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いせてん!  作者: 遊路
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第五話 国立士官学校

説明多いのはどうしようもないかな。次回作があったら、あえて説明を一切しないという方法を試してみますかね?


 国立士官学校を卒業しました。と、飛ばすと思いました?さすがに今までと違って語る事がないわけじゃないので、ここからは普通に行きましょうか。


 入校式の時に皇帝陛下が祝辞を述べたのには驚いた。そして、校長は皇太后なのにはオイオイと思ったけど、前世では自由に生きようとして迷子になったので、他人に決められたレールをとりあえず進むしかないという状況は初めてなので新鮮だねぇ。前世での経験のない事が結構あるし、思ったよりも万能じゃないけど魔法もあるしで、今回の人生は割と楽しいかも知れない。前世は前世で楽しかったけどね。


 さて、入校式の後は玄関前に張り出された班分け表を確認して、各班の座学室に向かう。学校と言っても士官を育成する帝国軍の施設だ。入校した時点で帝国軍に入隊扱いになり、二等兵となる。卒業すると一等兵になって、その後は各部隊に配属されてから、勲功や昇進試験などで出世していくわけだ。あと、二等兵は学徒兵扱いの非常時以外は兵士として扱われないので階級には含まれていない。しかしまあ、士官学校なのに卒業しても一等兵スタートなのね。前世みたいに学校では何階級か飛び級するわけじゃないんだねぇ。


 軍隊での階級は大尉とか、大佐などではなく。一等兵こと平社員もとい兵士から始まり、小隊長・十人隊長・百人隊長・千人隊長・将軍・大将軍となっている。小隊は四人編成で構成されていて、それが三つ集まって十人隊になり、十人隊が十集まって百人隊という感じだ。百人隊から隊長を含めると正確には一人多いのだが、それはまあ適当みたいだな。一応、士官が複数いて戦死や戦傷でトップが指示できなくなったら、その下の階級の者たちが指揮を取る感じのようだ。前世で歴史の勉強はほとんどしてないので、これがどれくらい優れているのかとか、欠点があるかとか、さっぱりだ。なので、実際に戦いになってみないと分からないんだろうなぁ。しかも、貴族の階級?爵位か。それも加わって来るとややこしいんだろうなぁ・・・


 話はそれたが、私は第一班だったので第一班の座学室へと向かう。座学室の出入り口にドアはなく前世での大学の教室みたいな感じに階段状に机と椅子が配置されて教壇を中心に半円になっている。机は繋がっておらず、小中高でおなじみなスタイルの机と椅子のセットだ。椅子に座るのに横から詰めてくタイプじゃないのは、緊急時に行動しやすくしてあるのかね。一班二十人なので、五列四段で広々としている。えっと、席は決められているはずなので、自分の番号が書かれている席を探す。ああ、黒板に番号貼ってあるわ。えーっと、二十番は・・・窓側の一番後ろか。


 すでに何人か席についているが、見知った顔はいない。幼年学校ってクラス結構あるけど、一年から卒業まで同じメンバーだったからなぁ。貴族でも軍に入るのは半分もいないらしい。軍に入らない人達って何するんだろうね?文官とかかな?


 特に自分から挨拶するような性格ではないので、黙って自分の席に座る。隣の席のやつは・・・まだ来ていないようだ。前の席の人はなんか机に顔を伏せている。疲れたのかな?どこの世界でも校長とか偉い人の話は無駄に長いのよねぇ。良い事言う人も居るけどさ。八割はどうでも良い事を言っている気がする。(※個人の感想です)


 ちなみに軍には女性兵もいる。軍で実際に戦闘にでるのは全体の四割くらいで他の六割は兵站管理をする事務官に炊事兵やら輸送兵。兵士たちの衣服を洗濯したり、掃除をしたりする雑用兵に負傷した兵士を看護する看護兵などなど、非戦闘員は結構な数がいるので、女性兵はだいたいそういう部隊に編成される。もちろん、本人の希望で戦闘員の道に進む子もいるだろうが、めちゃくちゃ少ないようだ。非戦闘員とはいえ、有事には戦闘員として扱われる可能性もあるから、こうして士官学校では一緒に座学やら訓練を受けるわけだ。歴史物の映画やドラマなんかで十万の兵が!とか言っているけど、実際に戦うのはその中の四割になる四万人くらいというわけだ。まあ、割合は国別だろうから必ず四割とは限らないが。国によっては全員戦闘員で非戦闘員がやることを兼任しているなんてところもあるだろう。


