41話 賢者の石
「よーしこのぐらいでいいかな」
平民寮の手前、セフィラの根元で僕は雑草を一生懸命に抜いていた。
今日はセプタニアに帰る日だが、セフィラが寂しがるのは分かっていたからこそ、日が登り始めた時間から剪定をしたり周囲の掃除を念入りにしていた。
初めてセフィラの上に登り街を眺めたりと、戯れ。
そしてしばしの別れの挨拶をする。
「ちょ、セフィラ離して。ってこら離しなさい!」
結果、リザ達が来るまで離してもらえなかった。
船に搭乗する手前。マリーは別れに涙は見せない、たった二ヶ月の辛抱なのだと言っていた。
大人になってしまえば短い期間かもしれないが、青春の2ヶ月はとても長い……
そんな事を言いながらも別れを惜しみ、二匹の巨大なドラゴンが羽ばたくと、船は浮き上がらせる。
どんどんと高度を上げていく……マリーが見えなくなるまで船の上から見下ろした。
魔法学園都市を離れたところで僕達は指定された部屋へと移動を始めた。
リザとの二人旅は初めてだ、マリーよりかは遥かに静かな旅になるだろう。
僕は船内で最初にしたのは甲板で体を動かすこと。
汗が滲む程度に抑え運動をする、それに付き合うようにリザがそばにいた。
「フッ……フッ…………リザ、僕に付き合わなくてもいいんだよ」
「ん?私はセレクトの事見てるの好きよ」
「そ、そう?」
「うん!」
なんて気持ちのいい笑顔だろう。
それならそれでいいのだが、リザは我慢してしまう子だ。
無理をしていなければいい……だが今日の天気は日差しが強く暑い。
少し早いがトーレニングをやめる事にする。
昼食をリザと一緒に食べ、軽く雑談をした後は部屋に戻ってきた。
来る時こそは珍しがっていた船の内装だが、今ではポンコツに見える不思議……
ちなみに部屋のベッドは二つ、机をはさんで離れてはいるものの手を伸ばせば届きそうな距離……リザとは相部屋だ。
男女七歳にして席を同じゅうせずなんてことわざを思い出すが、この現状に何者かの意思を感じてしまうのは僕の悪い癖だろうか……
にしても学園へ来るときは長椅子だった部屋が、今回はベッドである。
エコノミークラスとビジネスクラスの差なのだろう、内装も少し変わっていたのでこの船はもしかしたら貴族や豪族専用なのかもしれない。
だがどそんなところに金を使うなど守銭奴のヤルグらしくない気がする……リザは別にしても、あいつは僕だけでも安くするはずだ。
考えていても腹を立てるだけだと思い、賢者の石を起動させ作業に移る。
賢者の石の大体の動作は昨日の段階で出来上がっていた、今からやるのは初めての自然文字を記憶させる事。
そんな傍らでリザは目の前、机向こうのベッドに座り僕の作業を見ていた。
「…………リザ?」
「ん?」
「いや、その……退屈じゃない?」
「そんなことないよ、セレクトが作業してるところ見てるの好きよ」
小首をかしげ、またいい笑顔で言われてしまう。
こんな時、マリーの場合はあくびをしながら外に出て行くところだろうが、リザはずっと僕を見ている。
少し作業を進めるが、落ち着かない……喋らなくてもいいと心の中で割り切ってもいいのだが。
うーむ、これはこれで集中しきれない……
「ねぇ、セレクト」
話題を見つけたのか、対面のベッドに座るリザが沈黙を破り話しかけてきてくれた。
「ん、何かな?」
「セレクトはメルヴィナ様と戦って勝てると思う?」
体を前後に揺らしながらリザが無邪気に聞いてくる。
そんな唐突なリザの質問はマリーの事を思ってのことなのだろうか……
それともただ純粋に気になっただけなのだろうか……分からない。
僕は作業を止めずに言う
「リザはそういうことには興味無いと思ってたんだけど。どうしたの?」
「うん、マリーが夏休みの間にメルヴィナ様に勝てるかどうか分からなくて……」
前者があたりのようだ。
確かにあれに勝つには相当苦労するだろうし、僕ですら勝てるか怪しい。
「マリーは勝つよ……あきらめが悪いからね。それとさっきの質問だと、僕は剣術だけだと姫様には勝てないかもしれないけど。魔法を使っていいなら勝てる」
と、僕は断言をする。
前後に揺れるのを止め、リザはベットに深く座りこむ。
「ふふ、マリーも言ってたけど、セレクトって天才ね」
僕がいない所であいつはそんな事を言っているのか……
だがそれは間違いで僕はただの秀才ではあるが天才ではない。
「僕が天才?そんな事は無い……地道にコツコツやってる優等生だよ。それにもうそろそろ剣術だとマリーに勝てなくなる、絶対にね。多分夏休みが明けたら僕なんて追い抜かれてるんじゃないかな?」
「そうなの?セレクトはずっと高い壁だって言ってたよ」
「それは……思い違いだよ。それに天才だって言うならマリーの方だ。僕の持っていない感覚を十分に持ってる。だから姫様と最初にやり合った時は引き分けたわけだし」
僕は前世の記憶を持っている……だからこそ色々出来る。確かにそれを知らなければ天才に見えてしまうのだろう。だが、僕はパズルの作り方で語れば外から埋めるし事しか出来ない秀才で。天才とはパズルをランダムに置きながら確実に完成させてしまう人の事を言う。
「それに僕は魔法はすごいけど魔力は平民より多く持っている程度で、その点リザは僕の何十倍って魔力を持っている。それらを踏まえて言えば心を読めるリザだって僕よりも才能が上かも」
