賭けるのものは己の…。
「お前ら待たせたな!!ターナーズ・ギルドNo.1アイドルことラフきゅん、ただいま参上だあああ!!」
ベルディア中央広場に凄まじい声量で野太い声が響き渡る。
大方の予想通りと言っては何だが、開店準備を終えた俺達を待っていたのは、自称、No.1アイドル様によるオープニングセレモニーであった。
やたらと気合の入ったラフきゅんが、即席の高台から周囲に呼びかけを行なっており、俺達はやや離れたブースからその様子を伺っている…という図式である。
理由は言わずもがな…昔の偉い人も言っていた『君子危うきに近寄らず』というやつだ。
そして、その肝心のラフきゅんはと言えば、おそらく今日の為に仕立てたのであろう白色の一張羅を身につけていた。
本人の様子から察するに、気合十分である。
ところが、その衣装は深いVネックとド派手なフリルが付いており、それに加えてラフきゅんの屈強な肉体ときたものだ。それら全てが合わさった様子はまさに成金…もしくはサーカスのピエロを思わせた。端的に言って残念である。
しかしながら、その様相にも勝る最大の問題点があった。
「どうだ!!この俺様の今日のコーディネートは完璧だろう!!」
大仰に身振り手振りを交えて、自らのファッションを自慢するラフきゅん。
「…。」
だが、そんな彼を尻目に会場は静まり返っている。
そう…最大の問題点というのは、気合を入れてきたラフきゅんに同意の意を示す観客がゼロ…というか、そもそも観客自体が存在しないということであった。
何故だか今日は街に人が溢れている。しかし、中央広場のラフきゅんの前に集まった観客はゼロ。
(いや、お前らって誰だよ!!!)
届かないツッコミは俺の胸中で反響した。
そして、一方的なオープニングセレモニーに対して、我が陣営は三者三様の反応を見せている。
順を追って見てみよう。
まず、フィーネはと言えば…。
「よくもまぁ、あんな大きい声が出せるものね。」
やれやれ…といった様子で首を横に振る。
内容に触れないのは彼女なりの優しさというやつだろう。
「らしいと言えば…らしいね。」
次いで、ドルグは苦笑いを浮かべるばかり。だが、俺は知っている。
これは困惑している時の表情だ。
そして、極めつけは師匠である。この人に至ってはラフきゅんに興味も無いのだろう。静かに目を瞑り、瞑想中の様子である。
その様はまさしく勝負を目前に控えた戦士のソレであった。
そんな瞑想を中断するのも気が引けるが、俺は師匠に声を掛けてみることにする。
「まったく、ラフきゅんには困ったもんですよね、師匠。どう思いますアレ。」
「……。」
だが、その言葉に返答はなかった。
どうやら、よほど深く瞑想に入っているらしい。
しかし一時を置き、そんな彼の口から言葉が発せられる。
「…ン…もう…飲めねえって…兄…貴…。」
「そうですよね。朝早かったですものね…って違うだろ!!この!!」
とりあえずお眠の師匠は捨て置き、俺達は引き続きラフきゅんの様子を窺うことにした。
やはり、何度見てもその服装のセンスは褒められたものではない。だが、この場である部分においては、俺はラフきゅんに敬意を表したいと思う。
先程からの一連のセレモニー…拡声器でも仕込んでいるんじゃないかと疑う程の声量なのだが、怪しげな一張羅のどこを見渡しても生憎とそのようなものは見当たらないのだ。
(肉声であれかよ…。それだけでモンスター倒せるんじゃないか、あのオッサン。)
内心ヒヤリとしたものを抱えつつも、その声量と心の強さについては脱帽であった。
