後追いの強み
「ぐおおおおおおおおお!!」
「ふんぬううううううう!!」
偵察を終え、自らのブースに戻った俺達を待っていたのは、暇を持て余したであろうドルグ・師匠の大男2人が机の上で互いに手を組みあい、力比べをしている姿だった。
いわゆる、アームレスリングというやつである。
「一体…何やってんだ。」
ただ、待機していればいいだけだというのに…何をどう間違えればこうなってしまうのか。
目の前の光景に、俺は頭を抱えるしか無かった。
「これで…どうだっ!!!」
「やるじゃねえか、兄ちゃん!!だが…甘ぇよ!!うおりゃあああ!!」
「ぐっ…まだまだぁ!!」
「ぬおっ!!こいつ!!」
お互いに一歩も譲らず、死力を尽くす2名。
端的に言って、超暑苦しい。
「そろそろ、諦めろ…よ!!」
「そっちこそ…!!」
一見すると、拮抗した勝負のようにも見える。
だが、その時は突然に訪れた。
「くそっ…!!」
限界を迎えたのか…苦悶の表情を浮かべるドルグ。
「もらったあああ!!」
対して、師匠の方はここぞとばかりに力を込めたのだろう。
顔を真っ赤にし、全力で腕を倒しに掛かる。その様相はまさしく茹でダコのようであった。
そして、ややあって周囲には鈍い音が響く。師匠の豪腕によりドルグの右腕が机に叩きつけられたのだ。
「負けました…。見た目に違わず、凄い腕力ですね。」
「ハッハッハ。まぁな!!戦士なら、もっと鍛えろよ兄ちゃん。」
「そうですね、修行してまた出直してきます。」
「おう!その意気だぜ!!悪くない勝負だった。」
健闘を称え合う2人。そこだけを切り取れば、大変感動的なシーンに見えなくもない。
しかし、今はそんなことはどうでもよかった。
「えっと…ごめん、どうしてこうなったんです…?」
俺は恐る恐る2人へと問いかける。
すると、師匠はドヤ顔で答えてみせた。
「いや、あちらさんがどうやら盛り上がっているようでな。俺達なにりにも人を惹きつけようと思ってな。」
「は、はぁ…。」
「誰かさんを参考に、俺達自身が見世物になった…ってワケだ。どうだ!これがエンターテイメント…ってやつだ!」
ところが、その言葉に反してこちらのブースには人っ子1人居ない。
ガリが勉な先輩ではないが…俺は1つの単語を思い出していた。
(この、脳筋共め!!)
一体、その様子を見て誰が喜ぶというのだろう…。
2人のことが少し分からなくなった昼の一時であった。
「さて、それでは偵察の状況を報告します。」
暑苦しい光景が一段落ついたところで、俺は先程の状況の報告及び整理を行うことにした。
「まず、ブースの様子ですが…相手方は家族連れをメインターゲットとした、大変に華やかなブースを展開していました。どうやら流れの芸人達もその場で芸を披露しているようで…まるでサーカスのようでした。対してこちらは…。」
自らのブースに目を向ける。
看板すらなく、調理に必要な道具だけが並べられている状態である。
「凄く…シンプルです…。」
俺の口からはただ一言、その言葉を紡ぎ出すのが精一杯であった。
「まぁ、とにかくブースでは負けてるという訳です。これは…今更どうしようもないので、考えないことにします。」
どう逆立ちしたところで叶わない装飾についてはパス。
こちらは質実剛健の心意気で勝負するしかあるまい。
俺は次の報告へと移ろうとする。
だが、それを遮るかのようにフィーネが声を上げた。
「ちょっと良いかしら。」
「どうかしたか。」
「ガリクソンブースについては…何だか釈然としないけど仕方ない。ただ…さっきのアレとは別に一つ、気がかりなことがあったんだけど…。」
恐らく、さっきのアレとは設営・人員についてといったところだろう。だが、それ以外となると…一体何のことだろうか。
