第十八話 ※
夜が明けて、みんな服をきて2階に朝食を食べに行く。
そして一回部屋に戻る。
今日はまずは、今後の予定の話をする。
タバコに火をつけてから、
「えーと、これからの基本方針を発表します」
2人はベッドに並んで正座した。俺はイスに座っている。
「まず、金を作ります。作り方は冒険者として稼いでもいいんだけど、手っ取り早く吉田に物を売りつけてさくっと大金手に入れようと思う」
「「ヨシダ?」」
「正確にはヨシラだな。ヨシラ商会知ってるか?」
「はい、私は知ってます」
「私は知らないわ」
「まあそことちょっと伝があってな、そこに行けば金が手に入るだろう」
「上級ポーションを売るのですか?」
「!あ、思い出した!そういえばナタリーの傷何時消したのよ?」
「お前がサムソンに引きづられてってからその場で上級ポーションつくって、その場で治した」
「ふーん、で上級を売るわけ?」
「なんだよ、びっくりしないんだな?上級ってすげーレアらしいぜ?」
「知ってるわよ。ただアンタの場合それ以上の規格外だらけで、もうびっくりし飽きたわ」
「ちぇ。まあ、いい。上級は売らない。売るのはタバコだ」
「タバコですか?高いのですか?」
「わからん。ただ葉巻をヨシラが吸ってれば、多分高値で売れると思う。売れなかったら、まあ、上級でもいいし、米でもいいし。でもタバコでなんとかなるよ、おれの交渉術で!」
アリサとナタリーは俺をジトーっとジト目で見る。
「アリサはわかるが、ナタリーはそんな目をするな」
「なんで私はいいのよ?!」
「ああ、待て。まだ今日も始まったばかりだ。話が進まなくなるのは止めよう。でだ、金は絶対なんとかなるから、金を手に入れて世界を回ったり、拠点を作って料理三昧したり、戦ってレベルあげしたりしたいんだ」
「ご主人様、何からなさるつもりですか?」
「そうだなー、ちょっと迷ってるが、まずは軽くレベルあげしてある程度戦えるようになったら、旅しながらダンジョン行って、本格的にレベルあげだな。拠点はそのあとかな」
「ええ~せっかく召喚で色々出せるんだから、この街にとりあえずの拠点つくらない?」
「うーん、まあ宿も飽きたしな。風呂はいりたいし、じゃあこの街ででかい風呂ある賃貸を借りるか」
「お風呂?!やったーーーー。この世界お風呂ないのよ~私の家にもなかったわ!」
「私の実家にもなかったです」
「あれ?ああ実家どこ?」
「テラーナにあります。騎士爵ですが、一応貴族です」
「お前ら2人とも貴族かよ。ナタリーの昔の話はもう少し聞きたいが、また機会があったらな」
「じゃあまず金作って、家借りて、旅に出てってとこだな。お前らヨシラについて来る?」
「私は図書館に行こうと思う」
「アリサ、本読めるの?」
「読めるわよ!ちょっと魔法のこと調べたいし、魔法の覚え方?そういうのあるなら読んでみようかな。なんたって全魔法だしね!」
「あ、それでしたら私も付いていってよろしいですか?私も魔力を使えるようになったらと思うので」
「ああ、そりゃいいな。じゃあ午前中はその予定で、午後は軽く森に行って軽い実践やろうか?」
「はーい!」
「はい、かしこまりました」
「じゃあ終わったら噴水に来てくれ。俺もそこで待つ」
俺は吉田に会いに行く前に、ひさびさにばあさんのところに行く。
もうウエストポーチも出来てるはずだ。
またまたばあさんの店のドアをいきなり開ける。
「ばあさん!」
「・・・・・・・・うるさいねぇ。出来てるよ」
「そっか ありがとうな」
俺はばあさんからバッグを受け取る。
「おおお、想像通りだ。さすがだな」
ウエストポーチはちゃんと長さ調節ができて、くちはファスナーではなく、ボタンで留めるようになっている。試しにばあさんの店内にごろごろしてる素材もどきを入れて出してみた。うん、良好だ。
