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旅立ち  作者: 白銀みゆ
39/119

継続 1

アルテルはアルテルのままでいて欲しい。

それを一時とはいえ汚してしまった事が悔やまれた。


「ごめんね、アルテル。

 アルテルは、アルテルのままでいて。」


記憶を追いかけるのは、もう止めよう。

そんな風に思ったのは初めての事だった。


どれ位の時間が過ぎたのか、

正確にはわからない。

けれど、今、決して短くない時間の中で、

環境に適応し、前向きに生きていこうとしている自分がいる。


「アルテル、私はこの世界で生きていく。」


地球では亀の甲より年の功と言うことわざの通り、

時を経たものが優るとされていたけれど、

此処ではそんな事は通用しない。

時間の概念がなく、

経験だけが増えていく。

比較対象はなく、優劣を考える事すらない。

いつまで続くのかわからない此処での生活を、

一人で過ごしていたなら、投げ出していたに違いない。


「彩伽、私も彩伽が好きです。」


友があれば、

生きていける。

一人でない事が、こんなにも大切だと、

心の底から実感していた。

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