「えっと…何かあったっけ。」
「何であんなに家族連れが多かったのかが分からないのよね…。」
「そりゃ、そういうブースにしてるし…芸人だって居ただろう。」
「それにしたって…やけに多かった気がしない?」
…言われてみれば子供や家族連れの数は多かった気がする。
もっと言うならばラフきゅんのオープニングセレモニーの際にも、やけに人の数自体が多かったような…。
(これは何か…仕組まれているのだろうか。)
俺はこれまでの出来事を振り返るが、それらしい事柄に心当たりは無い。
ところが、その答えは意外なところで明らかになった。
「あぁ、そりゃ嬢ちゃん。今日が祭日だからだ。建国祭ってやつだな。」
師匠は横からあっけらかんと告げる。
すると、フィーネとドルグはハッとした表情を浮かべた。
「そっか…忘れてた…。今日がそうだったんだ。」
「ここ暫くは、そこまで振り返る余裕も無かったからね…。」
2人の反応を見るに、どうやら今日が祝日というのは事実のようだ。
元々、日程を決めたのはラフきゅんである…理由はきっと『俺が目立ちたいから』等といったものだろう…。
しかし…だとしたら…おかしいことがある。
「いや…何で俺達、働いてんの?」
もしも今日が祝日だと言うのならば、今すぐこの場を放り出して寮の自室のベッドへダイブするところである。
ところが、実際の今日はと言えば、諸事情により早起きをほぼ強制された挙句…これから夜まで働き続けなくてはいけない。
明らかにおかしいではないか。
ラフきゅんだか、ヒゲだか分からないが…文句の1つでも言ってやらなければ気が済まない。
だが、そんな俺の内心はドルグの言葉によって、粉々に砕かれた。
「週末には休みが貰えるけど、祝日は…上の裁量次第…って。」
「何…だと…。」
「ましてや、企画部はシフト制で動いているからね。逆に祭日こそ、稼ぐチャンス…ってことじゃないかな。この日程も…つまりはそういうことだろうね。」
俺は元の世界に思いを馳せつつ、空へと祈りを捧げた。
(労基ーーーー!!はやくきてくれーーー!!)
しかし、そんな俺の願いも通じるわけもなく…時間ばかりが過ぎていく。
俺は頭を切り替え、(泣く泣く)これからのことについての検討を進めることにした。
「悔しいが、この件は後日訴え出るとして…まず、ブースの差は歴然…ということです。以上!!」
半ばやけっぱち気味にブースの報告を打ち切る。
「まあ、不正っぽさもあったけどね。」
そこに、チクリと付け足すフィーネ。
蒸し返すのも非常に億劫なので、俺はそのことには触れずに次の検討事項へと移ることとした。
「さて…次に、相手方のメニューですが、支給された鳥をほぼそのまま丸焼きにして、3000リルにて販売していました。」
「けっ、品がねえな。あのちんちくりんがやりそうなこった。」
師匠が悪態をつく。
無理もない。恐らく、師匠とガリ勉先輩との相性は最悪だろう。
(もっとも、ガリ勉先輩と相性の良い人間が世の中に居るかと問われると疑問だが…。)
「ちなみに、既に2羽分は売れているとのこと。ガリ勉先輩は早々に全ての鳥肉を売り抜け、逃げ切りを狙っていると思われます。」
「そりゃまた…余裕ぶっこいてやがるな。」
俺は師匠の言葉に同意する。
「そうですね、こちらがどうせ大した数量を売ることが出来ず、そのまま沈んでいくと考えている…というのが妥当かと。」
もっと言えば…俺達程度を相手にするのに細かい調理やメニューの検討など必要無いという慢心がモロに出た形である。
俺達はメニューの選定の面においては、完全に舐められていた。
「んで、敵の出方が分かったところでどうすんだ。」
疑問を口にする師匠。