「なんか雰囲気変わったね、お前さん。なにかいいことあったかい?」
「奴隷を買ったくらいかな?」
「、、、、、、あまり羽目をはずすんじゃないよ?」
「ああ。 それともう一個作ってと言ったらどのくらいかかるんだ?」
「そーだね、30日は欲しいね」
「そっか、ちょっと長いな」
「なんだい、どっかいくのかい?」
「多分な。他の国を見て回ってみたい」
「じゃあ、出る前にまた寄りな」
「ああ、そうするよ、またな、ばあさん」
俺は魔道具屋を後にして、吉田の店に行く。
あれ?看板がヲ三ヌからヨシラになってる。ヨシダにしなかったんだ。
店の入り口にこの間のやつと違う、丁稚風の奴がいる。
「ヨシラに取り次いで欲しいんだけど、タカフミが来たって言ってくれ」
「・・・・・はい、少々お待ちください」
今日は待たせもせず普通に取り次いでくれた。
やっぱ前回のはちょっとまずかったのかもな。まあ今日は余裕があるしな。俺もあんときから比べたら心に余裕がある。
「お待たせしました。ご案内いたします」
丁稚は俺を前回の部屋まで案内してくれた。そこにはヨシラが立っていた。
「タカフミ様、ようこそいらっしゃいました。どうぞおかけください」
俺は座布団に座り、ヨシラも座る。
「先日は本当に有り難うございました。して、今日はどのようなご用件で?」
「ヨシラは葉巻を吸うのか?」
「ええ、たしなむ程度ですが」
「ちょっとこれを吸ってみてくれ」
俺はアイテムボックスからタバコを取り出して、ヨシラに渡す。ちっこい種火で火をつけてやる
「これは、、、、なんとも、、、深い味わいがありますな、、、、、、ふむ確かに、葉巻よりも上手いです。どこでこれを?」
「これは俺特産だ。俺しか持ってない」
「葉農園を持ってらっしゃるので?」
「これは異邦人のふるさと産だ」
「!!!! それはそれは、、、、で、何本あるのです?」
「望むだけ」
「望むだけ、、、、さすがタカフミ様、相変わらず豪気ですな」
「で、いくらで買う?」
「ふむ、、」
ヨシラはタバコを吹かす。したなめずりをし、味を再確認するようにタバコを眺めてる
「100を一単位でどうだ?」
「いいですね、では100本で金貨40枚出しましょう」
「おいおい、いくらなんでも高過ぎねーか?」
「確かに高いですな。ですが、私は一本銀貨50枚以上で売る自信があります」
「そんなにか」
「この国には刺激に飢えた金持ちの貴族はたくさんおります。貴族でさえこの値段は高いと思われるでしょう。ですが、私はこれを使って関係を作ったり、また普通に売ったりもできます。この味です。十分回りの興味を引くことはできるでしょう」
「よし、じゃあ売った。500本売ろう。で、さらに100本つけてやる。100本は味見に使え」
「タカフミ様はさすがでございます。商売のいろはをわかってらっしゃる。必ず定期購入させていただきます」
「ああ、それなんだが、ちょっと旅にでるかも。100日ぐらい戻らないかもな。どうする?もっと欲しいか?」
「それでしたら1000本ほど頂きたいですが、そんなにあるんですか?」
「ある。今だしてやろう」
俺はヨシラにお盆をもってこさせ、そこにアイテムボックスから1000本出す。アイテムボックスは本当に便利だ。これを数数えてたら日が暮れてしまう。
「これで1000本ある。数えてくれていいぞ。さらに、、、、、これが味見用の100だ」
おれはさらに100本出すと、俺の在庫はほぼ0になってしまった。また暇を見て作っとかないとな。
「ちょっとした提案だが、20本ずつ木箱に入れたりして売ったら一回の価格も下がるし、高級感が増すんじゃないかな?」
「・・・・素晴らしい御高察、畏れ入ります」
「それでは」
パンパン
ヨシラが手を叩くと黒豹が来た。こいついつも忍者スタイルだな。ほかの服着ないのかな?
