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召喚術士の冒険記  作者: 壬生方 社箱
第四章 魔界篇
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第五十六話

「スライムなんて、RPGみたいね」

「お前、さんざん魔物を狩っといて、今さらその感想はどうなんだよ」



・・・・・・・・・



狩猟ギルドに教わった場所に来てみた。

魔界の首都ネライクは、本当に広かった。レティシアの城は大陸の大亀裂には近いが、東西は街の真ん中に当たるらしいが、レティシアの城から東にも西にも、街を出るまで歩いて2時間はかかるという。

徒歩の時速が大体五キロと言われているから、東西に10キロ、北にも10キロあるってことだ。

半径10キロってどれだけだよ。

東京で例えたら、新宿の駅を中心として、南は品川、北は赤羽、北千住などすっぽり入るぞ!要は都心部丸々一つの街ってことだ。

こりゃ、車も必要だわ。


今回は東に向かって、街の外に出てみた。

俺たち?歩いてない。乗り合いバスみたいなのがあって、東出口ってバスに乗ってきた。


「終点~、東門前、東門前です」


アリサがバスのアナウンスに爆笑してるのをスルーして、俺たちはバスを降りた。

東の街の出口に着くと、高さが5mはある門が俺たちを出迎える。街を囲う城壁を初めてまじまじと見たが、これはなかなかのものだ。これなら魔物も入ってこれないだろう。


「これは魔王様、外に出るのですか?」


門番が10人近くいるうちの、一番偉そうなやつから話しかけられた。さすがに街の兵ともなれば俺の顔を知っているか。


「ああ、ちょっと体を慣らそうと思ってな」

「かしこまりました。お気をつけください」


門番全員で、門の閂をはずしてもらい、門から街の外に出ると、50mほどですぐ森が広がっている。

その森に入ると、現れたのは1mくらいのスライムだった。



・・・・・・・・・



【ヒュージスライム】

Bランク lv67


スライムでこのレベルか、ゲームでは弱い代名詞みたいになってるが、体内に取り込んで溶かしたり、物理攻撃が効かなかったりと結構危険なパターンもある。


「とりあえずサリイ、様子見だ。行ってこい」

「わかりました!」


サリイは剣と盾を装備して、スライムに突撃していく。

サリイが動かないスライムに剣を突き立てると、剣はスライムにズブズブと飲み込まれていく。

すると、一瞬でスライムは膨れ上がり、


「うわあああああ!」

「「サリイ!」」


俺はダッシュで、スライムに飲み込まれる寸前のサリイの首根っこをつかみ、スライムから引っ張り出した。


「・・・・・・ファイアーボール!」


ユリアの詠唱していたファイアーボールが、スライムに直撃してスライムは燃え上がる。が、傷一つ付いてないように見える。


「エアーカッター!」


アリサが風魔法を打ち込むと、スライムは4つに切れたがまたくっついた。

俺は種火を細くして、矢のような形を作る。


「中から燃やしてやるよ!」


種火ファイアーアローはスライムに突き刺さると、スライムの体内が沸騰しはじめた。効いてるくさい。


「いけ!ユリア!」

「・・・・・・ファイアーアロー!!!」


俺とユリアがファイアーアローをスライムにぶちこみまくる。

20も刺さったあたりで、スライムは地面に染み込むように溶けてなくなった。


「・・・私、やることがありません」

「ボクも、、、、」

「とりあえず、スライムは俺とユリアで担当するしかないな。次行こう」



森の中を歩き進む。途中スライムに4回遭遇したが、スライムは溶けてなくなるのでおいしくないな。



「いる、数十はいるぞ」

「ご主人様、敵はこちらに来てるのですか?」

「いや、来てない。近いやつから片付けて行こう」


10m先に新たな魔物が見えた。

魔物は、2mほどの亀の甲羅のようなものの中から触手のような脚を数十と生やしている。顔は見えなく、大きな目玉が甲羅に二個ついている。


【メーダー】

Bランク lv70


「気持ち悪いわ、主様、あれをやるの?」

「あれも魔物だ、やるしかないな」

「今度は私に行かせてください」

「気を付けろよナタリー」

「はい、お任せを」


ナタリーはククリを両手に装備して、メーダーに突撃する。


「はあ!」

キン!


