第四十七話
馬車の旅、二日目だ。
昨日の夜営は普通に終わってる。今は朝食を普通に食べてる。
何の問題もない。
ただ二つを除いては。
一つ目は、ソニアは近づいてくるものがあれば、寝ててもわかるらしく、見張りはいらないとのこと。まあこれは便利なのでどうでもいい。
問題は、、、、、、
「しかし、魔王様の作る食事はどうしてこんなに旨いのか。夜も素晴らしかったが、朝のこれもまた格別だ」
「てめえ、なにさらっと魔王様とか呼んでんだよ、、、、、」
ソニアはなんか、すべて話してスッキリしたとでも言いたげに笑顔が増えた。
「ん?妾は魔王の条件を話したのだ。むしろ魔王様と呼ばないとおかしなことになる」
「それはてめえの都合だろうが、、、、、」
「違う、魔界の都合だ」
キリッ!、てか?理路整然と言ってるつもりかもしれんが、俺には関係ないんだよ。
「いいじゃない、魔王。悪くないわ」
「アリサてめえ、、、、、」
俺がアリサを睨むと、
「私、真の勇者と魔王がいるパーティーにいるってことかしら」
「そうなるわね」
ユリアもそんなこと言い出す。真の勇者がアリサなのも、俺が魔王なのも認めねーよ!
「エルフが魔族と言うのは、なんかむず痒くて慣れませんが、ご主人様が魔王って言われるとしっくりくるのは何故でしょうか」
「魔王様!カッコいいです!」
「てめえら全員、いい加減にしろよ、、、、、」
後片付けを終えて、馬車で出発する。
ソニアによると、今日にはカラディンに到着するだろうとのこと。
もういい、突っ込むのも疲れた。カラディンはかなりデカイ街らしいから、カラディンで憂さ晴らしをしよう!
かなり長い時間、馬車で走った。走るにつれて、道は徐々に左側の山に近づいていく。六時間は走ったろうか、ナタリーが馬車の中に声をかけてきた。
「ご主人様、カラディンが見えました」
「おう、どれどれ」
御者席に顔を出して確認すると、カラディンは山の麓、いや、山をくりぬいて街を作ったようだ。そう、洞窟の中に街を作ったって感じだ。
入り口は100mほど横に掘ってあり、その中央10mぐらいが更に奥へと掘り進んである。奥は通路の両側に魔道具の明かりが灯されている。
また、10mの入り口の両サイドにはドワーフの彫像が一体ずつ置かれている。
入り口の左側には馬車がずらーっと並んでおり、馬の世話をするやつや、馬小屋、世話係の小屋のようなものが立っている。
入り口の右側は、15mあたりのところに、小さな小屋がある。衛兵の詰所か?
俺たちは詰所に並んでいる人たちの後ろに馬車をつける。
御者席には、今はサリイ、ナタリー、俺がいる状態だ。
俺たちの前のやつらも幌馬車なんだが、そいつらが馬車の後ろの出入口から俺たちを見つけると、3人の男が顔を出す。
「おいおい、ガキと女の奴隷と旅してるのかよ、ヤりまくりかあ~?」
「俺たちには女がいねーんだよ、いくらだ?銀貨50枚で女を買ってやろう」
「俺はガキの女がいーな!ガキなら銀貨10枚でいいだろ」
「「「ガハハハハハハハハ!」」」
久しぶりだな、こういう展開。
旗が見えねーのかな?
「お前ら、どこの国から来た?」
俺が質問すると、
「あ~ん?生意気な口を聞きやがって!」
「みろよ、こいつもガキだぜ?」
「よ~し、いっちょ俺たちが大人の世界を教えてやるか!」
「そりゃあ女どもにだろ!」
「どっちもだ!」
「「「ガハハハハハハハハ!」」」
面倒くせえ。ナタリーをけしかけたら、お前ら秒で細切れだぞ?