そんな中、俺は改めて周りが騒がしいことに気付く。
ふと周囲を見渡せば、いつしか会場の周辺には人集りが出来ていたのである。
彼の声量故であろうか、どうやら司会の眼前にこそ観客は居ないものの、往来の人々は俺達同様、遠巻きに様子を見守っているようだ。
懸命な判断である。多分、俺でもそうする…というかしている。
俺は群衆の様子を確認するため、聞き耳を立ててみる。すると、その中で一部の人々の声が耳に飛び込んできた。
「なんだなんだ。」「またあのイカレ部長が何かやらかしてるらしい。」「おっ、…こっちも祭りか!?」「ありゃ…あたしゃらのラフきゅんじゃないかえ。おーいラフきゅんやーい。」「お婆ちゃん、あんまりはしゃぐと後で酷いよ?」
どうやら、ラフきゅんの奇行は一部では有名なようだ。
そして、人が人を呼び、周囲は更にざわつき始める。
その様はまるで、動物園で珍獣に群がる観客のようだった。
常人ならばもうこの段階で逃げ出しているだろう。或いは激昂する人もいるかもしれない。
だが、ラフきゅんはむしろ「待ってました。」と言わんばかりに再び声を張り上げる。
「おいおいおい…恥ずかしがり屋さん多過ぎかよ!!お前ら早くこっちに来いよ!!来ない奴には俺のサインを1人10枚送りつけるぞ!!いいんだな!!あと、来てくれないと泣くぞ!!主に俺が!!お前ら本当にいいんだな!?」
その言葉を受け、周囲からは悲鳴と嬌声が上がった。
「うえぇ、いらねえ。」「本当に送りつけてきそうなところがなんとも。」「まぁ、暇だし行くだけ行ってみるか…。」「あたしゃ、ここに残るよ!!ラフきゅんや…サイン10枚おくれ!!」「ったく、しょうがねえな。」「暇だし見てみるかな-。」「おらー!泣けよ早くー!!」
半ば脅しとも取れる文句に対し、一部の人々は広場へと繰り出していく。
当初はどうなることかと思ったが、これも企画部長の本領発揮とでもいうところだろう。少なくとも住民達から無関心という訳でも無いらしい。
そして、無関心こそがエンタメにおける最底辺とするならば…意外とラフきゅんの評判というのも悪くないように思えてきた。
「ママー、なにあれー。」「シッ…見ちゃいけません!」「頭のおかしさNo.1の間違いだろ…。」「まったくだ。反省という言葉を知らんのか。」「オイ!早く行くぞ。」「私は何も見ていない。」
悪くないはずだ…多分…きっと…。
そして、当の声の主はと言えば…集まってきた群衆を前に満足気に頷き、意気揚々と司会進行を続けていた。
「さて、お集まりの老若男女皆々様…何と今日は…この俺の部下達が広場で激闘を繰り広げることとなった。賭けるものは…己のコレだ!!」
そう言って、親指で首を切る仕草をするラフきゅん。
すると、周囲からは歓声が上がった。
「うおおお!!どうやら広場で命懸けの決闘が行われるらしいぞ!!」「なんだって!?」「負けた方は斬首だってよ!!」「やべぇ…これは大陸中で噂になるぞ!!」「ターナーズ内部崩壊ってマジ!?」「クックック…この俺の血を滾らすイベントがこんなに間近で繰り広げられるとはな…。」「通報しなきゃ!!」
おかしい…何かがおかしい…。
だが、そんな違和感など物ともせず、企画部長殿は突き進む。
「そして、会場のオーディエンス達。何と…お前らにも今回のイベントには参加してもらうこととなった!」
「なんだって!?俺達にも戦えってか!?」「そいつぁ…やべえな。」「うおおおおお、祭りだ!喧嘩だ!!」「あらあら、若いもんは元気でいいねぇ…。」「そんなこと言ってないで、ほらお婆ちゃん。さっさと行くよ。」
