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召喚術士の冒険記  作者: 壬生方 社箱
第二章 ザバイル編
32/64

第三十話 ※


朝起きて、朝食を食べたあと俺たちはこの町の冒険者ギルドに行った。ダンジョンに行くのにあたって、聞いてみたいことがあるからだ。

宿屋にギルドの場所を聞いて冒険者ギルドに向かった。

冒険者ギルドは、エスカードの街のギルドと大きさは変わらなかった。

中に入って、カウンターの女に俺が先頭で話しかける。


「ちょっとダンジョンに関して聞きたいんだけどいいか?」


20代ぐらいのわりかし綺麗目の女は、軽い感じで、でも対応は悪くなかった。

「はい、いいですよ。なにが聞きたいんです?」


「ダンジョンで取れた素材はどのくらいの金になる?」


「ダンジョンでは、素材は魔石しか取れません。死体が残らないので」


「死体が残らない?」

意味がわからない。死んだ生き物は消えるのか?あれか?ダンジョン自体が生き物で、死体を食うとか?


「はい、ダンジョンの魔物は普通の魔物と違って、ダンジョンの一番ボスが魔力で産み出してると言われてます。だから死体が残らなくて、核の魔石だけ残るんです」


「・・・ふーん、いくらで買ってもらえるんだ?」


「一番安いのは銀貨10枚から、高いのは金貨1枚ってのもありますよ」


ちょっとがっかりだ。高くても金貨1枚か。

2個のマジックアイテムを買うのに相当苦労しそうだな。

「もっと高く売れるのはないのか?」


「1年は経ってないくらいかな、そのくらい前に勇者様が持って来た魔石は金貨30枚って値段がつきましたね」


あるじゃん。それを大量に狩ろう!

「じゃあ、それを狩るかな」


受付嬢は、ちょっと困った人が来たなって顔をして、

「ダンジョンはゴブリンとかより強いですよ?中にはオークジェネラルより強いのもいるんです。欲をかいて死んでしまう人もたくさんいます。」


「・・・そうか、まあ、気を付けるよ」


「ランクはどのくらいなんですか?」


「ランクによって、はいれないとかあるのか?」

それは面倒だ、ランク上げからするなら他にいく選択肢もある。


「いえ、それはないんですが最低でもD,出来ればCはないと、本当危ないですよ?ギルドカードを見せてください」


ちっ面倒だな。また絡まれそうだ。

聞きに来なきゃ良かった。


「Eだ。それでも行くぞ?」


「・・・・・・本当に入り口だけにしてくださいよ?入り口は混んでて獲物が少ないけど、それだけ安全ですから。無理しないでくださいね?!」


「わかった。そんじゃ」


「あ、それと地図もありますが買いますか?」


「ああ、ほしいな。いくらだ?」


「1階から5階までのは銀貨10枚で1階分、6階から15階までのは金貨1枚、16階から20階までのは金貨5枚です」


「じゃあ全部くれ」


「全部ですか?!そんなに潜れませんよ!?」


「昨日カジノで勝ったから金はあるんだ」


「もう、地図が有っても絶対無理しちゃダメですよ!」


俺は金貨36枚を払い、お釣りをもらってギルドを出る。

受付嬢は、心配そうに俺たちの背中を見守った。

俺たちはダンジョンに向かって歩いた。

食糧などの物資は万端だ。絶対攻略してやる。


「本当にお金で買うつもりなのね、旦那様」


「当たり前だ。やっぱり堅実が一番だ!」

3人にジト目で見られる。なんだよ!堅実が一番は嘘じゃないだろ!