「(ナタリー、サリイ、動くなよ?)」
「(わかってます!)」
「(ご安心ください、ご主人様)」
俺が小声で言うと、ナタリーもサリイもそう言ってきた。よしよし、いいこだ。
「てめえ、なにヒソヒソやってやがる!」
「なあ、お前らどこの国から来た?」
俺は冷静に質問を繰り返す。
「あ~?知りたいのか?」
「俺様たちはエルデン帝国から来たBランクの夜明けの戦斧だ!」
「どうだ?ビビったか?!」
「こんな田舎じゃ知らねーよ」
「違いねえ」
「「「ガハハハハハハハハ!」」」
なるほどね、エルデン帝国まではハードボイルドの旗は有名になってないか。
しかし、品のないやつらだ。こうまで異世界の雑魚っぽいやつは、実は異世界に来てから初めてじゃねーか?
レビテーションを使ったのか、アリサが馬車の上に仁王立ちになる。
お前、パンツ丸見えだからな?
アリサが何か言うのかと思ったが、アリサは黙ってニヤアとにやけて、男たちを見つめるだけだ。
「また女か!しかもガキと来た!」
「おうおう、誘ってるのか?娼婦か?!」
ニヤア。
アリサはなにも言わない。まあ、職業娼婦だけどね。あっ、今は違うか。
「なんだよ、ねーちゃん。なんか言えよ」
「いくらだよ、買ってやるからよ!」
ニヤア
「・・・なんとか言えよ!」
「犯すぞコラァ!」
ニヤア
「「「・・・・・・」」」
男たちはとうとう黙った。
「てめえ、舐めてんのか?」
「いい度胸だ、世間の厳しさを教えてやるよ」
男たち3人は幌馬車から降りてきて、剣を抜いた。
なるほど、これが狙いか。先に仕掛けさせると。
一人が馬車の右、一人が左、一人がサリイに剣を向ける。
が、まだ男たちは動かない。
アリサはばかにしたようなニヤケ顔のまま、男たちを見下ろす。
「こいつら、、、、、」
「かまわねえ、痛い目見せてやれ!」
サリイに剣を向けてたやつがサリイに切りかかった。サリイは余裕で素手で剣を掴む。
「ご主人様、遅すぎて掴んじゃいました!」
「しかたねーなぁ、サリイは。紙でも手は切れるんだから気をつけろよ」
「おい、ガキ!離せ!、、、、、ぐっ、う、動かねえ!」
「何してる!かまわねえ!ぶっ殺せ!」
「グラヴィティ」
馬車の両サイドに回った男と、サリイに剣を捕まれた男は地面にうつ伏せに大の字になった。
「う、動かねえ!」
「苦しい!」
「誰だ俺に乗ってるのは!どけ!潰れる!」
「アンタたち、誰に手を出してるのか教えてあげようかしら」
アリサは、ニヤケ顔を止めて般若顔になった。
お前、パンツ丸見えじゃ怖くないから。
前の馬車のから更に二人の男が降りてくる。
「・・・なんだ?俺たちが夜明けの戦斧だと知っててケンカ売ってんのか?」
「お前誰だよ、間違うなよ?売られてるのはこっちだ。殺さないように我慢してんだよ」
「舐めた口きくじゃねえか。ならやるか?」
「口の聞き方に気をつけろ、やってくださいだろ?」
「てめえ、、、、」
二人の男が剣を抜くと、衛兵がちょうど飛んで来た。
「お前ら何をしている!、、、、その旗はっ!ハードボイルドかっ!」
カラディンは知ってたか。しかし案外ランスロットの旗は役に立つな。マークが卵じゃなかったらもっと良かったんだが、、、、、
さて、カラディンの対応はどっちかな?
