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召喚術士の冒険記  作者: 壬生方 社箱
第四章 魔界篇
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第五十九話

ミスで途中でアップされてしまいました。

すいません。

7日が過ぎている。

牢屋はレティシアが気を使ってくれたのか、かなり環境は良かった。

大きなふかふかのベッドに、個室のトイレまでついていた。飯もうまいし外に出れない以外は障害がない。


亜龍族は、俺の家の近くに住み着くことになった。一歩間違えば大災害になるようなことを引き起こしたとして、ネライクの管理下に入れとのレティシアの命令だ。

信仰の問題は消えたそうだ。

龍神信仰から魔王信仰に変わったらしい。


おれへの尋問はいまだに続いている。


「だから出来ぬと言っておるのじゃ!」

「出来ねーのは俺のせいじゃねーだろ!気合いが足りねーんだろ!」


レティシアが《魔力の込め方》を教えろと言ってきて、教えてやってるのに全く出来ない。


「そもそも魔法にそんなルールはないのじゃ!」

「あろうがなかろうが、現に亜龍族のやつは出来たじゃねーか」

「ぐぬう、、、、」


しばらくしてわかったことだが、結局魔法を長く使っていたものほど習得出来なかった。子供とかは出来るようになったやつはたくさんいた。

詠唱に魔力が吸われることに体が慣れすぎて、込めるってことがどうしてもわからないらしい。頭が硬いんだな。


「で、俺はいつまでここに居ればいいんだ?」

「もうよい、今日出るのじゃ」

「本当になにもお咎めなしでいいのか?」

「仮にも魔王なのじゃ。それに界民はむしろ喜んでおる」

「・・・なんでだ?」

「魔王はすごく弱そうで、なにも出来そうもなかったのに、過去に例がないほどの巨大な魔法が使えると。本物の魔王だったとな」

「元々そんなに弱くはなかったんだがな、、、、、」



俺は家に帰ろうと歩いていると、家の回りが騒がしい。建設ラッシュだ。マンションのように1つの建物に何家族も住める作りだ。それが10棟同時進行で建てられている。

資材と作業員はネライクが用意している。亜龍族も手伝ってはいるが、建物がコンクリート作りに変わるので勝手がわからない様子だ。


「これは魔王様、お帰りなさいませ」

「長老、お前らの家は木とか土とかじゃないの?」

「今まではそうでしたが、ネライクの宿屋に泊まってみた感じでは、むしろこちらのが快適なのですよ、すきま風もないですし。村人もすっかり順応しております」

「・・・・・・これが嫌だったんじゃねーの?」

「いやあ、住めば都とも言いますな!これもなかなか悪くないですぞ!うわっはっはっは」


こいつら、ノリが適当過ぎんだよ。大体信仰を捨てるってどういうことだよ。


「・・・・・・龍神信仰はどうしたんだよ」

「おおっ、これからは我らは魔王様を信仰いたします!。魔王様は龍神の使いなのです、間違ってはおりません」

「お前ら、見た目に合わず、ゆるっゆるだよな!」

「そうでもありませんぞ、ほれ」


長老が指差すほうに目を向けると、新しい亜龍族の村の中心になりそうなところに、台座の上に2mほどの彫像が乗っている。彫像は龍のアギトのように両手をつき出している、、、、、、俺じゃねーか!!!!


俺はうつむいて頭を抱えた。


「おや魔王様、出てきたのかい?」

「・・・ゲッコー、お前ら森じゃなくていいのか?それに服が、、、、、」

「街じゃはだかはよろしくないんだって!どう?似合うかい?」

「ああ、パンツを履いたらな」


ゲッコーはミニスカートでぐるっと回った。


「しかしお前ら本当にゆるっゆるだな!プライドもくそも無さすぎねーか!」

「亜龍族は環境に順応して生きていくのさ、そう、それがどこでもね(キリッ)」

「俺には初めての都会に、はしゃいでる田舎者にしか見えねーがな、、、、、」


そう、村人たちは全員笑顔だ。村が吹き飛び、思い出も何もかもなくなったはずなのに。

いや、吹き飛ばした俺が言うのもなんだが、なーんか釈然としねえ。

まあ、いい。俺は長老たちを置いて、自分の家に帰った。



「遅かったな」

「・・・なんでお前がここにいるんだよ、ソニア」


家につくとソニアがソファーに座ってコーラを飲んでいた。


「留守番だ」

「アリサは?」

「アリサたちは、練兵場で魔法を教えている」

「・・・なるほど」


俺もソファーに座り、コーラを飲みながらタバコに火をつける。


「しかし、あんな隠し玉を持っていたとは。あれを食らったらさすがの妾もひとたまりもないな」

「見たのか?」

「見てないが後を見れば分かる。」


まあそりゃそうか、森と村が消失してればな。


「で、何のようだ?」

「これと言って用はない」

「・・・じゃあ、俺から質問がある。ソニアとレティシアの魔王の鍵は何が入ってる?」


ソニアはうつむいてしまった。なんだ?


