彩伽7
これほどに範囲が広いと管理がしきれない。
しかも一番上から下までの移動が大変だ。
彩伽は少し考えるとアルテルに中へと戻るよう頼んだ。
戻るなり、彩伽はアルテルにそばに居るように告げると、
目を閉じて集中した。
すると、空間がみるみる姿を変えていく。
壁沿いに緩やかなスロープが現れ完全に吹き抜けとなる。
中央には円形の大きなガラスの皿のようなエレベーター。
普段、彩伽が過ごす部屋は最上階に作ることにして、
エレベーターは最上階の一つ下の階まで。
1階から48階までは殆どが透明な空間だ。
「こんなものかしらね。」
アルテルは目をむいた。
状況の変化への対応があまりにも早すぎて、
こちらの方がよほど戸惑っている。
この彩伽という人は一体何者なのだろうか。
「それにしてもこんなに広いと、さすがに手伝ってくれる存在がたくさん必要になるわね。」
言うなり、彩伽の身体からアルテルを半分くらいの大きさにしたような存在が続々と飛び出してくる。
「彩伽!?」
48体でたところでそれは止まり、彩伽はにっこり笑った。
「この子達に指示を出したり面倒を見るのはアルテルの役割よ。
アルテルに従うように作っているから、よろしくね。」