「そうだが?変なのに絡まれて困ってんだよ」
アリサがグラヴィティを解いた。3人の男が立ち上がる。
合わせて五人の夜明けの戦斧(笑)は殺気だっている。
「貴様ら、、、、貴様らは追放だ。カラディンには入れさせられん」
「っ!何でだよ!俺たちは夜明けの戦斧だぞ!」
「そうだそうだ!それにトラブルを起こしてるのはあいつらもだろ!」
夜明けの戦斧は、俺を指差して衛兵に文句を言う。
「この方たちは、お前らとは比較にならん!それに我らは見ていたぞ、貴様らが下品に大魔導師様に絡んでいたのを!」
「「「「大魔導師?」」」」
五人は揃って俺を見る。
「ギャハハハハハハ!、こいつが大魔導師だって?なら俺様は大賢者だ!」
「おいおい、お前は魔法が使えねえじゃねーか!」
「こいつがなれるなら、魔法が使えなくったってなれらあ!」
衛兵はわらわら集まってきた。その数20近い。
「黙れ!大魔導師様の慈悲で生かされてるのがわからないのか!帰れ!さもなければ牢屋にぶちこむぞ!」
夜明けの戦斧は、衛兵に囲まれたことに顔を青くして、うろたえだした。
「けっ!こんな田舎街、こっちから願い下げだ!」
「そうだぜ!ちょっと楽しい店があると聞いたから来てやったのによ!」
「女にえこひいきしやがって!最低な街だぜ!」
夜明けの戦斧は言いたい放題だ。俺は衛兵がかわいそうになり、衛兵に相談する。
「カラディンの衛兵、お前らが許すならこいつら片付けてやってもいいが?」
すると、衛兵の一人は、
「とんでもない、こんなやつらは我々で十分です。それよりも大魔導師様、どうか王の話を聞いていただきたい」
「俺が来ると知ってたのか?」
「はい、冒険者ギルド経由で、タンカスの村から聞いておりました。どうか王の話を」
「わかったよ」
タンカス?あー、あの村はタンカスって言うのか。
「カラディンは馬車は入れません、馬の世話を含めて我々にお任せを」
「いいのか?」
「ご遠慮なく」
夜明けの戦斧は、ひいきだとかぎゃあぎゃあ騒いでいる。
「なら頼む」
俺たち6人は、雑魚は放置して馬車を降り、山を掘り抜いた街の中へと入っていく。
まあ、衛兵がなんとかするだろ。
一人の衛兵が俺たちに付いてきて、王のいる場所へ案内してくれるようだ。
「うわあ!」
「これは素晴らしいですね、私もカラディンに入るのは初めてです」
「まるでドームね」
「私も初めてよ、タクトとはヴォーデン方面しか行ってなかったから」
「・・・」
「確かにこりゃすげえ」
片側二車線ほどある通路を数十メートル入ると、そこにはまるで○○ドームのような空間が広がっていた。天井はビルがすっぽり入るほど高く、洞窟内だと言うのに、たくさんちりばめられた魔道具の力で十分明るい。
この空間はエントランスのような役割で、街の案内地図が立ててあり、地図の隣にはドワーフの小さな女が立っている。ナビゲーターだろう。子供にしかみえないが、ドワーフならあれでも成人なのだろう。
このエントランスからは3本の大通りが走っている。どの道もパッと見で活気があり、人が賑わっている。
「大魔導師様、このエントランスから右手は商店街になります、武器防具、その他物品などはこちらになります。このまままっすぐ中央の道はダンジョン街になります」
「ダンジョン街?」
「はい、この通りの終点にはダンジョンの入り口が発見され、連日冒険者で賑わっております。ダンジョンの魔石はカラディンの生活にかかせないものです。街の照明も魔石を利用しております。またこの道には宿屋、冒険者ギルド、歓楽街もございます」
なるほど、歓楽街ね。ちらっと見ただけで呼び込みのねーちゃんたちもわんさか見える。ドワーフばかりかと思ったが人間や獣人もたくさんいるようだ。エルフだけはあまり見ない。
「いたたたたたたたた!」
「タカフミはそっちに用はないでしょ?」
アリサに脇腹をつねられたが、
「宿があるだろうが!、それにハーレムを作るなら女見てたっておかしくないだろ!」
アリサは脇腹から手を離し、
「あー、宿もあったわね。でもいい?ハーレムと風俗は違うのよ。風俗なんて行ったらどんな病気もらうかわからないわ。いい?風俗は禁止よ、私たちが病気になってもいいの?」
「わかったよ、、、、、ちっ。で、衛兵さん、左は?」
「はい、左手は鍛冶屋街になります。また、この奥に王城がございます。官の機関などもこの通りにあります」
なるほど、役所関係だな。
おれはソニアに振り向き、小声で話す。
「どうた、ソニア?俺もここまで栄えた街は初めてだ。魔界とは比較にならないだろ」
ソニアは顔をしかめている。
「・・・人間の文明は知っているが、ここが栄えてるというなら、やはり人間どもの文明は遅れているな」
「は?」
「どうやら、石油がないようだな」
「はああああ?あるのか石油!」
俺がびっくりして大声をあげるとみんなこっちを振り向いた。
「今聞き捨てならない単語が聞こえたわよ?」
「アリサ、こっちこい」
俺とアリサとソニアで小声で話す。
「で、魔界には石油があるのか?」
「ある。量は潤沢とは言えんが、各種燃料と透明樹脂に賄われている。あと道路の舗装などもな」
「・・・・・・それ、プラスチックにアスファルト、ガソリンってこと?」
「その言葉はわからぬが、透明樹脂は多岐にわたり活用されている。燃料は上油、中油、下油などがあり、主に中油をカーカなどに使っている」
「カーカって、、、、、、まさか車なの?!」
「クルマ、、、、?車輪が4つあり燃料に中油を使い、ピストン機関を用いて動力に変換「「車じゃん!」」」
驚いた、行ってみないとわからんが、ひょっとしたら現代と似たような文明にたどりついているのか?