「それに、今の話ならたぶん行けそうだ。Cなら森の風ぐらいだろ?お前らはステータスはもう超えてる。まずは低階層はお前らだけでやってみて?俺は見てるから。危ないなら参加するよ」


「かしこまりました、ご主人様」


「ボク、もう盾出来ます!いっぱい頑張ります!」


「おう、頼りにしてるぞ?男は女を守るんだ。わかったな?」

俺はサリイの頭を撫でる。


「はい!いっぱい頑張ってご褒美にご主人様と一緒に寝ます!」


・・・俺の感が働いた。

またアリサだ。俺はアリサに振り替えるとアリサとナタリーは同時に同じ方向にそっぽを向いた。

ナタリー、、、、お前もか、、、


「き、昨日の罰よ!たまには寝てあげなさいよ!」


「・・・お前は俺に何を期待している、BLでも書くのか?」


「書かないわよ!それに、、、もう約束しちゃったし、、」

アリサは下を向いてゴニョゴニョ言っている。


「ナタリー、、、、」


「ご主人様、サリイもご主人様の奴隷です。不当に扱うのはかわいそうです」

ナタリーは俺の顔を見てきっぱり言う。

俺はサリイの顔を見ると、目に涙を浮かべていた。


「ご主人様、、、、、ダメですか、、、、、、?」


ぐっ!これは意外ときつい!なまじ幼女にしか見えないから、余計に強く言いにくい!くっクソ、、、


「い、いいぞ、、、」


「!!やったーーーー!」

サリイは満面の笑顔だ。あれ?泣きそうだったのは?

アリサはサリイと両手を繋ぎ、回りながらジャンプしている。


「・・・・・・またお前か」


「ホント、チョロいわね旦那様は。チョロ那様ね」


「てめえ、、、またぐにゃぐにゃにしてやる」


すると、ナタリーが俺の腕に抱きついてきて、

「ご主人様、次のぐにゃぐにゃは私です。順番は守ってくださいね」


可愛い笑顔だが、うちに般若を秘めたような絶対の意思を感じる。、、、これは逆らえない。




そうこうしてる間にダンジョンについた。

ダンジョンは町から出て30分ぐらいだった。ほぼギルドの説明通りだ。

ダンジョンの回りは開けた場所になっており、入り口だけが小さな遺跡のように作られている。

その周りにはテントなどが10数個建っていて、それなりの人数が潜っていると予想される。

入り口近くにも10にんほど、分かれ方から2パーティーだと予想されるやつらが立っている。

そのうちの近い方のやつらが話しかけてきた。あ、この男エルフだ。耳長い


「よう、見ない顔だな。ずいぶん若いパーティーみたいだがお前らも潜るのか?」


「ああ、ちょっと様子見にな」


「ダンジョンは敵が強いからな。気を付けろよ?死んだら装備を奪われるぞ?」


ああ、だろうな。いやその前に死んでなくても奪いに来るやつがいるんじゃねーか?


「死ななくても殺して奪いに来るやつもいそうだがな」


「まあ、そうだな。お前らは若いから特に狙われるぞ?気を付けろよ」


「魔物より危なそうだ。気を付けるよ」


そういって、俺たちは中にどうぞ入った。

入ったらいきなり地下への階段で、そこからダンジョンになるようだ。

俺はみんなを前に出して一番後ろにつく。


「ぶっちゃけ前より後ろのが危険そうだ」


「なんでよ」


「あいつら俺たちがつく前から、ずっとあそこにいたぞ?何故潜らない?カモを見つけて後から追いかけてきて奪うつもりなんだろう」


「なるほどね、注意を促して警戒を説いておいて、知り合いのふりして後ろからブスリね」


「ナタリーとサリイの装備をみんな目で追っていた。まあ間違いないな」

「ここからは人も多い。魔物かもしれんが先に進むことを中心に行け。魔物はまだ無理して狙わなくていい」


「かしこまりました」


ナタリーが先頭で地図を見ながら先導する、サリイが横並びに付いていきその後ろをアリサ、俺と続く。

俺の探知は、人か魔物かわからない。本当は気配を避けたいが、さっきのやつらが気になるので、なるべく先を急いだ。

狩りをしている冒険者を素通りして、ドンドン進む。

やっぱりな、追って来てる気配がある。


「来てるな」


「さっきの方たちですか?」

ナタリーが後ろを振り向いて、俺に確認してきた。


「万が一戦闘になったら、攻撃してきたやつらは皆殺しにしろ」


「領主の館みたいに殺さずじゃないの?」

アリサが聞いてくる。


「あんときの兵は、雇われ兵士だ。嫌でも領主に従わなきゃならなかった。今度は違う、自分の意思で殺しに来るんだ。それなりに対応するさ」


「まあ、そうね」


「ただ、俺が限界まで脅す。それでも向かって来たら一人も逃がすな」


「わかったわ」「かしこまりました」「はい!」


「サリイ、サリイは人と戦うな。戦闘中でも魔物に襲われるかもしれないし、俺たちが魔物とやりあってる時を狙われるかもしれない。だからサリイはどんな時も魔物だけを警戒して対応しろ」


