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召喚術士の冒険記  作者: 壬生方 社箱
第一章 エスカード編
19/64

第十七話 ※

本日、矛盾を発見したため、一話のバールと十五話のアイテムの説明に修正を加えました。


バールの方を魔法増幅lv1に、十五話のアイテムに表記されてなかった分類を表記しました。

申し訳ありません。



1ー2時間だろうか、仮眠してると起こされた。

唇に柔らかな感触があったのを、意識がしっかりしてないながらも、感じ取った。

「起きて、冷めちゃうから」


俺はゆっくり目をあけた。するとアリサの顔が目の前にある。俺は空気の読める男だから、アリサがしたんだとわかったが、なにも言わずに上体を起こすと、ナタリーも部屋に入ってきた。


「どう?お姫様のキスは?」


「俺が空気を読んでなんも言わなかったのに、台無しだな。子供とキスしてもなんともねーよ」


「云ってなさい、いまのうちよ」


「はいはい」


俺たちは二人が買ってきた焼き鳥や、ホットドッグを食った。飲み物はコーラだ、水は卒業した。

ウェディングメイド服は、ナタリーのはタダでもらえたらしい。そもそも採寸して作ったから、他の人には合わないそうだ。アリサも採寸してきたらしい。


「ちょっと大きめに作ったのか?」


「アンタ、私のことどれだけ子供だと思ってるの?!多分ここからはあんまり変わらないわよ。胸以外は」


「胸もだろ?」

俺はアリサの胸を見る。


「アンタ、わたしのこと絶壁だと思ってない?あるわよ?」


「なんだ、食パンか?」


「甘食かな」


「意外だな」


「着痩せするのよ」


下らない話をしながら飯を食ったあと、また説明の続きを始める。


「じゃあ午後の授業は、お前らのスキルの説明から始める」


「はーい」

「はい、かしこまりました」


「さっそくだか、アリサ、お前はかなりチートだぞ」


「重力魔法なんて、聞いたことないもんね」


「それもあるが魔力の理がやばい。これは、世界の全ての魔法に素養があると書いてあるな」


「マジで!!私主人公じゃない!」


「重力魔法と闇魔法をどうやって使えばいいのかは、俺にはわからないが普通は学校に行って覚えるらしいぞ?つうかお前、どうやって重力と闇、覚えた?」


「長くなるけど話すわね。私帝国の貴族の元に生まれたのよ。貴族だから魔法を教える家庭教師も家にいたわ。初めての授業は8歳ぐらいからだったわ」


「そんなもんなのか?もっと早くてもおかしくない気がするが」


「私が嫌がって逃げてたの」


「何故?」


「私、、、、、この髪だから、、、、」


「ん?」


「ご主人様、魔族は色んな見た目の魔族がいます。唯一魔族の特徴と言えるのは紫の髪と角です」

ナタリーが教えてくれた。そういえばユリアもそんなこと言ってた気がする。

アリサの髪は紫ではなく藤色だけどな。紫系統はすべて魔族扱いなんかな?


「だから、小さい時から、本当に物心つく前からいじめられてたわ。親にも気持ち悪がられた。それだけじゃない。回りの人からも私の家には先祖に魔族がいたとか、お母さんは魔族との子供を身ごもったとか言われて、両親もお前のせいだと毎日のように私を怒鳴り付けていたわ」


「なかなかヘビーだな。ならなんで家庭教師を親はつけてくれたんだ?」


「親がつけてくれたんじゃなく、家庭教師は従兄弟のお兄ちゃんだったの。アリサは魔法の素質があるかもしれないって。お兄ちゃんは一生懸命教えてくれたけど、私は魔法を覚えようとしなかった。魔法を使えたら本当に魔族とされそうで怖かったの。みんなの前で使わないで覚えることも考えたけど、ばれてしまったら殺されてしまう気がして怖かった、、、」


