表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅立ち  作者: 白銀みゆ
54/119

彩伽2

二人が見ていたのは、ランドセルを背負った彩伽だった。


「これは・・・マロンに出会った時ね。」


彩伽が呟いた。


アルテルは黙ってその光景を見つめている。

状況が呑み込めないまま、それでもそんなことはどうでもよくなっていた。

彩伽を知りたい。

彩伽がどのように生きてきたのか、知りたい。

その思いの方がずっと強かった。


夢中になって見入っているとあっという間に時間は過ぎ、

彩伽は今の姿と同じになっていた。


そして、マロンが亡くなった日が過ぎ、家族3人で丘へ出かけた日の光景となった。

父がマロンの喪失感で意気消沈する家族を元気づけるために車で訪れたその場所は、

マロンと共によく訪れた場所だった。

しかし、彩伽はそれに反発し、帰宅することになる。


「いつも、ここで止まるのよ。」


何度も再生した記憶。

この先に一体何が起きたのか。

彩伽はその記憶こそがカギになっていると考え必死に思い出そうとしてきたが、

今では思い出すのが恐ろしいと感じている。


しかし、ついにその先の光景が広がろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