 でだ、前の席は女の子だ。白いシャツが汗で背中に張り付いてなんかエロい。ちなみにブラはこの国にはまだ普及してないようだ。というか、概念すらないかも知れない。ノーブラ天国というわけですね。はい。幼女の胸には一切興味はないですけど、大人となれば話は別だ!目の保養として、相手に気付かれずにチラ見をさせて頂こう!まあ、女子も男子のもっこりを凝視したりするのでおあいこだ。もっこりって何?という人はご両親に聞いてください。娘がお父さんに聞くと激しく動揺すると思います。


 それにしても、汗って今日はそんなに暑かったかな?私はぜんぜん汗を掻いてないけど。前世ならびっしょびしょっだけどね!もうすぐ15歳になる今度の私は前の私とは違うのだよ!!


 なんか、汗びっしょりのままというのも可愛そうなので、こっそり魔法でシャツを乾燥してあげる。相手にばれない範囲の速度で。戦闘系の魔法がまだ分からないけど、結構使えるのよね魔法。ただ、なぜ魔法が使えるのかとか、なぜ数時間で魔力が回復するのとか謎のままである。一般人が読める範囲の本には載っていなかったので、機密扱いなのかな?ただ、窓の外にも見えている大きな木。世界樹と呼ばれている木が物凄く怪しい。あんなのうち(前世の世界)には無かったよ!エルフとかドワーフの見た目がそんなに違いがなくてがっかりしていたけど、異世界らしさはちゃんとあるところにはあるんだね。モンスターも実はどこかにいるんじゃないのかしら?とか、獣人やら魔族の存在とかの希望はゼロじゃないはずだ。あれ?タグにモンスターなしってついてるじゃないですか。やだぁ。


 そんなこんなで、座学室の席が埋まり、生まれ変わっても人見知りは変わらない私以外がざわついていると、校内で一時間ごとになる鐘がなり教官が入室してきた。あ、前席の子。服がもう乾いているのに気が付いてきょとんとしているっぽい。後姿しか見えないので想像だけどね。小首をかしげているのできっと間違いない。心の中で、ガッツポーズをする。地味な楽しみだなおい。


「きりぃぃぃぃつ!きょぉぉぉぉつけっ!教官に敬礼!」


 一番の席についているやつが突然起立をして敬礼をする。皆はあわててそれに合わせて起立をし、敬礼をする。ちなみに敬礼は胸に右手拳を当てる感じだ。左手はまっすぐさせる。ちなみに入校式の時に教えられた。にしても、なんで一番の席のやつが・・・成績順で班長にでもされたのかな?


「お、おう。お前はエリック・アンリエットか。アンリエット家は代々軍人を輩出しているとはいえ、まだ班長も決まってない。初日なのだからもっと楽にしていいぞ?」


 どうやら勝手にやったみたいだね。みんながっくりといった感じで席に着く。エリック1人を除いて。真面目さんなのかな?


「失礼します!」


 そういってから、席に着くエリック。暑苦しいなおい。


「それでは・・・欠員はいないな。では、一番から自己紹介をしてもらおうか。そうだな、名前と得意なものや趣味くらいで良い。家についての自慢話はするなよ。お前らは全員ただの二等兵だ。二等兵には身分なぞ存在しない。皆平等だからな。まあ、苗字から色々意識はするだろうが、気にし過ぎると怪我をするぞ。あれは私が学生の頃だった・・・」


 なんか、教官の若かりし、身分違いの恋愛話を聞かされた。どうでもいいから記憶からそっと削除した。いや。だから、今の奥さんでどうのってのろけ話に突入しないで良いから!!


 大丈夫かな?この班・・・



投稿前に多少読む程度なので、誤字脱字や矛盾点なんかに気が付くのはだいたい投稿後なのはしょうがないよね!(開き直り)

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