「さぁ、会場のお前ら!!貪れ!!食らえ!!そして、この場で己の存在価値を示してみやがれ!!」
「「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」
気付けば会場は一体となり、そのボルテージは最高潮に達していた。
混沌と化した広場。血に飢えた猛獣と化した群衆。
「って、どうすんの!?コレ!?」
もはや勝負どころではない。これから乱闘騒ぎでも始まろうかという状況に陥る中央広場の一角。
俺にはこの集団を正しい方向へ導くことは不可能にすら思えた。
呆然とその様を眺める俺達。(約1名は夢の中だが…。)
だが、ややあってハッとした様子のフィーネが俺に無茶振りを始める。
「知らないわよ。あんた何とかしなさいよ!!」
「無理に決まってんだろ!!死ぬわ!!」
一体、彼女は何を言っているのか…そう思いドルグの方を向く。
すると、彼は独り言を呟いていた。
「これじゃ、ガリ勉先輩と決着をつける前に共倒れしそうだ…。素手でいけるだろうか…。」
「ド!ル!グ!冷静にさらっと怖いこと言うな!!」
続けて俺は師匠の方を振り返る。
「師匠!料理で決着をつけに来た筈ですよね!!我々は!!」
「…ムニャ…ん…酒が…足りねえな。」
「いい加減起きんかい!!このハゲ!!」
俺は師匠のまばゆい光球を勢いに任せて引っ叩いた。
「おおう…なんだ!!やるか!!この野郎!!ッ…後頭部が痛えな!?」
寝起きにファイティングポーズを構える師匠。
ああ、どうも。おはようございます…ってそうじゃねえ!!
どうやら我が陣営は思ったよりも血の気が多いようだ…これも営業、もとい攻略部隊の性であるらしい。
そして、一方のラフきゅんはと言えば、相も変わらず、無茶苦茶な説明を続けていた。
「チームカンザキ対チームガリ勉、昼の鐘が鳴り響いたその時こそ決戦の幕開けだ!!お前ら、準備はいいか…ぁ…。」
だが、その言葉は最後まで紡がれることは無かった。
突如としてみんなのアイドルの頭上に高速で振り下ろされた踵…そして、糸が切れたかのように崩れ落ちるラフきゅん。
群衆はと言えば、突如繰り広げられる眼前の光景についていけず、広場は一瞬にして静まり返った。
そして、その静寂を切り裂くかの如く、ラフきゅんの後方より見覚えのある2つのシルエットが現れたのだ。
「さて、諸君。この場は私が仕切らせてもらおう。」
彼…いや、彼女達はそう言って前へと躍り出る。
あれは…。
「我々、有能メガネ連隊が参上したからにはもう大丈夫!!無能による危機は去ったのだ!!」
ド派手な眼鏡と共に参上する、俺のこの世界での黒歴史の根源。自称:有能メガネ1号・2号であった。
「いいか、諸君!今回の勝負は決闘等という野蛮なモノでは断じて無い。えー…企画書によると…皆で楽しく食事をすれば、それでいいのだ!!分かったか!!」
続けて、1号は会場へと呼びかける。
「おっと、それから…おい!3号。どこにいる。さぁ、恥ずかしがらずに出てくるんだ!!」
「うわ…何アレ。完全に不審者じゃない。」
「でも、まだ1人仲間が居るみたいだね…アレ、カンザキ…どうしたの。」
ドン引きのフィーネとドルグ。
「な…何でもない。何でもないぞ。」
「何でもない人間は急にその場に伏せたりしないよ。」
一方の俺はと言えば…否定の言葉を口にしつつ、その場に全力で伏せていた。
明らかに挙動不審な俺の様子に、不信感を募らせる2人。だがそんなことはどうでもいい。
今、俺の願いはただ1つ。
「いいんだ。何でも、無いんだ。」
どうか…どうかあいつらに見つかりませんように!!