そういえばジジイが、昔は高度な文明を持っていたとか、、、、、高度って科学的なほうかよ。
ちょっと興味が出てきたな。
俺はアリサと顔を見合せ、
「行くしかないわね、魔界」
「行くしかないな、魔界」
「ご主人様、何の話でしょうか?」
「ナタリー、別に隠し事じゃない。だが楽しみにしといたほうがいいから今は秘密にしとく。決して悪いことじゃないから、楽しみにしててくれ」
「はあ、、、、かしこまりました」
「ボクも!楽しみにします!」
今までで一番栄えてる街に来て、テンションがあがってたのに、ソニアの一言でカラディンよりも魔界に興味を奪われてしまった。
とりあえず魔界はあとの楽しみとして、今はカラディンを満喫しよう。
鍛冶屋街を衛兵の案内で皆で歩き、20分ほどたったあたりで最奥の王城についた。
王城の謁見室に通されると、そこには盗賊が待っていた。
「ガハハハハ!、てめえがハードボイルドか!まだガキだな、噂通り似合わない通り名だ。、、、、ワシがこの国の王じゃ」
どうみても盗賊にしか見えない。
みすぼらしい格好をして、腰には剣を帯びている。ドワーフらしからぬ長身に、ガタイのいい体つき。年は50を越えているだろう。つうか本当にドワーフか?
「ん?ワシがドワーフかと言う顔つきだな?ちぃーとばかり背は高いが正真正銘ドワーフだ」
俺、そんなに分かりやすい顔してんのかな?
「あー、お初にお目にかかり「いい、いい!てめえは礼儀知らずと聞いてる、普通に話せ」」
くそが、言っとくが言葉がアレでも礼儀知らずじゃねーぞ。
「で、何のようだ、王様よ」
「ガハハハ!それでいい!、・・・話とはな、、、、」
王は立ち上がり、俺に向かって歩いてくる。なんだ?やる気か?
ナタリーとサリイがそわそわしている。今にも俺の前に出てきそうだ。
だが王は俺の2m手前で片膝を付いた。そして頭を垂れる。
「我が同胞の、そしてこの国に力を貸してくれた冒険者の仇を撃ってくれたこと礼を言う。また、縁もゆかりもない村のために立ち上がってくれたこと、心より感謝する」
お、おう、初めの態度と偉い違いじゃねーか、これは第一印象のイメージを変えないとな。
「・・・、おい、いつまで頭を下げさせやがる、、、、、」
「お、わりい、あんまりイメージと違うことするからよ。びっくりしちまったよ」
「・・・てめえ、、、、、」
「あー、頭ね。あげてください王様」
すると王は立ち上がった。でけえな。身長は俺と同じくらいか?俺は175だぞ?本当にドワーフかよ。
「なあ、誰にも身分を確認されてないんだが、俺が本当にハードボイルドか調べないのか?」
俺が当たり前の質問をすると、
「今から調べるよ」
「あん?」
キン!