「はい!わかりました!」


俺たちは一度も戦闘せずに2階に降りた。2階もまだ冒険者がたくさんいるな。ドンドン進むと結局6階についてしまった。6階は冒険者が少なそうだ。5-6人かたまった気配が感じられない。地図が高くなることからもここから一段強いんだろう。

俺はナタリーに指示をだして、気配がないほうに進ませた。


「間違いない。確定だ。狙われている」


「何人なの?」


「さっきの話しかけてきた5人だ。さっき鑑定したが、ステータスはお前らの半分だ。だが油断するなよ?」


俺たちは一本道で待ち伏せた。

万が一逃げることも出来るし、魔物が来ても片方だけだ。

それに通路なら種火を火炎放射にして、焼き払うことも出来そうだからだ。

するとやつらがやってきて、俺たちがやつらが来る方を向いてたからだろうか、ビックリした顔をした。


「よ、ようお前ら速いな、もう6階かよ」

エルフ男が話しかけてくる。


「俺たちは敵と戦わずにまっすぐ来たからな、その速度になんでお前らがついてこれる?」


「お、俺たちはこの下までいつも行くんだ、だから普通さ」


「ほう、そうか、なら先に行けよ」

俺がそういうと、そいつらはお互い顔を見合わせている。


「どうした?行かないのか?」


「お前ら若いからな、危なそうだ。後ろから守ってやるよ。危なくなったら助けてやるしさ!」

身ぶり手振りを使って、一生懸命警戒を解こうとする。

バカだ。本当にこの世界はバカばっかりだ。


「俺を守るか、ならこのくらいは出来てもらわないとな」

俺は種火を出して魔力を込め、矢のように細くした種火をそいつの頭上部すれすれに発射する。エルフ男の髪を少しだけ焦がした。これをファイアーアローと呼ぼう。


エルフ男は、ポカーンとしている。

「ほら、やってみろ?守れる力を見せてみろよ」


「お、お前ら、、せっかく親切にして━━━」

「親切?入り口でカモを探し、後を追いかけてカモが戦闘中に後ろから襲うのを親切と言うのか?」


「お、俺たちはそんなことしてねえ!」


「なら何故俺たちの後を追いかけた?納得出来る理由を言え。さもないと皆殺しにするぞ?」


エルフ男の仲間が、

「てめえ、、、、おいバルザス、もうやっちまおうぜめんどくせえ」


俺はタバコに火をつけて

「俺はそれでもかまわないが、先に言うぞ?誰かが向かって来たら必ず全員殺す。必ずだ。私はそんな気なかったとか命乞いは通用しない。もう一度言う、必ず皆殺しにする、誰一人として助けない。それでもいいなら、こっちも面倒なんだ。早く決めろ」

俺は殺意を身に纏い、冷徹な目で訴えかける。


女二人と話しかけてきた男は完全にビビってる。

やっちまおうと言ったやつだけは、やる気なようだ。


そういうとサリイの後ろから魔物がやってきた。

「ご主人様!魔物です!ボクがやります!」


サリイは盾を前面に出し対応する。

チラッと見たところ、狼のようなやつだ。一人でもなんとかやれそうだな。でも、、、、

俺はナタリーを呼び耳打ちする。

「ナタリー、魔物を殺さずに苦戦してる振りをしろ」

「かしこまりました」


アリサも聞こえたのか、魔物に向かった。俺は、、、


「クソっお前らが早く決めないから!!」

俺は緊急の振りをして、男らに背を向けて魔物の方をみる。

・・・・・・まだ男たちは襲ってこない。

ほら、早くしろ!魔物が死んじまう!


