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召喚術士の冒険記  作者: 壬生方 社箱
第一章 エスカード編
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第三話 ※



夜が明けてから、生活魔法の特訓をしていた。

種火をひたすらやっていたが、気づいたことがある。火の形や大きさを変えられるようだ。召喚魔法を使った時のあの感覚を思い出し、それと同じことを種火でしてみたのだ。たぶんこれが魔力だろう。

魔力のようなものに意識を集中して、それを大きく手に溜め込み、種火と念じてみたら手から2mくらい立ち上がった。これにはびっくりした。

次に手から火を飛ばせないかとブンブン振り回したり、投げるような格好をしてみたが、手からは離れない。今までの魔法の使用感からイメージが大事だと思い、手に出した種火をじっと見つめて手から離れていくイメージを強く念じる。

何度かめまいを起こしつつも、根気よく続けると、手からふわっと30cmほど前に飛んだ。


「おおー、なんとかなるもんだな」


さらに練習を繰り返すと、キャッチボールをするくらいの速度には速度が上がり、使い勝手が良くなった。


「もうこれはファイアボールと言ってもいいんじゃないか?」


次に火を圧縮出来ないかと試した。

魔力のようなものを込めて、高さ2mくらいの火を手から出してぎゅーっと圧縮するイメージをすると、10cmぐらいの玉のようになった。それを木に投げてみる。


〈ゴオオオオオオオ!!!〉


「うわあ!」


木は大きく燃え上がり、急いで浄化水道に魔力のようなものを込めて放水して火を消した。


「びびったわ、こりゃすげーな。しかしこんなにイメージでなんとかなるなら、火魔法とか水魔法とか意味ねーんじゃねーの?」


ちょっとステータスを確認してみるか。



【ステータス】

名前 タカフミ=コンドー 年齢 20

職業 ハードボイルド


LV 2

STR 28

DEX 30

VIT 25

SPD 18

INT 51

MEN 37


スキル

言語理解

召喚魔法lv2 生活魔法 魔力強化lv1

鑑定 アイテムボックス 詠唱破棄 成長促進


おお?!魔力強化が増えてる! まああれだけ魔法使いまくったからそれで覚えたのかもな。ということは教わらなくても覚えることも出来るってことだ。逆にあれだけ火をつかって火魔法を覚えないなら、そもそも火と生活はまったく別物ってことか、なにかしらのきっかけのことを教わらない限り無理ってことか。


あれ?INTとMENがあがってるな。DEXもあがっている。

召喚と生活魔法をひたすらやってたからそれであがったのか?めまいも少なくなってきてるし、復帰も早くなってるからたぶんMPもあがってるはずだ。

ついでにステータスの項目も確認しとくか。項目ひとつひとつを鑑定で確認してみる


STR 腕力・・物理攻撃力に影響

DEX 器用さ・物理攻撃、魔法攻撃の命中率に影響

VIT 体力・・物理耐久力、スタミナに影響

SPD 速さ・・物理回避、魔法回避、物理攻撃の命中率に影響

INT 賢さ・・魔法攻撃力、魔法耐性、魔力総量、魔法応用力に影響

MEN 精神力・魔法耐性、魔法攻撃力、魔力総量、魔法応用力に影響


INTとMENが同じだな

INTが攻撃メイン、MENが防御メインってとこか

STRはまあわかる。DEXは命中率ってのはあてやすさ、あてる器用さって意味かな?VITはスタミナってのがあるんだな。見えないステータスは、HPとスタミナとMPがあるってことだな。SPDもまあ早ければ避けやすいし当てやすいってのは普通のことだな。


魔力強化lv1を鑑定すると


【魔力強化】

魔力の総量に影響


魔力があれだとすると、総量が増えれば一発にたくさん込めて威力を増やすのも、数をメインに打ちまくるのもどっちもできるってことだ。便利だな。


召喚魔法も2になってる。

生活魔法はレベルがあがらないから、これにはレベルがないんだな。

しかし、火水風土の魔法は何の意味があるんだろう。ここまでイメージと魔力のようなもので応用が利くなら、魔法を覚えたらどうなるんかな。まあこの辺は町に帰ってから誰かに教わってみよう。


「召喚魔法が2か、、、次はなにかな。俺の欲しいものは間違いなくドラゴンだ!つえードラゴンだ!頼むぞ!」


「召・喚!レベルツーー!」


召喚の光が治まった俺の手には1Lサイズの醤油がのっている。

無言でアイテムボックスにいきおいよく放り投げる。かなりイラっとした。

大丈夫、まだ慌てる時間じゃない。lv2にはもう一つあるんだ。女神とやらもなかなか溜めやがる。


「出でよドラゴン!!召・喚!レベルツーー!」


召喚の光が治まる前に、俺の手はずしりと重くなり手からごろんと地面に転げ落ちた。

米俵が一俵転がっている。


「ころ・・・・すぞ・・・・・女神・・・・・」

「もう3枠つかっちまったじゃねーか!!いつ召喚獣出るんだよ!森抜けれねーよ!むしろこれだけあればもうここで暮らせるよ!聞いてんのかよ!クソガキ女神!!!」


召喚魔法lv2

タバコ 醤油 米


もう森の人としてここで生きていく未来しか見えない。むしろ逆に恐怖が忍び寄ってくる。

ここまで日本のものを召喚できるなら、嫁を召喚できなかったときはどうなるのか。

フラグがバリバリ立ちまくっている。恐ろしい、、、、いるかいないかわからない魔王より恐ろしい、、、、、


「もう早く街行こう、、、、、米と醤油売って暮らそう、、、、」


おれは街に向かって歩き出す。



















・・・・・街・・・・どっちだ?




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