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リザードというのは意外と知恵が回るらしい。それは今回の地竜の塔攻略で痛いほどに思い知らされた筈だった。
第1階層での包囲に始まり、第2階層では大量の罠。
さらに、第3階層では統率個体である二足歩行のリザード…通称リザードマンによる組織化された動きによって、彼等は上層への階段部分にまで追い込まれた。
途中、第2階層にて隠し部屋を発見し、休息を取ることは出来たものの、非常にハードな攻略日程となっている。
しばらくはトカゲはおろか、爬虫類さえ見たくない…そう両名が考えたとしても何ら不思議ではないような状況…それが今回の地竜の塔攻略のこれまでの道のりであった。
そして現在、カイル・ダルバインの両名は第4階層の入り口にて、多数のリザードを前に立ち尽くしていた。
「おいおいおい。こいつは、いよいよヤバイんじゃないの…。」
カイルは半笑いで隣のダルバインへと声をかける。
すると、ダルバインは呆れ返ったような表情を浮かべ、言葉を返した。
「うっせえぞ、脳筋馬鹿。お前が後先考えずに突っ込むから、こういう目に合うんだ…。」
リザード達に追い込まれた先で見つけた、第3階層の登り階段。それを登ったはいいものの…その上層、4階層にて多数のリザード、及びリザードマンによる包囲に出くわしたというのだから堪ったものではない。
更に付け加えると、これまでに大勢の仲間を屠られた彼等の目には怒りの炎が灯っていた。トカゲ達の士気は最高潮に達している。
中でも、統率個体であるリザードマンの怒り様は凄まじく、彼等に対してけたたましい咆哮を上げていた。
「奴さん方…大変お怒りのようだが。」
「そりゃそうだ。お前、これまでに何匹リザードを斬った。」
「…覚えてねえな…。」
「まぁ…そういうこった。」
カイル・ダルバインの両名は武器を構えつつ、言葉を交わした。
だが、そんな彼等には更なる困難が襲いかかる。
階下からも階層を登っているであろう、リザード達の足音が聞こえてきたのだ。
このまま手を打たなければ、挟み撃ち。現状でジリ貧となっているのは明白であった。
「さぁ、どうするよ。期待のホープ様は。」
「進めど地獄、されど戻れど地獄…それなら答えは一つだろ。」
そう告げたカイルは思い切り大剣を振りかぶる。
「まさか…おい!止めろ脳筋!!」
そして、この先に起こる事態を予期したダルバインはカイルを止めに入った。
「うおおおおおおおおおお!!!!」
「やめろおおおおおおおお!!!!」
だが、彼の制止も虚しく、塔の床には無常にもカイルの渾身の一撃が振り下ろされる。
その衝撃の凄まじさを物語るかのように、砂煙が舞い上がり、その衝撃を受けた床には幾多の亀裂が入った。
「おい、テメェ…やってくれたな。」
ダルバインは恨めしげにカイルを睨みつける。
「まぁ、これしかねーだろ?」
カイルは澄ました表情でダルバインの言葉を受け流す。そして、徐々に砂煙が晴れていく。この砂煙を利用すれば、リザード達をやり過ごすこともまた、可能であっただろう。
だが、依然として2人の姿はその場にあった。
せっかくのチャンスをフイにした馬鹿な人間達、そう直感的に判断したのであろう…リザードマンは目を細め、その手に持ったサーベルを振り下ろした。
恐らく、それが進軍の合図だったのだろう、リザード達は統率された動きで、一様にカイル達に向かってじりじりと距離を詰めていく。
このままでは2人共、絶体絶命かと思われた…その時である。
まるで図ったかの如く、目前の石畳の床が崩落を始めた。
前線に居たリザード達は崩落に巻き込まれ、第3階層へと叩き落される。さらに、後方では予期せぬ事態に、リザード達は大混乱に陥った。
