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旅立ち  作者: 白銀みゆ
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彩伽18

彩伽の居る世界と、彩伽の作り出す世界の関係性を説明するのは、

実に難しい。


地球上の人間という立場で考えれば、

この宇宙が人の想像力で成り立っているという理論になってしまう。


しかし、地球上の科学者がいくら探しても見つからない答えがそこにあるとしたら。

超えられない壁の先にあるものが、まさに彩伽がいまいる世界だとしたら。

現時点で地球上の科学者は、肯定も否定も出来ないだろう。


そんな存在であるこの世界が一体なんであるのかも、

ここに居る創造者が作る世界が何なのかも、説明は不可能だ。


仮にどんな物体も通り抜けるニュートリノが、この世界を形成している光の粒子だとしたら。

そして、そのニュートリノを自在に操れる存在が、創造者だとしたら…


世界として形成された時点でニュートリノは再びいかなる物体をも通り抜け、

最終的にここへ戻ってくるのだとしたら。


そのように仮定すると彩伽の存在が説明できなくなる。

実態化する人間はニュートリノの世界に存在できるのか。


想像力で生み出されるエネルギーが光の粒子だとしたらどうか。

それでもやはり、彩伽の実態化の説明はつかない。

そしてその彩伽の生み出す世界とは何か。

他の創造者と同じなのかさえもわからなくなってくる。


「お父さん…」


彩伽は何か心当たりがあるのか、父を思う。

彼は、宇宙科学者なのだ。

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