甲羅に攻撃したナタリーのククリは、石でも切りつけたかのようにククリを弾き返す。

メーダーは触手を大量に伸ばしてきて、ナタリーを捕まえようとするがナタリーは踊るようにかわして、メーダーの触手をククリで切り落としていく。甲羅意外ならいけそうだな。


「・・・・・・エロいわね」

「言うと思った、アリサ」

「なんでエロいのよ?」

「ユリア、知らなくて良いこともあるんだよ」


緊張感のない会話をしてる間に、ナタリーはメーダーの両目にククリを根本まで突き刺した。


「ギイイイイイイイイ!」


断末魔をあげてメーダーの動きが止まる、どうやら絶命したようだ。


「はあ、はあ、かなりギリギリでした。甲羅には剣聖技も通用しませんでした。目が弱点なようです」

「うん、だろうね」


手伝いたかったんだが、メーダーにナタリーが捕まってしまったところを想像して、なんか体が動かなかった。

俺はメーダーを収納すると、


「・・・今の断末魔で、敵は気づいたな。一斉にくるぞ」


統制は取れてないみたいで、近いやつから向かってきた。


「みんな、30以上だ、効率的にやれよ!目が弱点だぞ」

「「「「はい!」」」」

「ユリア、ファイアーアローでサポートに回れ!味方に当てるなよ」

「わかったわ!」


一匹目が正面からやって来て、サリイが当たる。右から二匹目と三匹目がやって来て、アリサがグラヴィティをかけた。

四匹目が後ろからやって来て、ナタリーが当たる。

左から5,6,7と来て、俺がバールを抜いて対処する。


俺は五匹目の懐に素早く入り、バールを半分ほどメーダーの目に突き刺した。バールを抜きながら、俺の背後から触手を伸ばす六匹目の触手をバールで振り払い、七匹目の目玉を足で蹴った。


「男の触手に需要はねーんだよ!」


俺は六匹目の両目に向かって、種火ファイアーアローを発射した。


「ギイイイイイイイイ!」


両目から体内を焼かれて、メーダーは絶命する。続けて七匹目にバールを突き立てようとすると、


「ご主人様ぁ~!」


サリイの声がして、サリイに振り向くと、サリイは全身を触手に巻きつかれていた。

サリイはメーダーに大の字に開かれ、触手が体を伝う。


「(ゴクッ)」


アリサがサリイをみて喉をならす。


「アリサ!集中しろ!お前もああなるぞ!」

「わ、わかってるわよ!エアーカッター!」


俺はサリイに向かって駆け出しながら、ファイアーアローでサリイを捕まえている触手を焼き切る。

同時にユリアのファイアーアローが、メーダーの右目にヒットした。

だが、絶命までは至ってないみたいだ。俺は左目にバールを投げた。左目にバールがめり込みメーダーは絶命する。


「ありがとうございます、ご主人様!」

「ったく、男の触手に需要はないって言ってるのに。どうせならナタリーが捕まれば」

「っなんですか?!ご主人様!」


ナタリーはメーダーとやり合いながら、こっちに反応してきた。結構余裕じゃねーか。


「なんでもねーよ、っと!」


俺が相手してた七匹目が、ユリアに向かっていたので、走りながら七匹目に種火ファイアーアローをぶちこむ。


「大丈夫か、ユリア」

「ええ、大丈夫よ」

「ユリアはサリイとセットで動け」

「わかったわ」


アリサを見ると、アリサの周りは阿鼻叫喚だ。

甲羅ごと、内臓をぶちまけ平らになってるメーダーがたくさんいる。グロすぎ。


「アリサ、それじゃ売り物にならんぞ?」

「仕方ないじゃない、私の方に敵が大杉なのよ!」

「一匹生かして、わざと捕まってみれば良かったじゃん」

「え!ちょ?や、やらないわよ!」

「・・・今一瞬悩んだな?」

「キャアアアアアア!ご主人様あああ!」


ナタリーの悲鳴だ、アリサと二人でナタリーを見ると、さっきのサリイ状態だ。二匹がかりで襲われている。

いや、さっきのサリイ以上だ。大の字に広げられた体を、宙に浮かされて、完全に身動きがとれないでいる。

そして、 ミニのワンピースの中にまで触手が多数入り込んで蠢いている。


「なに見てるんですか!早くっ!んっ!」


俺がアリサを見ると、アリサは口を開けてはあはあしながら見ている。なるほど、アリサはこれがストライクか。


「ご主人様あ!」


名残惜しいが俺はバールを握り、ナタリーの下に入り込むと、二匹に同時にファイアーアローを2発ずつ発射した。メーダーの動きは止まり、ナタリーはドサッと落ちてくる。俺はナタリーを落ちる前に抱き抱えた。ナタリーの体に巻き付いている触手を抜いてやる。