後ろでやつらがひそひそ話してると、やる気マンマン男が剣を抜いて上段に構えて切りかかってきた。俺はバールを出して、男たちに背を向けたまま様子をみる。魔物を攻撃しようとしたと言い訳させないためだ。

すると、俺の肩口から首を狙って俺の背中から剣を振り下ろした。

後ろを向いたままバールで剣を受ける。

そのまま振り返りもせずに、バールの棒側でやる気男の腹に力一杯突き刺した。

バールは余裕で貫通する。


「ナタリー!!!」


俺が叫ぶと、ナタリーは俺を通りすぎ、男たちの横の壁を走るようにして男たちの後ろに回った。もう逃げられない。

俺はバールを引き抜き、今にも息絶えそうな男に左手で火炎放射をお見舞いする。

「ぎゃああああああ!!」


やる気男は数秒絶叫し、息絶えた。


俺は余裕の表情で、ナタリーに話しかける。


「ナタリー、打ち合わせ無しでよくわかったな、凄いな」

「ご主人様の僕なので。それに逃がさないと念を押しておられましたので」

「さすがだな」


四人はやる気男襲いかかってきたあと、後に続くようにみんな前進していた。だがやる気男の必殺の一撃が外れたこと、俺が躊躇なく殺したことにより、全員が足を止めて固まってしまっていた。