それはごもっともだ。俺は順を追って説明を進める。
「まず、この勝負…勝たなければ意味がない。であれば…相手の売上よりも多くの額を売り抜けなければならない…ここで、後追いの強みが出て来ます。」
「何よ、その強みって。」
含みのある言葉にツッコミが入る。
(まさに、これから解説しようかと思っていたんだが…。)
若干の出鼻をくじかれた感を抱えつつ、俺は解説を行うことにした。
「フィーネ。基本的に、値上げというのは非常に心象が悪いよな。」
「まぁ、当然ね。」
消費者に対して、値下げの告知の理解を得るのは容易い。むしろ、そういった要望は尽きないのは常である。
だが、値上げとなると状況は一変する。消費者は怒り、場合によっては反対運動まで展開される可能性すらある。
「つまり、ガリ勉先輩は既に3000リルという価格を提示してしまった以上、ここからの値上げについては非常に厳しいということになる。」
「理屈から言うとそうなる…わね。」
頷くフィーネ。
理解を得られたところで、俺は話を進める。
「それで…だ。俺達は先輩の販売価格を既に握っている。とすると…あくまでガリ勉先輩に売上で勝つことだけを目的とするならば、全体で見た時の価格設定を向こうよりも高めにしてやれば良いわけだ。」
「えっと、ガリ勉先輩が販売している丸焼きが一羽3000リルだから…僕らの用意した串が200本とすると、1本150リル以上で売ればいいってことになるのかな。」
俺はドルグの言葉に頷く。
「そういうことだ。敵は先に価格を提示した。俺達は後追いの立場となるが、逆に目標設定と単価の設定が楽になったんだ。」
もっとも、ガリ勉先輩はその情報を読み取られるとは思っていなかったことだろう。
俺達の偵察も予想していたというならば、情報を読み取りづらくするためにメニュー表記をあえて小さくしていたはずである。
客はそれを間近で見るか…あるいは受付係が声で伝えさえすれば内容の伝達に支障はなく、情報の漏洩を防ぐことも出来る。
俺達に対して、舐めてかかりつつも、大事なところはブロックする…嫌味ったらしいガリ勉先輩らしさ全開の作戦と言えるだろう。
だが、先輩は1つ読み違えていた。フィーネのスペックを見誤っていたのだ。
もっとも、俺もそこは計算していなかったため、価格の情報を入手出来たことはラッキーだったと言う他ない。
俺はフィーネの目を見る。すると当然の如く目が合った。
「何よ。」
「いや…別に。」
彼女は咄嗟に視線をそらし、なにかを誤魔化すかのように疑問を口にした。
「そ…それで、その単価云々っていうのが、後追いの強みってことなの?」
「そういうことになるな。品質が同レベルであれば、後は価格勝負…先発にはブランドイメージの定着やインパクトという大きなアドバンテージがあるが、後発には価格面での調整が効くというアドバンテージがある。」
ただ、現代日本での事業参入となると…諸々の調査・申請や契約。調達のルート構築やマーケティング、人材の確保等々…様々な面での負担がのしかかってくる。加えて設備の償却やら人件費やらを確保をした上で利益を出さなければならない。
要は相当のリターンが必要になってくるということだ。
ブランドイメージで劣る上、さらに諸費用まで取り戻さなければならないため、後発の業者による事業の参入は慎重に検討を重ねるのが基本である。
だがここは異世界であり、更に俺達はたかだか1日の出店で鳥の串焼きを売るだけである。オマケに設備は師匠からのレンタル。そして、今回は売上勝負ということであれば原価については気にする必要もない。
もっと言えば、もし仮に赤字を出したということであっても…その責任はラフきゅんが負うことになるなるだろう。知らされていない以上、俺達にとっての原価は知り得ない情報であり、その点は管理不行き届きとなる。
