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召喚術士の冒険記  作者: 壬生方 社箱
プロローグ
1/64

プロローグ ※

改変し終わったものには、※を着けております。


『ぱんぱかぱ~ん!』


「え?」


俺は目覚まし時計で起こされたように、ガバッと起き上がった。

辺りは一面真っ白、部屋なのか何なのかわからないが、壁のような物は見えない。

どこまでも真っ白が続くような場所にいた。

そして、10m先ぐらいに白いワンピースを着た金髪の幼女が浮いている。髪はストレートで北欧系のように見える。


「え?え?ここどこだ?なにこれ?」


混乱している俺を幼女はニマニマ見ている。


『おめでとうございますっ!貴方は異世界に転生し、第2の人生を過ごせることになりましたっ!』


「・・・・いや、結構です。それでは。」


『ちょ、ちょっと待ちなさいっ もう貴方は死んでるのっ 帰ることなんてできないわよっ』


「は?」


『最後の記憶はあるかな?』


俺は思い出してみる、職場にバイクで向かってたのは覚えてる。今は2月頭なはずだ。・・・・ああそうか、路面が凍ってる場所があったな、イタチだかなんだか飛び出して来たのも記憶があるな。


「俺は・・・スリップして死んだのか?」


『そっ! 対面からトラック来てたからねっ あとはわかるよね』


「そうか、、、、、」


そうか、死んだか。まだ新婚なのにな。あいつ一人で生きて行けっかな、若いから再婚できるか、、、、、、


『そんなに気を落とさないで下さいっ!、幸運なことにあなたは第2の人生を与えられましたっ!良かったですねぇ~もう一度生きられますよ、異世界だけどねっ』


これは、、、、、マンガやラノベのあれか?そういや、ここは普通じゃありえないな。作ろうとしても相当金がかかるだろ。

ということは、本当にマンガの世界に、、、、、?


「・・・・異世界?異世界ってまさか、最近流行りのアレか?」


『そうですよっ!その異世界ですっ。あのファンタジーもりもりの異世界ですっ』


「・・・・・・なんで俺を?他にもいるだろうし、なんの能力もないぞ」


『ん~気分かなっ!』

幼女はケラケラと笑顔を浮かべて言い放った。


「軽いな・・・」


『細かいことはどうでもいいじゃん!死んだのは間違いないんだし、考えても仕方ないよっ』


「まあ、確かに。こんな部屋用意できるドッキリもないだろうし、死んだんだろうな。お前、浮いてるしな」


『貴方こそ、意外と冷静ねぇ~ オッサンだから?』

この幼女、表情がコロコロ変わる。本当に幼女か?


「うるせえよ で、俺は勇者とかになって世界でも救うのか?」


『そんな設定よくしってますねぇ~』


「マンガとかゲームはしてたからな」


『むふぅ でも残念ながら貴方は勇者じゃありません、そんな才能もないでしょっ 勇者はすでに向こうの世界にいますっ』


「マジか、じゃあ俺は何すんの?」


『特に何もっ 自由に暮らしていただいていいですよっ』


おお?やった。じゃあ金持ちになりたいな。女を侍らすのもいいな。ああ、でも嫁さんどうしよ。

いや、俺は死んだんだ。嫁のことを考えてもどうしようもない。

だが、本当にあいつ一人で生きて、、、、、、


「なあ、嫁はどうなるんだ?」


幼女は呆れた顔で

『どうもなにも、貴方は死んだんですよ?御葬式やっておわりじゃないですか?そこまで責任持てませんっ』


体は日本にあるのか、安心ってわけじゃないが死体があるなら友紀も気持ちの踏ん切りがつくだろう。

あれ?じゃあ異世界に行く俺の体は?


「あれ、俺の体はー」

不安顔で幼女に聞くと、食いぎみに言葉を遮られた。


『じゃじゃーん、特別サービスですっ 貴方の転生の体はお望みの年齢にして差し上げますよっ』


「ずいぶん気前がいいな」


『それだけじゃありませんっ 異世界で楽々生きていくためのスキルも差し上げますっ』


幼女はドヤ顔でない胸を張りだした。

これが例のチートってやつか、頭を切り替えていこう。

このチートが何かによって、俺のこれからが変わるんだ。


「・・・・どんなスキルだ?」


『えっとですねぇ~、ルーレットを回していただいて当たったものを一つ差し上げますっ 当たりは世界を変えるほどの大きな力もありますよっ』


「なんかすげードヤ顔してるが、はずれはなんなんだよ」


『はずれはたわしですねっ』

幼女は満面の笑みだ


「・・・まてまて、身体が若くなってもたわしかもしれないルーレット一回だけって死ぬだろ、無理に決まってるだろ」


『贅沢ですねぇ~、貴方死んだんですよ、転生だけでももうけものじゃないですかっ』

幼女はぷっくり頬を膨らませて言うが、またすぐ死んだら話にならない。ここは折れるわけにはいかない。


「いやいや、またすぐ死ぬだろそれ、もっとすげー武器とかすげー魔法とかくれよ」


『無理ですっ!』


「・・・・・いやいや、無理って無理だから。頼むってよ」

俺は両手を合わせて拝むように、片目をつむり懇願する顔で言う


『無理ですっ無理無理!』


このくそがきが。

何が無理なんだよ、無理なら一つでも無理だろ。てめえのさじ加減一つじゃねーか。

確かに生き返れるのは感謝してるが、ここが分岐点だ。簡単には引き下がれねえ。


「頼むよ、あんたあれだろ?神様なんだろ?こんな可愛い女神様ならか弱い俺を助けてくれよ~」


『か、可愛い?』


「可愛い!超可愛い!最高の女神様だ!」


『む、むふぅ~ 仕方ないですねっ じゃあルーレット三回にしてあげますっ』

幼女は顔を両手で隠し、身をくねくねよじらせたあと指を三本立てて前に付き出した。

やっぱりてめえのさじ加減じゃねーか。三回か、まあ仕方ないか。これで手を打つか。しかし、チョロい


「じゃあ三回お願いします!女神様!」


幼女はにっこにっこしながら、巨大なカジノルーレットのようなものをなにもない空間から引っ張り出すようにだしてきた。





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