「言いづらいことか?」

「ああ、恥を晒すことと同じだ」

「なぜ?」

「魔王様は強欲だな?何故強欲を取り込めた?」

「そりゃあ、、、、、、ああ、なるほど」


そういうことか。

七つの大罪は、傲慢、嫉妬、憤怒、強欲、怠惰、色欲、暴食だ。

強欲と同じだとしたら、どれに認められたとしても、自分もそうだって言ってるのと同じだ。色欲とかなら女ならかなり恥ずかしいだろう。


「・・・だが、隠してもいつかはわかるか。妾のは嫉妬だ」


嫉妬?俺のイメージでは、ソニアからは最も遠く感じるが、、、、


「妾は魔王になりたかった。魔王になって魔界を率いて神に対峙したかった。レティはそういう気持ちは薄い。レティは魔界の平和を維持することが第一だから」

「それで魔王に嫉妬したと」

「それだけではない。レティ本人に対しても嫉妬しておった。それ以外にも、、、、、、」

「・・・怖くなかったのか?失敗したら死ぬとこだろ?」

「鍵に呼ばれたのだ。気づいたら嫉妬の鍵を取り込んだあとだった」

「・・・なら魔王になってみるか?」

「その気持ちはもうない。魔王様も現れた。もちろんその時が来たら妾の命は差し出す」


何故気持ちが消えたのかはわからんが、色々あったんだろう。デリケートな部分だ、これ以上は聞けない。

だがこれで、強欲、怠惰、嫉妬がはっきりした。レティシアは?


「レティシアのは聞いてもいいのか?」

「レティは暴食だ」


暴食?!またイメージとかけ離れた、、、、、、あのちびの体でくそほど食うのか?意外だな。

だが、レティシアは生まれた時に埋め込まれたんだっけ?なら天性の暴食か、ちょっと笑えるな。


「魔王様はこれからどうするつもりだ?」

「ずいぶんアバウトな質問だな、どうするもなにも、鍛えるしかない。納得行ったらエルフの国の鍵を取りに行くつもりだ」

「その時は妾も連れて行ってくれないか?」

「・・・いいけど、なんで?」

「妾はもう長く生きた。後悔はないが死ぬ前に世界を見てみたい」


ソニアはもう鍵を取り出して死ぬのが前提みたいに話しているな。


「言っとくが、俺はナタリーから殺して鍵を取り出すつもりはない。だからお前もその心配は必要ない」

「そうする必要が生まれたら?」

「それでもだ。考えてみろ、結局殺して取り出さないといけないなら、元々取り込めるって設定も要らないはずだ。むしろ俺が心配してるのは、もし鍵の適正者を7つぶん集めないといけないってなったときのが心配だ」


ソニアはちょっと予想外だったのか、少しびっくりして、


「・・・そうか、、、、、あと3つの、、、、、、」

「そういうこと。強欲、暴食、嫉妬は確定、ナタリーも取り込めてると仮定しても、あと3つ分誰かが命懸けで試さないといけないんだよ。しかも成功しなかったら何人も、、、、、そっちのが問題だろ」

「確かに、、、、、、」


もし適正者が必要なら、最悪神にたどり着けないまである。

まあそしたらスローライフだな。


「ただいまー」


アリサたちが帰って来た。

ソニアは帰っていき、今日の出来事をお互いに報告しあう。



「それは私も引っ掛かってるわ」

「なにが?」

「そもそも私の勇者設定はなんなのよ。鍵の7人だけで良くない?」

「案外、勇者じゃないと神にダメージ与えられなかったりして」

「・・・冗談きついわ」

「そうですね。私の中の鍵はどうすればいいのでしょうか」

「とにかく今考えても仕方ない。今は一にも二にも修行だ」

「「「「はい」」」」



早速明日から、再度修行に取りかかろう。




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