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旅立ち  作者: 白銀みゆ
27/119

展開 1

「マロン?マロン!!」


呼びかけても反応がない事は、そう珍しくない。

世界に行ったまま暫く帰ってこない事も、多々あった。

ただ、それほど長い間ではなかったし、

感覚的には1週間程度が最長だった。


しかし、今はアルテルの尽力で、

無事にシルバルドを元の惑星に戻す事に成功してから、

おおよそ3週間が経っている。


アルテルの提案の通り、

少しずつ量を調整しながらシルバルドを世界に戻していたところ、

ある瞬間、唐突にそれは起きた。

縦横無尽な変形をしたかと思うと、

次の瞬間、完全な球体に落ち着いたのである。

それはもはや無機物ではなく、

一つの安定した惑星となっていた。


大変な作業を成し遂げたアルテルを迎え、

3人で喜び、抱き合った。

それから暫くアルテルと話し込んでいて、

ふと気付いた時には、もうマロンの姿はなかった。

それ以来、ずっと帰ってきていない。


1週間程が経過したと感じた時から、

世界を探しているものの、マロンは一向に見当たらない。


私は元より、寝る事もなくずっと作業を続ける。

世界からマロンが帰ってくれば気付くはずだった。

マロンは、一度此処を経由しないと別の世界へ移る事は出来ない。

世界にいるなら、一つの世界に留まっているはずなのだ。


新しい惑星を作りながらの作業では、探す範囲に限りはあるものの、

もう全ての世界を見尽くしたはず。

それなのに、見当たらない。


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