「私は魔法神マキアです」
{魔法神マキアの声は、冷静で落ち着いた印象。まるで優秀な秘書のような雰囲気だった}
?「俺は剣神カルトだぜ!」
{剣神カルトの声は明るく元気で、陽気なお兄ちゃんといった感じだ}
?「俺は闘神ロンドだ」
{闘神ロンドは無表情な渋い声で話し、感情を感じさせない口調だった}
?「妾は万能神アルマじゃ」
{万能神アルマは、朗らかで元気なおじさんのような声をしていた}
?「我は死神ダレスだ」
{死神ダレスの声は低く、話すだけで空気が重くなるような威圧感を持っていた}
?「私は叡智神アヌスです」
{叡智神アヌスの声は非常に聞き取りやすく、まるで精密なロボットのような正確さを持っていた}
ベル「皆様、はじめまして。前世では政宗神夜を名乗っておりましたが、今世ではベルド・アスク・シルフロートと申します」
そう自己紹介をし、丁寧に一礼した
セルキア「うむ。では本題に入ろう。……あと20年ほどで、邪神の封印が解ける見込みじゃ。それでのう、お主に“神々の使徒”として、邪神の封印または討伐をお願いしたいのじゃ。もちろん、我ら神々の加護を与え、できる限り支援するつもりじゃよ」
ベル(……いきなり重大なこと言った!?)
「……もしかして、僕を転生させたのって、このためですか?」
真剣な顔でそう尋ねた
創造神「いや、全く関係ない」
ベル「えぇっ!?」
その答えに、ベルは本気で驚いていた
ベル「じゃあ、どうして僕が使徒に?」
創造神「うむ、すまんが……タイミングが悪かったのじゃ」
ベル「タイミング?」
創造神「そうじゃ、本来なら、儂がうっかりお主を殺してしまった数日後に、使徒を選ぶ予定だった。だが、うろたえる儂を見かねて、アヌスが「彼を使徒にしてはどうか」と提案してくれてな」
ベル「なるほど……つまり、元々の予定では僕じゃなかったんですね」
創造神「うむ、儂のミスじゃ。本当にすまん」
ベル(でも憧れの世界に転生させてくれたし、恩もあるし……断れないよね)
「……わかりました。転生させていただいた上に、力までいただけるのであれば……その依頼、受けさせていただきます」
セルキア「そうか。それは助かる……では、そろそろ時間じゃな。お主に“ステータス”を与えよう。今までの鍛錬もきちんと反映されておるぞ」
『ステータス付与』
「何かあれば、また教会で祈りを捧げれば、いつでも会える。困ったら、いつでも来るといい」
ベル「はい。ありがとうございます」
視界が再び真っ白に染まり、現実へと戻った
神官「終わりましたか? ステータスは、心の中で“ステータス”と唱えれば自分だけに、声に出して“ステータスオープン”と言えば他人にも見せられます」
ベル「はい、ありがとうございます」
神官「では、良き人生を」
お互いに頭を下げあい、タレスとレーネが待っている場所へと戻った
ベル「お待たせしました」
タレス「よしじゃあ帰ろうか、帰ったらまず自分でステータスを確認して、その後夕食の時に俺たちにも見せてくれるか?」
ベル「分かりました」
レーネ「いいステータスだといいわね」
優しい声でそう言ってくれた
ベル「うん!」
その後、王都にある屋敷へ戻り、自分の部屋へと向かった
ベル(さてステータス見ようかな)
『ステータス』
ステータス
【名前】ベルド・アスク・シルフロート
【年齢】5歳
【種族】人族?
【性別】男
【職業】神々の使徒
【レベル】1
【HP】1,000,000,000/1,000,000,000
【MP】500,000,000/500,000,000
【物理攻撃力】10,000,000
【物理耐性】---
【魔法攻撃力】100,000,000,000
【魔法耐性】---
【素早さ】10,000,000
【運】1,000,000
【称号】転生者/神々の加護を受けし者/神々の使徒/超越者/無限の可能性を秘める者/神に近づきし者
【魔法】火/水/風/雷/地/光/闇/無
【特殊魔法】時空(重力/空間/時間)/力/創造/破壊/概念
【通常スキル】
・進化Lv-
・剣神Lv-
・闘神Lv-
・魔法神Lv-
・物質創造Lv-
・神眼・神Lv-
・鑑定・神Lv-
・隠蔽・神Lv-
・ステータス補正・超越Lv100000000000000
・生死魔法(即死魔法/蘇生)
・制限
・取得経験値100倍
【固有スキル】
・スキル進化Lv-
・全魔法
・全武器
・全知Lv-
・無限の成長
【加護】
・創造神の加護Lv100
・魔法神の加護Lv100
・生命神の加護Lv100
・剣神の加護Lv100
・闘神の加護Lv100
・万能神の加護Lv100
・死神の加護Lv100
・叡智神の加護Lv100
{ステータス補正・超越のLvがおかしいのは神様が無理やりLvを引き上げたから}
ベル「なにこれ……使徒って言われたのは知ってるけど、超越者って何?とりあえず」
『鑑定・神』
ベルは呆れつつ、スキルなどを確認し始めた