ドワーフ王は普通レベルなら、目で追えないほどの速度で抜刀して、下から切り上げてきた。
俺も見えてたが、サリイが動いていたので任せた。サリイは王の切り上げをしっかり止める。
「へっ、眉一つ動かさねえか。こりゃ本物だ」
「まあ、俺じゃなくて仲間がつえーんだ」
「うるせえ、抜かすな」
王は玉座に帰った。口は悪いがそれはお互い様だ。
死んだ同胞や、ただの冒険者のためにに頭をさげるなんて、なかなかデキル王だな、嫌いじゃない。
「頼みたいことがある。謝礼も払う」
「まず聞かせろよ」
「ああ、カラディンから馬車で北に1日行ったところに鉱山がある。ミスリル鉱山だ。そこにゴーレムが現れた。まあ、それ自体はよくある。普通なら鉱夫で処理するんだが、そいつはオリハルコンゴーレムだった、誰も手が出ねえ。なんせ魔法も通らねえ、剣も硬くて通らねえと来てる。そいつを何とかしてもらいたい」
「・・・王様はかなりつえーじゃねーか」
「それは相手が人ならばだ。ワシもやってみたが逃げ帰るのが精一杯だった。何十人の部下が死んだ」
王は悲痛な顔つきをする。こいつ見た目に反して同胞思いだよな、それに王なら部下の命なんて気にしないようなイメージだったが。
「報酬はオリハルコンゴーレムを退治したら、それて最高の武具を仕立ててやろう。それに金も用意する。どうだ?」
「それもいいんだけどよ、これを加工できねーか?」
俺は1m四方の日緋色金の塊を目の前に出した。
「・・・なんじゃこりゃ、金属みてえだが、、、、」
すると、王の後ろに待機してたやつらの中から一人が走り出てきた。
「これはっ!、、、、、、まさか、、、、、、、王よ、ひょっとしたらこれは日緋色金では?」
「・・・・・・ばかな、、、、、おい、ハードボイルド。てめえは神の使いか?」
予想と違う反応をする。王は明らかに敵意を向けてきた。
おかしいな、日緋色金で喜ぶと思ってたのに、、、、、
「王よ、この方は終焉の使者だ。近いうちに魔王に即位なされる」
ソニアがそんなことを言い出した。いや、魔王にはならねーよ。
「ばかな、、、、、、、、、、」
王は下を向き、ワナワナしだした。かなり混乱しているようだ。
俺はソニアに小声で話す。
「(ドワーフは終焉の使者を知ってるのか?)」
「(ドワーフと魔界は、商人に限られるがひそかに交流がある。公にしてるかは知らないが、知っててもおかしくない)」
「(なんだよ、闇取引かよ)」
「(そんなとこだ。お互い表に出さんほうが都合がいいこともある)」
なるほどね。
「あー、それは神にもらったんじゃない、龍神王にもらったんだ」
「っ!それこそあり得ない!!!、てめえ、失われた龍との繋がりをもってやがるのか!!!!」
「誰か鑑定出来るやつはいるか?これが証拠だが」
俺はバールを出すと、また王の後ろから一人ドワーフが出て来て、
「王、間違いありません。これは龍神の加護を持った物です」
「・・・ふざけやがって、、、、、、とんでもねえやつが来たな、、、、、」
「俺の目標はスローライフなんだがな、色々なやつに絡まれてな」
王と側近たちは、元の位置に下がった。
「悪いがそれの加工は出来ない。それは神の金属だ。手に負えるもんじゃねえ」
「魔王様、魔界に持っていくといい、魔界なら何かしら方法があるだろう」
ソニアがそう言うので、バールと日緋色金をしまった。
「報酬はお前らに任せる。武具は貰おう。余ったオリハルコンはお前らにやるよ。それで受けよう」
「心から感謝を。滞在中は何でも言ってくれ。全力をもって歓待する。早速だが、今日は城に滞在してくれ。盛大にもてなしをさせて貰おう」
俺は皆の顔を見ると、皆うなずいた。
「わかった。世話になるよ」
ギガントムテムの首都、カラディンの全力の宴が始まる。