「何歳から日本の記憶があるんだ?」


「5歳からね。10歳からは地下牢で生活したわ」


「・・・・何故?」


「親が私を気味悪がったから。その頃には職業もバレて、魔法も使えない、職業も娼婦なんて下賤だと言われて地下牢に入れられたの。そこから、半年ぐらい前まで牢にいたわ」


「娼婦が下賤とは思わないけどな。で、どうやって牢から出た?」


「両親も私の家にいた使用人も原因不明で全員死んだわ」


「・・・・・アリサだけ助かったのか?」


「これは今日アンタの鑑定結果とアンタの説明を聞いたからの予想なんだけど、多分私が全員殺してると思う、、、」


「・・・・・なるほど、だから闇魔法、、、、」


「うん、発動した覚えもないし、魔法って使いすぎると倒れるんでしょ?」


「ああ」


「あの頃はいつも体調が悪くて、意識もはっきりしない日もあったから、そのうちのどれかが魔力切れだとしても、私は気づかなかったと思う」


「家庭教師の兄ちゃんも殺したのか、そいつは優しかったんじゃないのか?」


「お兄ちゃんは、私が牢に入ってからは冒険者してて、魔物にやられて死んだって」


「そうか、、ん?やっぱり牢から出れないじゃねーか」


「サムソンが出してくれたのよ、彼はお兄ちゃんの父親よ。お兄ちゃんが死んだのはサムソンから聞いたの」


「じゃあ、サムソンがなんかしらのきっかけでお前の家の異変に気づき、全員死んでたから、家を調べてお前を発見か?」


「まあ、そんなとこだと思う。私はすごく衰弱してたし、サムソンは話をしようとしたけど、私が知らなくてもいいって言って、

その先は聞いてないの。過去をくよくよ考えても未来には進めないし、私が殺したって意識は全くなかったしね」


「まあ、いい思い出じゃないしな」


「人殺しの女は捨てるかしら」


「捨てないし、たぶんお前が殺してないぞ?」


「何故?」


「お前闇魔法lv1じゃん、即死させるほど威力があるものがあるとは思えない」


「・・・・・」


「それに」


「それに?」


「お前の瞳は綺麗だ」


「タカフミ、、、、」


アリサはイスに座ってる俺の膝に乗ってきた。


「・・・私の勘は間違ってなかったわ、、、好きよ」


アリサは、俺の膝に座ったまま、頭を俺の胸にコテンとつける。ここでなんか言うと空気の読めないやつだから、黙っとく。

ナタリーは嫉妬するでもなく、微笑ましい顔で俺たちを見ている。

あ、まだ解決してない。


「あ、そういえば重力魔法は?」


「・・・・・」


「アリサ、なんかわかるか?」


「・・・思い付く予想はあるけど言いたくない」


「なんだよ、予想でいいよ」


「イヤ!」


俺は技を使う。右手をアリサの背中に回し、左手でアリサの頭を撫でる


「アリサ、大事なことなんだ。出来れば命令したくない、教えてくれるか?」

囁くように優しく言うと、アリサは俺の膝の上から俺を見上げて、


「私、牢に入る前は太ってたの、、、、、」


「ん?だからなんだ?」


「だから!、、、、、」


「だから?」


「・・・・軽くなりたかったの」


「・・・・・それって、、、、、、、」

「デブのちから《がぶっ》」

俺は右肩をアリサに思いっきり噛まれた。


「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」

「イタイイタイイタイイタイ!」


噛まれたのは2秒ぐらいか、アリサも頭痛に耐え切れず噛み付きを離し、床に転げ落ちた。

俺は肩を抑えてうずくまる。アリサは頭を抱えてうずくまる。


「・・・・・つう! アンタ! オチを入れないと死んでしまう病なの?!!!呪い?呪いなの?!」


「俺が入れたんじゃねーよ!お前が入れたんじゃねーか!」


「乙女にデブとか火あぶりでも足りないほどなのよ!」


「いいか?!よく聞け!本当の乙女はな!自分のことを乙女なんていわねーんだよ!53歳にもなってもわからねーのか!」


「53じゃないわよ!39よ!なによ53って!」


「前世が39だろ!今14じゃねーか!なら━━━」

途中で俺の言葉を遮り、俺の胸倉をつかんだ。アリサは真顔になって冷たい口調で話し出す。


「いい?一度しか言わないわ、よく聞いて。2度と前世と今を足さないで。わかった?もし足したら私の命をかけて、アンタに生きてることを一生後悔させてあげる」


「お、、、、おお、、、、」