いや、、、逆に黒豹が二足歩行してるやつに着せて似合う服が想像できない。ある意味これが最適なのか?黒豹は金貨袋を4つ持ってきてる。それをヨシラの前に置いて出て行った。
俺はそれを中身を見ずにアイテムボックスに入れていく。
「それとまだ決まってないが、この街に家を借りようと思ってる。借りたらまた連絡する」
「ありがとうございます。拠点があればこちらから御用聞きにも伺えますので、是非とも教えてください」
「ああ、じゃあ今日はもう帰るよ。俺奴隷を買ったんだ。だから忙しくてさ」
「聞いております。この国一の美女といわれているナターシャ様を購入なさったとか」
「早いな、耳が」
「商人は情報も命ですから」
「まあ、またな」
「はい、ご連絡お待ちしております」
俺はヨシラ商会を出て、噴水に向かう。さすがにまだ早過ぎるだろう。1時間も経ってない。
さて、なにして時間をつぶそうかな。
噴水周りには大道芸のようなやつや、吟遊詩人?楽器を持って歌ってるやつがいる。今までここに来ても、こんなやつらはいなかったと思うが、、、余裕がなかったから気づかなかったか、今日は日本で言う日曜日みたいなやつなんか。
賑わってるから、暇潰しには困らなそうだ。
俺はぐるっと見て回る、大道芸が楽しい。ジャグリング系だ。俺は一時間ぐらい見てた。客も何人も入れかわってる。
俺も離れようとした時、やばい!お捻りがない!金貨は目立ちすぎるしな、、、、仕方ない、仕方ないんだ、俺は両替に行くだけだ。決してタダ見ではない!自分に言い訳するようにそこからこそこそ離れた。すると離れた先に、、、、
「なんだ、、、、何故こんな店が、、、」
一人の男が木の剣を持ってもう一人の男が防戦一方でやられている。だが、木の剣はかすりもしてない。
「な、殴られ屋だと、、、、、」
日本語とこっちの文字で書かれた木の看板を持った3人組だ。
一人が看板、一人が防戦、一人が休憩している。
こいつら、、、森の風とか言う俺に絡んできたやつだ。
看板を持ってるやつが俺に気づいた。俺たちをびびってたやつだ。
「ハードボイルド、、、、」
休憩してたやつも気づいた。休憩してたのは、この前ギルドで剣の柄に手をかけた男だ。
その男は俺をするどく睨み、立ち上がって看板の男の隣に並んだ。
「お前ら、これをどこで、、、、」
睨み男がしゃべる
「何の用だ、ハードボイルド」
「・・・・この商売を誰に聞いた?」
「お前に答える必要はない」
あーあー、とりつく島もねーな。まあ、いいか。
そうすると、防戦してたやつが一戦終わってこっちにきた。俺に殴られた男だ。
「てめえ、、、」
「そんな絡んでくるなよ、ちょっとこの商売が気になっただけだ」
殴られ男が話す。
「はっ、これが羨ましいか?真似するなよ?これはあの勇者様から教わったんだよ!!」
あらー来栖かよ、しかしなんで教えるのが殴られ屋?初めて会ったときも思ったが、あいつちょっとおかしいよな。
「いや、別に羨ましくはない」
「そんな感想はどうでもいい!俺はお前に殴られて、歯が3本も抜けたんだ!俺はお前を許さねえ、勝負しろ!」
うーん、全く負ける気はしないが、これ以上ボコるのもかわいそうだしな、別に弱いものいじめの趣味はない。しかし歯が抜けたらどうすんだ?義歯とかあるのか?つうか、歯医者ないのか?
「なあ?歯が抜けたなら代わりの歯とかいれるのか?」
「代わり?なにいってんだ!そんなのどこにあんだよ!、、、、ほら!これを持ってって治療院で回復魔法をもらうんだよ!」
殴られ男は、ポケットから自分歯を取り出して見せる。
うわ、、、臭そう、、、
「治療費が高いんだ!そうだ、お前が払えよ!お前のせいだろ!」
「俺のせいではないがな。ちなみにいくらなんだ?」
「金貨2枚だ、てめえこの間たっぷりもらっただろ!寄越しやがれ!」
2枚か、2枚ぐらいくれてやってもいいが、言いなりに払うのも面白くないな。
「よし、じゃあお前、その木の剣使え。俺が殴られ屋をやってやる。お前が俺に一撃でも入れたら払ってやるよ」
「なに?! 上等だ!やってやるよ!」
いつのまにか人だかりが出来てる。あーあー、大声で話すから。
俺は久しぶりにバールを取り出し左に持ち、右手を手のひらを上に向け前に出す。そして、くいくいっと指を動かす。
顔は片側だけ口角をあげてニヤリ顔だ。
「て、てめえ、、、、」
殴られ男は、木の剣で突っ込んできた。あー、やっぱりステータスの差がひどいな。全く当たる気がしない。右に左に避けていると、殴られ男はちょっと腰を落とし、真一文字に横に切る。
俺はバールで受けると、木の剣は折れた。おお、折れるほどの力が入ってたってことか。こいつもなかなかやるな。
殴られ男は、木の剣をみて、木の剣を後ろに投げ捨てると真剣を抜いた。
まわりはざわざわしたけど、俺は無視してまたくいくいっ挑発をする。
ちょっと鑑定してみるか。
【ステータス】
名前 ラムダ 年齢 29
職業 剣士
LV 28
STR 101
DEX 125
VIT 89
SPD 111
INT 18
MEN 30
スキル
剣術lv3 罠探知lv2
おお、おお、なかなかじゃん。
衛兵よりはるかに強いし、このレベルでこのステータスなら、成長率も悪くないんじゃないか?