さらに、燃え上がるやる気男を見て恐怖が心を支配する。

女二人はすでにガタガタ震えだしてる。


「お前、、、、簡単に人を殺しやがって、、、」

と、エルフ男。


「どうせこのパターンで殺しまくってきたんだろ?現にこいつは俺を殺しに来たしな。」


「さて、お前ら、俺はちゃんと言ったな。1人も逃がさないと」

「あ、サリイ魔物殺していいぞ?」

「はい!ご主人様!」


アリサと二人でさっくり殺した。


「じゃ、ナタリー始めるか?」


「待って!私は止めるように説得したの!!」と女1

「殺すことないじゃない!!なんで殺すのよ!」女2


「俺は命乞いは聞かないと言ったが?」


「た、助けてくれ、、、こんな強いと思わなかったんだ、、、」

と男2


「面白い、じゃあ俺たちが弱かったら殺すんだったんだろ?自分で殺意を認めたな。まあ、今までさんざん人を殺してきたんだ。報いを受けろよ」


「違うわ!こいつだけよ!私は違う!」

「てめえら汚いぞ!お前らだって何人も殺してきただろう!」


「お前、リーダーみたいなお前、俺に初めに話しかけてきたやつ。なんか遺言はないのか?」

俺が1人うなだれて諦めてるのか、打開策を考えてるのかわからないが黙ってるエルフ男に話しかけた。


「・・・・・・ない。殺せ」

「なにいってるのよ!!ふざけんじゃないわよ!!」

「お願い見逃して!なんでもするから!!ほら、私いい体してるわよ!好きにしていいから!」

「アンタ自分だけ助かるつもり?!私も好きにしていいわ、だから見逃して!」


「おい、仮定リーダー、こいつらうるさい。黙らせろ。黙らないなら俺が殺すわ」

そういうと男2と女二人はピタリと黙った。


エルフ男は黙ったままいまだに燃え上がっている死体をみつめている。

「・・・・・・何故早く殺さない?遊んでるのか?」


「ああ、そうだ。こうなるのはわかってたからな。遊んでるよ」


「・・・・いつから、、、?」


「お前らが入り口に立っていたところからだ」


「・・・はははっ。もうあの時から死ぬのは決まってたのか。何が目的だ?目的がないならもう殺してるだろ」


「やはりお前が一番頭が回るな、でも残念ながら目的はないんだよな。殺すことに躊躇はないが、助けたらあとあと面倒そうだしな。特にそいつらが」

俺は男2と女二人を冷たく見つめる。

女は言い訳を口にしようとしたが、俺の目線が冷たいため、動かした口をつぐんだ。


「何をすればいい、、、、」


「それはお前が考えろよ、何故俺が考える」


エルフ男は、少しだけ考えこんで、

「金で済むと思ってないが、カジノにチップを預けている。俺たち全員合わせて金チップ2000枚だ、それを全部渡す」


「・・・・・・」

俺が黙っていると、エルフ男が続けた。


「ここで口約束をしても信じられないだろう」

エルフ男は仲間のリュックからロープを取り出して、自分の左腕の肘から下にきつく巻き付けた。


「ここで約束を守る保証を得る方法がない。担保を受け取ってくれ」

そういうとエルフ男は、自分の右腕で持った自分の剣を、力一杯左腕に振り下ろした。

血が飛び散り、左腕がゴトっと落ちる。

仲間はひいっと声を出した。

エルフ男は、痛みに耐えている。

そして落ちた左腕を自分で拾い、まだ燃えている仲間の上に投げ入れた。エルフ男の左腕は、服から着火しめらめら燃え出した。


「・・・お、れは、エルフだ、、、これでもう、、長い一生は片腕だ、、、こんなこと、、で、、信じてもらえるか、わから、、ない、、だが、ここで出来る、、、精一杯だ」


仲間の女2は泣き出している。


「ご主人様、ダメです。こいつはエルフです。異邦人に刃を向けたこと、こんなことで許せません。死をもって償うべきです」


ナタリーは同種族だからか、異常に厳しい。しかも異邦人って言っちゃってるし。


「い、異邦人だと!!?」


エルフ男は驚愕の顔つきだ。他の3人は異邦人って言葉を知らないのか、きょとんとしてる。

そしてエルフ男は少し考え込んだあと、俺にこう言ってきた。


「・・・俺は死んで償えるような簡単ではないことをしてしまった。それを聞いた以上命乞いもしない、ここで命を絶ってもいい。この3人を俺の手で殺してもいい。だが、償いをさせてくれ。死では足りない、俺の誇りにかけて償いを、、、」


「己の崇める精霊に誓えますか?」

ナタリーが問いかける


「もちろんだ、テラーナに働きかけ全国を上げてお詫びをしよう。そのあとで死ぬ」


「ご主人様は、テラーナに情報が漏れるのを望んでおりません。行うなら自分の力だけにしなさい」


エルフ男はナタリーに小さく頷き、こっちを向いた。

そして、俺に片膝をついて頭を垂れる。


「私、バルザス=ザンブリーは、我が精霊に誓いこの償い、この御恩に報いると約束いたします。お願いです。どうか恥辱をそそぐ機会をお与えください」


「情報が漏れる心配はどうするのですか?」

と、ナタリーがエルフ男に問いかける。

ぶっちゃけずっとナタリーのターンだ。出る幕がない。


「私も、またここにいる3人も私が責任をもって管理致します。私たち四人はここで既に死んでいてもおかしくないのです。命の猶予を頂けるなら、それで十分だと言うことを身をもってわからせましょう」


「貴方たちは弱いものをくいものにしてきました。それはどうするおつもりで?」


「・・・今言っても信憑性がないが、全てが終わったら必ず自分でけじめをつける」

その言葉を聞くとナタリーは、答えを求めてくるように俺を見てくる。


「わかった。それでいい。、、、、ナタリー」


「はい、かしこまりました」


ナタリーはウエストポーチから、上級ポーションを取り出しエルフ男の左腕の切断面に腕をくっ付けてからかけてやる。切断面はみるみるふさがっていった。

驚愕するエルフ男。

しかし、ナタリーはなんで名前呼んだだけでわかるんだ?お前は妻か?長年連れ添った妻なのか?


四人は何度もお礼をいい、帰っていった。

俺はナタリーに聞く。


「お前、わざと異邦人とばらしたな?」


「ご主人様が殺さないおつもりのようでしたので、殺さないならエルフにはこれが一番かと」


「しかし、よくあいつは俺が異邦人だと信じたな」


「ご主人様のみたこともない魔法、後ろも確認せずに対応する技量、とどめに瞬時に傷を治したポーション。これでエルフが異邦人だと言ったことを疑うなら、もう生きている価値はありません」


「なるほどね」




後方の憂いが消えたので、

俺たちは、本格的にダンジョン攻略に動き出した。


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