俺はアリサの迫力にびびった。マジびびった。一瞬で背中が汗をかいた気がする。

これが殺気か、、、、、。気配探知が1あがった。



それを言い終わるとアリサは、「はあぁー」と大きなため息をついて、

「せっかくいい雰囲気だったのに、、、、、」


ナタリーは悲しそうな顔をして両手を開いてアリサを呼び込むようなしぐさをする。

アリサはナタリーの胸に飛び込んだ。


「ふえーーん、ナタリー、、、」

ナタリーはアリサを抱きかかえ頭をよしよしする。


「ご主人様、私少しずつですが、ご主人様のことがわかってまいりました」


「おお、そうか。わかってくれて嬉しいよ」


「あれですね、ご主人様は畜生ですね」


「畜生?!!!なんだよ畜生って!!」


「人間ではないということです。ケダモノです」


「ナタリー?!なんでそんな言葉知ってるの?!異邦人なの?!」

「つうかお前キャラぶっ壊れてきてるぞ!お前、所作が完璧なおとなしくて可愛いメイドキャラじゃなかったのか?」


「畜生です」


「なんなんだいったい、、、、ダメだ、こいつらといると話がまったく進まねえ。どうしてこうなった、、、、」


「アンタのせいでしょ」

「ご主人様のせいですね」


「とりあえず落ち着こう、まだアリサしか説明してないぞ、、、説明終わるまで何話かけるつもりだよ、、、、」


「アンタ禁断の話題を出すんじゃないわよ」

「何話?」

「いいのナタリー、気にしてはだめよ」

「はい、アリサ」

2人はよしよししながら抱き合う。






「はあ、、疲れるわ、こいつら、、、」


「ああー行くぞ、次ナタリーだ」


「はい、ご主人様」


気持ちをリセットして、ナタリーの羊皮紙に指差しながら、説明を開始する。


「まずナタリー、これがお前の職業だ。お前の職業は踊り子だ」


「踊り子、、、ですか、、、、?」


「なんか踊れるのか?」


「いえ、踊ったことなどありませんが?」


「ナタリーちょっと踊ってみなさいよ」


「おお、ちょっとやってみ?やったらうまいかもよ?」


「はあ、そうですか、、、では」


ナタリーはアリサを離してすくっと立ち、「んっんん!」と咳払いのようなことをする。

アリサはテーブルを挟んだ俺の隣の椅子に座って、俺と2人でナタリーの踊り観戦モードに入る。


すると、ナタリーが踊り始めた。

「ええーと、、、こんな感じですか?」


ナタリーは両手を波を象るようにゆらゆら右に流しながら顔は左を向く。

数秒繰り返すと今度は両手を左に流し、顔を右に向ける。

腰から下は固まってるかのように微動だにしてない。


「なんか、、、、」

「そうね、、、、」

「俺たちが悪かったな、、、、」

「アンタ謝りなさいよ」

「な、ナタリー、もういい。参考になったよ、ありがとうな、、、ごめんな」


「はあ、いえ、参考になったのならよかったです。ご主人様」


今日習ったようなフラダンスを踊るデカ乳ダークエルフ。

なんかナタリーのキャラがどんどん崩れていく。すっげー可愛かったのに、段々と残念なイメージがついていく。

なんかいつも話しの脱線の理由はアリサの一言から始まっていると思う。そうだ、全てこいつが悪い。こいつに奴隷商で情をかけたことが全ての始まりだ。やっぱ幼女は神だろうが異邦人だろうが最悪だな。


「まあ、職業はもういい、俺の職業だってまったく役に立ってない。つうか、アリサの職業も役に立ってない。俺らはそういう宿命なんだろう」


「あら、私の職業はこれから役に立つわよ?」


「もうお前とりあえず黙ってろ。お前が口を開くと話しがすすまねえ」


「ぐっ、、わかったわ。言い返したいけど今は従うわ」


「よし、ならナタリーこれ、これは2刀流と書いてある。今まで剣を2本で戦ったことは?」


「いえ、一度もございません、いつも左に盾をもち、右に剣でした」


「そうか、なるほど、素質は2刀流なのにオーソドックスな剣士スタイルをしてたから、伸びなやんだんじゃないか?」


「そうですか?私はけっこう出来ていたと思いますが、、、、」


「それはな、この身体強化ってスキルのおかげだ。このスキルは戦闘に入ると、自身の身体能力を全般的にあげてくれるんだ。レベルによって効果があがるらしい。これは俺の予想だが、異邦人の知識だとエルフっていうのは総じて魔力が高い種族と言われてる。だが、ナタリーは低い。この身体強化に自分の魔力を注ぎ込んで戦うスタイルが、今のところは一番いいと思う」