本当にこの世界のステータスの上昇法則がわからねえ。
また、殴られ男はまっすぐ突っ込んできたと思ったら、俺の前で座るくらい態勢を低くし、そこから上に切り上げる。俺はスウェーをし、かわす。男は降り上がった剣を、そのまま渾身の力と思われる速度で振り下ろしてくる。またスウェーで交わすと、剣先が地面についた。俺は、そのタイミングでバールの釘抜き側のL字の部分で男をちょんと押す。角は丸いので怪我はしないはずだ。
男は後ろにのけ反るようにとととっと転びそうな足取りで後ろに下がる。
と!次の瞬間、見ていたはずの剣柄男が殴られ男と入れ替わりに突っ込んできた。
剣柄男は、左手をパーに開いて前につきだし、俺の目線を隠すように突っ込んでくる。ああー、これマンガとかで見たことあるなー。
俺は棒立ち状態で見ていると、剣柄男の左手が俺の1m手前まで来たときに、直角に俺からみて左に飛んで、そこから渾身の力で飛び込み突きを放つ。俺の胸辺りを狙っている。
これ、もうがっつり殺す気じゃねーか。その技は知ってるから、予想もしてたし、ステータスが違うからあたらないが、ちょっとイラッとしたので、俺はその突きを右腕の脇に通すように避けて剣が柄まで俺に達した時に脇を閉めて、剣柄男の腕を拘束する。そのまま右足で、相手のみぞおちに膝げりをいれる。
剣柄男は、「うっ」と短くうめき、体がくの字になって足が宙に浮いた。
俺は拘束を離し、二歩さがる。
「そこまで!!」
大きな声がした。
「来てたのか、来栖」
「お久しぶりです。タカフミさん、ずいぶん短時間で見違えましたね」
「ん、ああ、色々あってな」
「テンプレは楽しめましたか?」
「ちょっとたのしすぎてやり過ぎちゃったかな、、、はは」
「タクトさ~~~ん、、、」
殴られ男が情けない声で、来栖に近づく。
「ラムダさん、このタカフミさんは僕の先輩です。あなたたちではかないませんよ」
「誰が先輩なんだよ!お前が先輩じゃねーか!」
「タカフミさん、実は見た目より年齢が上ですよね?この間からそんな気がしてました」
「隠してた訳じゃねーよ?言うタイミングがなかったんだよ」
どこからかどいてどいてと聞こえる。アリサか?
人混みの囲いが割れて、女が二人入ってきた。ユリアとコニーだった。
「何してるの、タクト!あら?アンタは、、な、、、、なんなの?、、、、アンタ誰よ!」
俺を目を細めて見たと思ったら、カッと見開いて怒ったように俺を問いただす。
「忘れたのか?俺は覚えてるぞ、ユリアちゃんだろ?」
「そんなわけないわ、、、、、大きすぎる、、、、あれから数日しか経ってないのよ!!」
「ユリア、、そんなにかい?」
「私はこいつが魔王だと言われても疑わないわ、、、」
「タカフミさん、、、あとでちょっとお話を」
あーまずいなこれ。黒水晶のことがばれるかもな。なんか、ごまかす方法ないかなー?
「ち、ちょっとだけ、触っていいかしら?」
ユリアが言ってきた。
なんだ?触ったらなんか探知出来る系があるのか?