そこで、管理職としての役割・責任を果たしてもらうということになるはずだ。
結論としては、これだけの条件が揃っていれば、多少は出遅れたとしてもいくらでも対抗は出来る…はずである。
いや、むしろ有利に働いているといっていいだろう。
そして、諸々を考慮した結果として俺は単価を決定した。
「というわけで…俺達はガリ勉先輩が全ての丸焼きを売り切ったとしても追いつかれないよう、串焼きを1本155リルで売る。」
「そうなると…僕らは194本売れば勝てるってことだね!!」
「具体的な数字が出てくると、何とかなりそうな気がするわね。」
ドルグとフィーネは筈んだ声を上げる。
だが、一方で師匠は不満気な様子であった。
「なーんか高くねえか…。精々1本120リルってとこだぜ。」
それは、この世界における串焼きの適性価格ということだろう。
きっとこれは師匠の経験上の発言であもる。
勿論、経験というものは商売を行う上では大変に重要な要素である。
だが…それは今回ばかりは当てはまらないのだ。
「それでは、ガリ勉先輩に対して勝利するのが難しくなります。」
「いや、そもそも串焼きが相当数売れなけりゃ勝負にすらならねえぞ。そうなると、相手より安く見せるのが普通じゃねえのか。」
師匠の言葉は正論である。
まさに、後発の業者は価格のメリットを出すことで顧客、或いは消費者に対して売り込みを行うのが一般的である。
しかし、ガリ勉先輩の言葉を信じるならば、彼は既に2割以上の製品を捌いており、今回の勝負では提示価格でガリ勉先輩が全量の鳥肉を売り切る確率が高い。そのことを踏まえて、俺は師匠に反論する。
「安定した売上を上げるなら、それが正解でしょう。ただ、師匠には申し訳ないですが…俺達は鳥を売って生計を立てたいわけじゃない、今回の勝負に勝つのが目的なんです。そうすると、両者が全数を捌いた時にこちらの方が売上が多くなるよう単価設定しなければならない。そして、そのためのGTT作戦・改なんです。」
俺は自分の考えをありったけ師匠にぶつけた。
だが、師匠はどこか渋い表情を浮かべてている。
「うーむ…俺はどうにもこのまま客を持って行かれそうな気がしてな…。」
これもまた、経験と勘から出た意見だろう。
だが、俺には確証があった。
「大丈夫です師匠。向こうは丸焼きとして売ってる分、基本的に1人身の方には敷居が高い。」
師匠は俺の言葉を受け、ふと考える仕草を見せる。
「だから、家族連れを集めているってか…。」
「えぇ、あちらのターゲットは完全に家族連れです。対して、こちらの串焼きは万人に受けるメニューです。1人身は勿論、あわよくば家族連れも取り込めます!」
俺がガリ勉先輩のメニューを気にしていたのもその点に尽きるのだ。
要は、ターゲット層が完全に被っていると…この狭い広場にて更に客層が2分割されることとなる。
店舗運営のノウハウに自信があるならば、相手の客を奪うという方法も考えられる。
だが、俺達3人に至っては完全にずぶの素人。日頃から屋台で営業をしている師匠にしても、エンターテイメントと称してアームレスリングなどを行うセンス0の輩である。
そうなれば…必然的に正面衝突は避け、別の客層を取り入れる必要が出てくるだろう。その点、この串焼きという商品は定番であり、あらゆる客層に訴えが効く商品だ。
確かに丸焼きのインパクトは大きいが、実を取るのならば俺達に分があるだろう。
「基本のターゲットは1人身の方々として、あわよくば…あちら側のブースからのおこぼれを狙う方向でいきましょう!」
俺は何とか師匠を納得させようと、訴える。