「、、、っ、、、、ん、、、、!」


ナタリーが声にならない声を出す。

アリサがこっちにやって来て、俺と顔を見合わせると、


「「ごちそうさまでした」」

「何の話ですか!真面目にやってください!」




最後のメーダーを片付けて、死体を収納していく。


「まだ時間はあるな、今日は森で夜営しよう。もう少し進むぞ?」

「「わかったわ」」

「はい!」

「・・・」


ナタリーはまだジト目で俺を睨む。仕方ないんだ、日本じゃ夢のシチュエーションなんだから。



さらに進んでみたがスライムしか出てこなかった。

アリサのエアーカッターで木を切り倒し、簡単な夜営地を作る。もちろん木は収納して持ち帰る。

久しぶりの夜営だ、かまどを作り、ベッドなどを出して準備する。飯はアリサが先導して俺以外で作ってる。


一服しながら料理を待つ間に、今日の結果を全員分調べる。





【ステータス】

名前 タカフミ=コンドー 年齢 20

職業 終焉のハードボイルド


LV 38

STR 1350

DEX 1495

VIT 1302

SPD 1348

INT 1800

MEN 1789


スキル

言語理解

杖術lv4

召喚魔法lv4 生活魔法 魔力強化lv5 魔力操作lv5

鑑定 アイテムボックス 詠唱破棄 並列魔法 運命

成長促進 気配探知lv5 魔力探知lv4 錬金lv5 練成


終焉の理






【ステータス】

名前 アリサ=ローレンス 年齢 15

職業 夜の女王


LV 38

STR 651

DEX 1306

VIT 603

SPD 1385

INT 1411

MEN 1432


スキル

重力魔法lv4 闇魔法lv2 付与魔法lv5

空間魔法lv1 風魔法lv5


魔力強化lv5 魔力操作lv5

簡易鑑定 魔力の理 魅了(テンプテーション)




【ステータス】

名前 ナターシャ=フォレストウルフ 年齢 48

職業 ソードダンサー


LV 60

STR 1150

DEX 1095

VIT 505

SPD 1034

INT 501

MEN 899


スキル

二刀流lv5 剣聖技lv2 身体強化lv5 忍耐lv3 見切りlv3

魔力操作lv4


????????????




【ステータス】

名前 サリイ 年齢 12

職業 近衛騎士


LV 60

STR 1100

DEX 1041

VIT 1211

SPD 805

INT 499

MEN 770


スキル

剣術lv5 盾術lv5 頑強lv5 解体lv2 守護技lv2

魔力操作lv3




【ステータス】

名前 ユリア=ストラスファー 年齢 18

職業 魔法使い


LV 45

STR 165

DEX 372

VIT 170

SPD 380

INT 501

MEN 496


スキル

空間魔法lv4 水魔法lv2 火魔法lv5

魔力強化lv3 火の理 魔力操作lv1




おお、なかなか上がったな。みんなスキルレベルも少しあがって順調と言える。

だが、悲しいかな、ユリアは成長促進は効いてるが元が32もあったため、上がっても俺たちに追い付くことはないな。せめて火のグリモアがあったらいいんだけどな。

まあ、それでもアリサに教わっている魔力を込めるっとことは出来たみたいだ、魔力操作を覚えてる。

それに、エスカードのギルドマスターを越えたんだ、十分強いと言えるだろう。



料理が出来上がり、並べられると食べながらレベルの説明をする。


「やっぱり、魔界の魔物はレベルが高いから上がりがいいわね」

「私とサリイはレベルが1になれなかったのが、今にして思えば悔しく思います」

「ねえ主様、私どのくらいの強さなの?」

「んー、魔力だけなら来栖とかエルフの魔導師ぐらいか?」

「・・・・・・うそでしょ?」

「いや、嘘じゃない。でも俺たちには近づけないけどな」

「・・・・・・十分よ、、、、信じられない。たった1日で、、、、」

「ユリアは元のレベルが高かったから、ちょっと損してるけどな。初めから俺といたら、大魔導師と呼ばれてるのが俺じゃなくてお前だったかもな」


俺は笑いながら説明したが、俺の言葉は耳に届いてないようだ。相当動揺してるな。



今日はちょっと疲れたので、風呂は作らずにそれぞれ眠りについた。


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