でもここでダメって言う選択肢はない。断れば最悪敵認定される。たぶんまだ来栖には勝てない。パーティーで戦闘になればなおさらだ。慎重に、、、慎重に、、、
「ああ、いいよ。エッチなことはしないでな」
「するわけないでしょ!なに考えてるのよ!、、、、じゃあ、ちょっとだけ、、、」
ユリアは俺に近づき体をペタペタ触ってくる。
「なんかわかるのか?」
「魔力を直接感じたかっただけよ。すごい大きいわね」
「エッチなことはしないって言ったのに」
「な!そういう意味じゃないわよ!」
の、言葉と同時に
「あーーーーーーーーーーーーっ!」
「アンタ!誰のダーリンに勝手に触ってるのよ!!」
ユリアはビクッとして手を離す
アリサとナタリーがやってきた。
「なによこれ、、、見世物じゃないわよ!!さあみんな離れて!どっか行きなさい!お金取るわよ!」
アリサは人だかりをそういいながら散らばらせた。
ここには、俺たちパーティーと来栖パーティー、森の風だけになった。
アリサは森の風に
「アンタたち誰よ?関係ないならどっか行って。しつこいとやっつけるわよ、ダーリンが。」
「アンタらこそ誰なのよ、いきなりうるさいわね。奴隷のくせに!」
「アンタに関係ないでしょ!アンタこそうちのダーリンに触って!お金払いなさいよ!」
「なんなの?タカフミ、こいつらは?!」
「タカフミ?なに人のダーリンを呼び捨てにしてるのよ!」
切りがない、カオスだ。俺が割ってはいる。
「待て、おまえらうるさい。説明するから一個ずつ片付けよう。来栖、こいつらは俺の仲間だ、アリサとナタリー。アリサ、ナタリー、こっちは右からコニー、ユリア、来栖。来栖は勇者だ」
アリサは値踏みをするような目付きで来栖を見たあと、分かりやすい挑発をする。
「へぇ~、アンタが勇者?ダーリンより弱そうね」
「そんなわけないでしょ!喧嘩売ってるの?!」
「アリサ、いつからダーリン呼びに?まあそれは言いとして、なんでアリサは喧嘩腰?」
「私のダーリンに触ってたからよ!」
「タカフミには許可とってるわよ!」
「あーー!また呼び捨て!いい加減にしなさいよ!」
「お前がいい加減にしろ。あと、ユリア。アリサも。キャラかぶっててどっちが話してるか混乱するわ、コニーとナタリーがまだ一言も喋れてないだろ、ちょっとお前ら自重しろ」
「うぐっ、、わかったわ」と、ユリア
「かぶってるとか認められないけど、ここは引くわ」
「まずここから片付けよう。おい、お前ら」
俺は唖然としてるラムダに金貨2枚を取り出して、軽く投げて渡す。
「それで歯の治療をしな、じゃあな。もう帰っていいぞ」
「、、、、ふざけんな、偉そうに!俺たちだってタクトさんと話とかあるんだ!」
「すいません、ラムダさん、僕もタカフミさんと大事なお話があるんです。ラムダさんとのお話はまた今度にしましょう。コニー、ちょっと離れて治してあげて。終わったら帰ってもらって」
「はい、、、、、タクト様、、、、」
コニーが森の風を連れて離れる。
んーやばい。来栖は絶対黒水晶を疑ってるわ。こりゃ回避できないか?
「タカフミさん、ずいぶん強くなりましたね、一気に。ユリアの話では魔力も相当になったとか。ユリアどうだい?」
「もちろん私より大きいし、これ以上を見たことないわ」
「そりゃ、参ったね」
アリサが俺の腕を掴んで俺を屈ませる。すると耳元でひそひそ。
「ちょっと、どうなってるの?なんかやばい雰囲気だけど」
俺もひそひそ。
「最悪戦闘になる。いいか、これは命令だ。戦闘になったらナタリーと二人で全力で逃げろ」
ナタリーもひそひそに加わる。
「それは出来ません、ご主人様」
「私もイヤよ」
「いいか?俺たちじゃ今は絶対勝てない。でも俺一人なら目眩ましとかして逃げれるかもしれないが、今の俺には全部を守る力はない。だから頼む、逃げてくれ。お前らが死んだら俺はきっと魔王になってしまう」
「、、、、わかったわ」
「仕方ありません、終わったら修行しましょう」
「ああ」
「いいですか?タカフミさん」
来栖は待ってたようだ
ユリアは来栖の隣にいる。
「ああ、ごめん、いいぞ。ちょっと夕飯の相談をな」
「あはは、タカフミさんらしい言い訳ですね。僕、連絡魔道具で連絡いれたんですよ?気付きませんでした?」
「悪い、俺も離れようと怒濤の生活だったんだ、確認してない」
「そうですか、タカフミさん、僕とも模擬戦しましょう」
「いや、勝てないよ剣じゃ。無理だって。第一やる理由がないだろ」
来栖との距離は3m。1踏み込みで殺傷圏内だ。
距離が取りたい
「まるで魔法を使えば勝てるような口振りですね」
「いや、それでも勝てないって。つうかなにしても勝てない。」
「別に殺したりしませんよ?ちょっと自分でも、確かめてみたいんですよ」
「なんか物騒だなおい、何を確かめるんだ?」
「タカフミさんが一気に強くなった理由です」
ああ、逮捕だ。完全に黒水晶で強くなったと思ってやがる
来栖は鑑定を持ってない。俺がすべてを説明しても信じないかもな。一度は黒水晶のことを隠してるし。
クソ、もうだめか!