すると、師匠は「そうか…。」とだけ呟き、考え込んでしまう。
そして、やや間を置いた後に口を開く。
「まぁ、そこまで考えてるなら、もう何も言わねえよ。リーダーはお前だ。お前の好きなようにすりゃ良い。」
「…ありがとうございます!!」
遂に師匠が折れ、俺達の販売価格が決定した。
こうして準備は整った、今までのところは順調…あとは実際の販売だ。
「さて、それでは価格も決まったところで、早速焼きに入りましょうか。」
「おう、いっちょやってやるか。」
俺の言葉を合図に、師匠は待ってましたとばかりに焼台の前へとしゃがみ込む。そして、右手に炎を浮かべ、焼台へと着火した。
「「ってえええ!?」」
その様子を見て、フィーネとドルグは驚愕の声を上げる。
まるで昨日の自分を見ているようで、俺は思わずほくそ笑んだ。
「あぁ、言ってなかったか。俺、魔法使いなんだよ。そんなに意外か?」
「いや…いやいやいや!!どう見ても、ハルゲールさんは戦士とか格闘家とか…そういう肉弾的な何かですよ!?」
フィーネが言葉を返す。
(その気持…分かるぞ。あまりにもギャップが大きすぎるだろ。)
俺は内心で頷いた。
一方で師匠は慣れっこのようで、何ともないようにフィーネに告げる。
「そりゃ腕っ節には自信あるが…魔法使いが体鍛えちゃいけないルールもねえだろ。」
「ま、まぁ…。」
そう言われてしまっては反論出来ないのだろう…フィーネは苦笑いを浮かべる。
そして、彼女は俺を横目で見ながら呟いた。
「まったく、こんなひ弱そうな大魔導も居るっていうのにね…。」
「ほっとけ。」
痛いところをついてくる…少しはトレーニングでもしようか。
そして数分経過した後に、師匠は額を拭いながら立ち上がった。
「っと、火は安定したな。さて、そんじゃタレ…だな。」
そう言って師匠が取り出したのは、焼台と共に持ち込んだ謎の壺である。
「それは一体…。」
ドルグは疑問を口にする。
その問いに答えるかのように、師匠はドヤ顔で蓋を外す。
そこには黒色の液体が注がれていた。
「こいつが俺にとっての秘密兵器…タレだ!」
ドヤ顔を浮かべつつ、師匠は鳥肉をタレに付け、金網へと乗せる。
すると、周囲には香ばしい匂いが広がった。
空腹の人間にとっては凶器ともなり得るような状況である。
だが、何故だろう。
この香り…以前にどこかで嗅いだことのあるように思える。
「あれ、この匂い…どこかで…。」
ドルグも同じ疑問を覚えたらしい。
「おっ、気付いたか兄ちゃん。」
「そう言われてみれば…どこかで…。」
どうやら、フィーネにしても同様に記憶にあるらしい。
師匠はニヤリと笑みを浮かべた。
「今回は特別に、兄貴に頼んで入手してもらったんだ。ターナーズの食堂で一番人気とも言われている例の生姜焼きのタレをな!!」
「師匠…いつの間に。」
「いや、前々から新しい味で試作はしててな。今朝、お前が鳥肉を取りに出ている間に兄貴が持ってきてくれたって訳だ。」
「なるほど…。」
タイミングを一歩間違えれば激しく面倒な事態に陥っていたらしい。
俺は神(クソッタレ女神は除く)に感謝した。
「さて、そろそろいいんじゃねえか。」
そう言って、師匠は第一陣の串焼きを皿へと移した。
そのビジュアルは空腹を激しく刺激する出来栄えである。だが、この分を俺達が口にするわけにはいかない。
俺は串焼きの乗った皿の魅了に打ち勝ち、そのまま脇へと避けた。
そして、師匠はそのまま第2陣の串を火にかける。
効率化のため、客から注文が入った時点で再加熱をするという寸法である。また、匂いにより周囲の人々を集めるという目的もある。
その狙い通りに、辺りには、再び人間の胃袋を直撃するかの如き匂いが漂った。
さあ、ここからが本番だ。