「魔力を注ぐですか、、、恥ずかしながら未だ魔力を感じたことがありません。どうやって注げばいいのでしょうか?」


「ナタリー、ちょっと手を貸してみろ」


「はい」


ナタリーは俺に右手を差し出してきた。俺は右手で握手のように握り、ゆっくり細く、ゆっくり魔力を放出するイメージでナタリーの中に流してみようと試みてみた。魔力探知を使いながら、ゆっくり確認しながら流してみる。

俺も試行錯誤色んなやり方でナタリーの中に流してみてるが、探知で見る限り入っていってないようだ。

うーん、他人の体に流すのは無理なんかな。

逆転の発想で、ナタリーから魔力を奪うことを考えてみた。

探知で見えてる魔力を俺の手から引っ張るイメージでやってみる。ダメだ。放出は生活魔法でも練成でもやってるが、吸収ってのは体験がない。イメージがしづらい。

なら、俺の魔力を生活魔法にしないで、魔力の塊として投げつけてみたらどうなるかな?ちょっと荒治療だが、他に方法が浮かばないので試してみる。


「うーんダメだ。今から一回ちょっと試す。痛いかもしれんが、我慢してくれ」


「はい、かしこまりました」


俺は米粒ぐらいの魔力の塊をイメージして、それをナタリーに投げつけてみた。


「どうだ?」


「はい、なにかが当たったのはわかりますが、これといってなにも」


「次はもうちょい強くいく。俺の魔力が当たるのを見なくていい。難しいかもしれないが、自分の体の中の魔力が動くかどうか、よく感じてみてくれ」


「はい、かしこまりました」


俺は思い切って野球ボールくらいの大きさの魔力をつくる。もちろん圧縮して威力を高めるようなことはしてない。

俺はそれを下投げでひょいっと腹に当てると、ナタリーは壁まで吹っ飛んだ。


「「ナタリー!!」」


ナタリーは「ううっ」と唸ったが、数秒で立ち上がった。


「大丈夫か?ナタリー」


「はい、痛かったですが大丈夫です」


「アンタ、もっと加減しなさいよ」


「すまん」


「で、なにか感じたか?」


「言葉にしずらいですが、私の中の何かが盾になってくれたような気がします」


「よかった、発動したか、ナタリーこっちきて、、、それがこのスキル、忍耐ってスキルだ。これはある程度大きな攻撃を受けた時に、確率で耐える力を増すというスキルだ、まだレベル1だからあんまり発動しないようだが、それのせいで体内に盾のようなものを感じたんだろう。それが魔力だと思う。今その盾、どこにいったかわかるか?」


「はい、、えーと、、、なんか全身に散ったような気がします」


「そうか、動かせそうか?」


「、、、、いえ、わかりません」


「じゃあナタリーの魔力関連は実践で感じるしかないな」


「はい、お願いします」


「最後にナタリー、これ大事な話だ。ナタリーはこれくらいの黒い綺麗な水晶玉をみたことあるか?」


「水晶玉ですか?、、、、、、、、、、、、、ああ、、、一度だけあります」


「その話を聞いてもいいか?」


「はい、まずはご主人様にお詫び申し上げないといけません。私はご主人様が始めてのご主人様ではありません」


「それはサムソンから聞いている」


「そうですか、ご主人様は、私の3人目のご主人様です。」


「3人目だったか、で、それで?」


「はい、ひとり前の主人だったものは、ダークエルフが嫌いでした。私を憂さ晴らしのために買ったようです。鞭で打たれたり、ギザギザの石の上で正座させられたり、針を何度も刺されたりもしました。死んでしまうほどのことをしてくるわけではありません。自然に治りそうな程度のことを毎日してくるのです。たまに機嫌が悪い時は強く多く鞭を打たれました。そんなご主人様でした」


