第三話 幼年期
説明回。今度こそこれが最後と思いたい。
6歳の誕生日前に来週から学校に通えることになった事を祖母ロレッタから聞かされた。
え?この前まで3歳だったじゃないかって?そりゃあ、城で清掃専門のメイドとして働いている祖母に連れられて、城で働く人たちの子供を預かる保育所で9時から5時まで0歳から5歳の子供たちとお遊戯をしたり、童謡を歌ったり、粘土で工作したりして、5時になったら祖母が迎えに来て、家に帰りながら夕食と翌日の朝食と昼食分の食材を買って、家に着いたら夕食に使う野菜の皮むきを手伝いつつ、その日何をしたのかを祖母に話して、夕食が出来たら母が帰ってくるまでの間、文字の勉強をして、母が帰ってきたら一緒に夕食を食べて、お風呂に入り(魔法で服ごと体を洗浄する)、文字の勉強を今度は母として絵本を読みながらそのまま就寝という一日をひたすら繰り返すという日々ですからね。ちなみに母ローザは引っ越してきて一週間ほどして、結婚前に働いていた酒場で働き始めた。私が3歳の時、20歳だからねぇ。というか、祖母は35歳だし。前世の私とほぼ同い年とか怖いわぁ。あ、生まれ変わっての年数を入れたら祖母が年下じゃん・・・orz
こちらの世界というか、他の国も共通なのかは分からないが、文字は日本語と似ていた。まず、この世界には3つの種族があるらしい。ひらがなのような文字が草原の民の文字で、カタカナのような文字が森の民の文字で、漢字のような文字が山の民の文字だそうな。なんでも、60年ほど前に統一帝ユーリスによって統一されたときに、言語と文字も統一されたらしい。
ちなみに戦死した父の名前は初代皇帝にあやかってつけられた名前で、似たような名前が帝国内に結構いるそうだ。
発音は統一される前からほぼ同じで、物の名称や地名などが違っていただけらしい。そこで統一帝の種族の草原の民が使っていた名称と地名に統一されただけだったので、そんなに混乱はなかったようだ。絵本にあった【とういつていこくのれきし】に載っていたのでたぶん間違いない。
この世界の絵本はフィクション少ないみたいね。家にある絵本は全部史実を絵本にしたものらしい。その絵本から察するにモンスターはいないみたいね。ゴブリンとかオークとかスライムとかありがちなやつ。ちょっとだけがっかりしたけど、ああいうモンスターがいたら、引越しの時に襲われていた可能性が高いよなぁ。うん。いなくて良かった!
まあ、そんなこんなでもうすぐ6歳を迎える私は小学校的なところに通えるようになったらしい。この世界・・・全体的にそうなのかは分からないのでこの国としておくか。この国の教育機関は貴族・商人・平民と別れており、本来なら私は今度通うような9年制の国立幼年学校に通うことはできないが、祖母が上司に相談してようやく許しを貰えたそうな。
国立幼年学校は貴族の子息が通うところで、商人と平民の子息は教会学校に通う。この国では女神教なる宗教があって、そこの教会が平民たちにも教育を!と各教会の一室を開放して学校を開いている。そこは6年制だそうな。ちなみに女神に名前は無く一神教で、他の宗教は無いの?と祖母に聞いたら、女神様だけよ。言っていた。名前が無いのはおそらく、神の名前を呼ぶことは失礼ってあれじゃないだろうか。そういえば、食事の前に「母なる神に感謝を・・・」って言っていたなぁ。
それにしても、祖母が城勤めとはいえ、平民が貴族と同じ学校って、いじめられる可能性高いじゃないですか。やだぁ。超ドキドキィー(棒読み)まあ、なんとかなるだろう。相手は子供だし。
来週からいよいよ学園生活が始まります!ああ、学校生活かな?ちなみに入学式の後のクラス会的なものはなかったので、何組でクラスメイトは何人かもまだ不明だ。
この国の教育レベルによってはめちゃくちゃ退屈な授業となることだろう・・・
短いですかね?もうちょっと長いほうが良いのかなぁ・・・
まあ、続けやすい長さで投稿しますね。
ちょいちょい訂正してます。