そして、カイルはその隙を見逃さず、声を上げた。
「そんじゃ、こっちまで崩れ落ちる前にさっさと行くぞ!!正面突破だ!!」
「テメェ!人の話聞けやコラ!!4階入口がオシャカじゃねえか!!ヒゲに殺されるぞ!!」
「さーて、跳ぶぞ!!陰険野郎!!」
「チッ…クソが…!!」
「「うおらあああああああああ!!!」」
助走をつけ、掛け声と共に崩落現場に対して大きく跳躍する両名。
もしも、対岸にたどり着けなければ落下の衝撃で無防備を晒したうえ、2階層分のリザードに囲まれることとなる。生きるか死ぬか、二つに一つ。
それはもはや…作戦とも呼べない、ただの博打であった。
常人であれば、そのまま3階層へと真っ逆様だろう。或いは、跳躍すらせずに正気を取り戻したリザード達によって蹂躙されるだけかもしれない。
「…おい、死んだか。」
「そこはフツー、おい、生きてるか!?相棒!!だろ。」
「オエ…気色悪い。」
だが、日々のダンジョン攻略によって、相当の身体能力を有する2人は無事対岸に着地。結果として、窮地を脱することに成功したのだった。
そして、彼等は更なる崩落から逃れるため、右往左往するリザード達を蹴散らしつつ早々に奥へと進行を再開した。
相も変わらず、罵り合いを続けながら…。
「脳筋野郎にはダンジョンの保全という発想はねえのか…。」
「へっ、攻略するのが俺達の仕事だ。後のことは企画部の連中に任せりゃ良いんだよ。」
「いいか、テメエみたいな脳筋が居るから俺達の評判がだな…。」
「おい、ストップだ。陰険。」
だが、その言葉の応酬は唐突に遮られることとなる。
崩落に怯え、パニックに陥るリザード群の中…1匹だけ先に安全地帯へと抜け出し、歪なサーベルらしき物体を構える個体が待ち構えていたのだ。
二足歩行の統率個体、リザードマンである。
その眼差しには新人であれば、竦んで動けなくなるであろう程の憎悪が込められている。だが、ターナーズの若手両名は飄々とその視線をいなしてみせた。
「やっぱ、群れのボスはそうじゃなくっちゃな。」
「フン、言ってやがれ。」
そして、リザードマンは咆哮を上げ、跳躍。そのまま、ダルバインへと袈裟斬りを放った。
「あぁ?俺の方が弱そうだからってか、舐めやがって。」
だが、彼は後方へと飛び、その斬撃を軽く避けて見せる。
加えて、その飛び去り際に自身の武器である鎌…その柄の部分に繋がれた分銅を、リザードマンの向こう脛目掛けて投げつけていた。
「グォォォ…。」
苦悶の声を上げるリザードマン。
見事的中した分銅は、その脚部の自由を奪う。
バランスを崩し、斬撃の勢いのままリザードマンは前方に倒れ込んだ。
立ち上がるのに要するのは僅かな時間…だが、ダルバインはその隙を見逃さず、リザードマンの頭部を足で押さえつけ、その鎌を首にあてがった。
「あーこれ、実は鎖鎌ってヤツなんだわ。まぁ言っても分かんねーだろうけど…。」
そして、言葉と共に一閃。
後に残るのは首と胴が切り離された亡骸だけ…リザードマンは声を上げる間もなく絶命していた。
「まっ…弱肉強食って奴だな。別に食わねえけど。」
そう、ダルバインは小さく呟く。
悲しいかな、物量で相手を圧倒することが出来ない以上、リザードマンに勝ち目は無いに等しかったのである。
「わりぃ、待たせたな。」
そして彼は、言葉と共にカイルの元へと戻った。
すると、カイルは労いの言葉を掛けるでもなく、ふと疑問を口にする。
「いんや。ところでお前…トカゲに話しかけてなかった。」
「…うるせぇ、気のせいだ。殺すぞ。」
「はいはい、さいですか。んじゃ、さっさと行くぞ。」
そして、彼等は何事も無かったかのように、塔の攻略を再開する。
その様はまさしく、企業戦士そのものであった…。
すみません。大分間が空きました…。
余裕見つつ、何とか更新していきます。