「つらかったな。よく死ななかったな。ナタリーも牢とかに縛られて?」


「いえ、普段はメイドとして仕事をさせられていました。幸いなことに死にませんでしたが、相当我慢強くなったと思います」


「その前の主人も、私を普通のメイドとして5年ほど雇われました。ですが、仕えて4年ほどしたある日、主人に屋敷の地下に連れて行かれました。私はとうとう夜伽をするのだと思い観念しましたが、地下には祭壇のようなものがあって、裸にされ石のベッドに寝かされました。そこがなんだかわかりませんでしたが、命の危機のような気がしたので、抵抗しましたが全く力が入らなくなってました。その時祭壇から黒い玉を主人が持ってきて、私の胸の上に置きました。それは血も出なく私の胸に入っていきました。ものすごい激痛だったのは覚えてます」


「やっぱりそれか」


「やっぱり?ご主人様はそれがなんだか知ってるんですか?」


「いや、知らない、まあ続けてくれ」


「はい、、、、気が付いたら自分の部屋で寝ていました。そして今までと同じようにメイドとして働かせられましたが、主人は時折私に、体に異変はないか?とか私を憎んでいるか?とかしょっちゅう質問されました。私も気味が悪かったですし、痛かったのですが、あまりに体の変化はなにもないので、夢だと思って忘れることにしました。それで全てです」


「そいつがヒントだな。そいつは今どこに?」


「わかりません、お家は取り潰しになりました。金銭的破綻だと聞いています。私はその時サムソンさんに売られ、次のご主人に買われたのです」


「名前は覚えているか?」


「はい、覚えています。クリーク=フォン=アンハルトです。男爵でした」


「名前は覚えた。こいつも探してみよう」


「ご主人様、玉はなんなのでしょうか?」


「実は、俺の中にも玉が入っている」


「「え?」」


「俺はここに来る前、森の中にいた。そこで小さな仏壇ってわかるか?分からないなら祭壇でもいい。そこに玉が置いてあった。玉はしゃべったんだ。『俺を食ってみろ、食えないなら俺が貴様を食ってやる』と言っていた。そいつが飛んできて俺の胸の中にはいった。やっぱり凄く痛かったが、気づいたらステータスが全て50ずつと、????のスキルが付いていた。俺には鑑定があったから、そのタイミングで謎のスキルがついたことがわかってたんだ。だからナタリーもそれが原因でスキルがついたな」


「なーんだ、ならお得じゃない?」


「それがな、俺はその後勇者にあって、勇者は7つの大罪の名前を持つ邪悪をさがしてるって言ってたんだよ。その邪悪は黒い玉に封印されてるんだってよ。勇者はそれを壊すか封印するのが使命と言ってた。それが俺が、さ迷ってた森にあるからさがしにきたんだと言ってた」


「それって、、、じゃあアンタ、、、勇者の敵になるの?」


「それはわからない、現状俺もナタリーもなんともなってないし、意識も奪われてない。このまま黙ってればわからないかもしれない。でもばれたとしたら来栖は、ああ、勇者はどういう対応をするかはわからないな。殺されるのか、封印されるのか、放置されるのか。その時に選択できることを増やすように俺は強くなりたい。俺だって死にたくないしな。だから奴隷を買って奴隷を強くして、おれと一緒に戦ってくれるのを望んでるんだよ。どうかな?下手したら俺は魔王になってしまうかもしれない。いや、魔王にもなれずただ殺されるだけかも。それでも俺と一緒にいたいか?もし今奴隷から解放してくれってなら、ふたりとも解放してやってもいいぞ?」


「なんでそんなこというのよ、奴隷なんだから命令すればいいじゃない」


「俺はな、この世界に来て、はじめはいやなことばっかりだった。正直たくさんの人を恨んだし、この世界も恨んだ。でもその後に恨みを忘れたわけじゃないが、恨んでても損すると思った。せっかくもらった2度目の人生、楽しく自由に生きなきゃ損だと。」

「お前らとこういう関係になったのも縁だ、それを命令で押し付けたくない。お前らにも楽しく自由に生きてほしい。だから選べ。今日この時がお前らの自由へのはじめの一歩だ。俺と一緒に来るか。別の自由の人生を送るか。どうしたい?」