すると、来栖の胸辺りがまばゆい光を放つ。辺り一面が白くなったと思ったら、俺と来栖の二人だけが動けてて、周りの人間は時が止まったように動かなくなった。
来栖のとなりには、リザードマンの女みたいなのが立っている。
顔はものすごく美人で、服は着てない。大きなむねをはりだし、腹は蛇の腹みたいだ。太くて長い尻尾が生えていて、膝下と肘より先は鱗のようなものがびっしりだ。背中には巨大な翼があって、その翼で少し自分をくるむように立っている。
「ヴィーヴル、、、、、」
来栖はそうつぶやいた。
リザードマン女は話し出す。
「来栖、その人を殺しては行けません」
来栖、お前やっぱり殺すつもりだったのかよ!
「殺さないよ、話を聞くだけだ」
「その方は、龍神王に会わなければいけないお方、手出しはなりません」
「でも、魔王の鍵を、、、」
魔王の鍵?!なにそれ!やっぱ魔王関連確定か。
「強欲は、何か考えがあるようです、鍵が開くことはないでしょう」
「もし開いたら、、、」
「そのときは龍の一族がしかるべき処置をします。お任せください」
黙って聞いてれば人のことをもの扱いだな、ムカついてきた。
とりあえず鑑定、、、、、鑑定、あれ?鑑定を、、、出来ない??来栖は?出るな。こいつが無理なのか。
「警戒しなくても大丈夫です、幼き旅人よ」
鑑定使ったのもばれてるってか?手のひらの上かよ、孫○空もこんな気持ちだったのか?
「なんか、勝手に話をしてるな、ちょっとムカつくんだけど」
「不快にさせて申し訳ありません、幼き旅人よ。私はヴィーヴル、太古の龍にして、龍神王の眷属です。主の命により勇者と共にしています。あなた様には主にお会いいただかなければなりません」
「俺には会う理由がねーな。めんどくせーって言ったら?」
「・・・・・めんどくせー?、、、、フフッ 噂通り面白いかたですね」
「どこの噂だよ、勝手にするんじゃねーよ」
「タカフミさん、この方はりゅ「関係ねーな」」
来栖がなんか言おうとしたがムカついてるので言わせなかった。
「そもそも来栖、お前、確かめたのか?」
「何をですか?」
「その龍ってのは、本当にお前の味方か?ただ現れて凄そうだし、今害はないからって無条件に信じてないか?」
来栖はぎょっとした顔をして、数秒考え込んだあと、ヴィーヴルをみた。
「本当にあなた様は面白い方。龍の一族に向かってそのようなことを言った方は初めてです」
「そりゃずいぶん素直なやつばっかだったんだな」
俺はニヤリと嫌みな笑いを浮かべる。
「俺は相手が神でも、自由に行動するぞ」
「・・・・・主よ、そういうことなのですか?」
「あ?」
「いいでしょう、あなた様は龍神王にお会いになればあなた様の夢が一つ叶うはずです」
「どういうことだ?」
「何か魔法でご自身のままならないことがおありじゃないですか?」
なに、、、こいつは何をいっている。、、、、まさか、あれはクソガキ女神のイタズラじゃなくてフラグが足りなかったとでもいうのか?
「お前、まさか、、、、」
「いかがですか?興味は湧きましたか?」
・・・・
「来栖、こいつはイイヤツだ。こいつを信じろ」
「はい?何なんですかタカフミさん!」
来栖はすっとんきょうな顔をして、上半身を倒し顔を前に出す。
「大丈夫だ、何も疑問はいらない。俺は龍神王に会いに行くぞ!!」
「フフッ ご理解いただけたようでなによりです」
「それでは私はこの辺で。お会いできて楽しい時間が過ごせました。またお会いできる日を楽しみにしています」
ヴィーヴルがそういうと、何の前触れもなくいきなり時が動き出した。