ナタリーは俺の正面に片膝を付いて頭をさげる。

「私はあの時嘘を言ったつもりはありません。このナターシャ=フォレストウルフの命はもうご主人様に差し上げたのです。だから自由にお使いください」


俺はタバコに火をつける。

「俺はナタリーを使うつもりはねーよ、お前の命はお前に返す。だから自由に使え」


こんどは、礼を取る形をやめて、俺の前に立ちお辞儀をする。その後はまっすぐ俺の目を見つめる。

「・・・・・・・では、改めてお願いいたします。お願いです。どうか末永く御そばに置いてください。私に女の喜びを教えた責任を取ってください。私は選択します。ご主人様が私をどう扱おうとも、私は一生ご主人様について行きます。これが私の選択です」


「わかった、ナタリーの意思は受け取った。今後はお前がお前の意思で俺についてきてるってことを念頭に置いて行動するから」


俺はアリサのほうに体を向ける。

「アリサ、お前はどうする?金の心配なら金は明日それなりの大金をやるよ。スキルも判明したしもう一人でもやってけるんじゃないか?俺のハーレムじゃなくて、お前のハーレム作れるぞ?主人公になれるぞ?」


「そうね、、、確かにそれも楽しそう。でもね、初めて街ですれ違った時、体に電気が走ったわ。あの時今ここが私の人生の分岐点だって確信してたわ。だからどうしても気が引きたかった。あの時私は奴隷としてのルールを教わっていきなり破ったの。怖かったわ。それは貴方が日本人だから思ったんじゃないと思う。日本でも39年色んな男を見てきたけど、こんな気持ちになったことないの。そして今は、、、、、」


「今は?」


「絶対アンタを下に敷いてからじゃないと死んでも死にきれないわ!!!覚悟しておきなさい!!!私だって奴隷商で言ったあの言葉、嘘じゃないのよ!!!私も選択する。絶対アンタをギャフンと言わせてやるんだから!!!」

アリサはイスの上に立ち上がって、右手で俺を指差し、左手を腰に添える。


「ふん、、、大人になったらな」

俺は半分は嬉しい笑い、半分は苦笑いを浮かべてアリサに言った。


そういうとアリサは顔を真っ赤にして

「そ、、、そこでそういう返しはずるいんじゃないの、、、、?」






辺りは真っ暗になっている。

アリサとナタリーで空のたらいをフロントに言ってもらってきた。

俺はそこにお湯をいれる。


「で、どうやって体拭こうか?」


「どうやってってタオルとかしかないじゃない」


「違う、そうじゃなくて、、、」


「ああ、アンタバカじゃないの?みんなアンタのハーレムメンバーなのに、アンタが恥ずかしがってどうするのよ」


「ハーレムは作らないけどな。つうかアリサ、お前外でてくんない?俺とナタリーで先に体拭くから」


「ひっどい!あったまきた!」

アリサは先に全裸になる


「おい、まてって!」

俺は自分の顔を手で隠し、アリサを止めようとするも、


「ガキの体ぐらいで動揺するの?それともやっぱり私を女としてみてるの?」

両手を腰にあてて、ドヤ顔で腰を突き出す。


俺は諦めと挑発で見ないのを止め、アリサの全裸を見る。うーん確かに甘食だ。


「ふふん、意外とイケルでしょ?」


「ああ、意外とな」


「ムカッ。そこは”綺麗だよ”じゃないの?!、、、チッ!アンタが私の体を洗うのよ!今日のご褒美よ?さあ、堪能しなさい!」


「はいはい」


俺はアリサを石鹸で洗い上げ、すすぎ、からだを拭いてやってベッドに放り投げる。

アリサは、もうちょっと丁寧にあつかえとか色々言ってるが、その間にナタリーは勝手に服を脱いでいて、俺の前にアリサの変わりに立つ。

ナタリーも入念に、入念に洗ってやる。ベッドで扱いが違うとかひいきだとか誰かが騒いでいる。


そしてお湯を捨てにいって、お湯を張りなおして今度は俺が2人に洗ってもらう。

はあ、早く風呂に入りたい。


長い長い一日が終わって、3人で同じベッドで眠りに付いた。


念を押しておくが今日はなにもしていない。いや、本当に。



ナタリーに魔力を自認させる方法が難しい。

かなり強引な流れになってしまいました。

反省。

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