そう、僕は決して膨大な魔力を持っているわけではない、あくまで省エネに魔法を使っているだけ。
魔力の増幅量は平民が頑張った程度しか増えていない。
「でもセレクトは無いものをいっぱい発明しちゃうじゃない」
「原理を知っていれば誰だって出来るよ。僕はたまたま持っているだけ……」
口が少し滑ったと思う……感情を押し殺しリザに悟られないように気をつける。
「それってやっぱり四角い塔の建物がいっぱいある記憶のせいなの?」
それは全く思ってもいなかったリザの一言だった。
「え……」
作業の手が止まってしまう。
つい疑問の声を上げてしまったが、心を読めるリザなら僕の過去ぐらい覗けるだろう。
だがいつ覗かれたのかと思い出す。リザは積極的に人の心の奥底を見たりはしない子だ。
何か訳があったのだろう……その事についても話してくれた。
「昔、セレクトに治療してもらってる時に記憶を深く覗いたことがあるの……その時にちょっと見覚えのない光景があって、それが凄く不思議で……この前まで夢だと思ってた。でもセレクトが倒れたときに夢を覗いちゃったの。私も寝てて無意識だった……そのとき見たのはセレクトがセレクトじゃなくて、おじいさんと知らない言葉で話してて……」
リザはそこで話を区切る、僕の言葉を待っているようだ。
それにシーツを掴むリザの手に力が入るのが見える。
リザは優しい子だし、物分りが良い……何よりも僕の事を信用してくれる。
だから正直に話しても対して問題は無いと思う。
意を決して僕は話そうと決めた。
「……別に隠してたってわけじゃないんだけどね。ただこんな事話しても誰も信じないだろうし、話散らす事でも無いと思ってたんだよ。僕が何者か分からなくて怖い?」
「ううん、私はセレクトの事が…………怖く無いよ」
リザの言葉に間が空いていたが、多分言葉を探していたのだろう。
「怖く無い……か……じゃあ少し昔話をしようかな。マリーにはまだ内緒にしてて」
作業の片手間に、前世の記憶を語る。
僕は日本という国に生まれ、そこで剣術を覚えさせられ、博士と出会い、研究の失敗で体を無くしこの世界に記憶を持ったまま生まれたこと……リザに全部を話した。
終始リザは笑顔で聞いてくれた。何も怖がったりなどしない。
「だから精神年齢は40歳近いよ、おじさんだね」
「でもセレクトはセレクトでしょ?」
「そうだけど……ほら、変じゃない?妙に達観してたりとか」
「変じゃないよ……セレクトらしいって思ってるし、全然変じゃない!」
力説されてしまう。だが、その真相を確かめるべく僕はふざけながら言う。
「じゃあ、僕の記憶を見てみなよ。出来るでしょ?」
「え!?」
驚いたリザの表情はどうしようと慌てている。
「色々面白いものが見えるよ。見たことのない物が沢山」
僕のつまらない挑発におずおずとリザは立ち上がり、横から立ったまま手を僕の肩に載せる。
僕の記憶している映像がそのまま見えるのだろう、リザの手に力が入る。
10分くらいが経ちそっとリザが手を離すと微笑みながら泣いていた。
「すごい……やっぱりセレクトすごいよ」
「何が見えたの?」
「凄い人ごみに、綺麗な光の街の景色、海の中に居る見たことのない生き物が沢山。それと宇宙だっけ?星のその向こう……月にも行けた」
満足してくれて良かった。
リザはまた見せてねと言ってから、僕の隣に座り、フルに能力を使ったせいか疲れて寝てしまった。
肩にかかるリザの温もりを感じ、少し胸につかえていた物が無くなった気がした。
それはこの世界に来て初めて認められた気がしたからなのだろうか。
とりあえずはリザが起きるまで作業を続け、夕飯は船内のレストランですます。
そして今日という日に終わりを告げる汽笛が鳴り。
ドラゴン達が休憩に入った。
―――次の日
今日は通常通りにドラゴンが飛んでくれれば昼までにはセプタニア王国首都につくはずだ。
朝の日の出と共に汽笛がなる、ドラゴンが羽ばたき、飛び始めた時に僕は目覚めた。
「…………」
違和感がある、となりが妙に生温かい。
しかし確認してみるが何もいない……でも確かに僕が起きる前までにそこには何かがいた形跡が有り。
魔力の反応もある……
「……リザ、さっきまで僕のベットに居たの?」
びくりと肩が反応した後にわざとらしい寝息が聞こえる
問い詰めるのも何だか気まずくなりそうなので。
とりあえず僕はそんなリザを起こさずに朝一番の体操に甲板へと向かった。
午後になる前にはセプタニアへと到着する。
僕はその間も賢者の石への自然文字の記憶作業をしていた。
船を降り、少し歩いた所で辻馬車を止め、リリア商会まで乗せてくれと頼んだ。
来る時とは違い王都で暇を潰す時間は無い。むしろリリア商会のヤルグが手配してくれているであろう、キャラバンに挨拶に行かなければならない。お昼ご飯はその後だった。
僕達の到着が早く午後直ぐに出発したキャラバンは、どこかホッとしている。
それもそのはず、もう少し遅れていれば次の街に着く頃には日は沈み、あたりは真っ暗。
そこで夜道を光で照らして歩いていれば、山賊や魔物なんかに狙われる対象となる。
いざとなれば僕がいれば何とでもするが、戦いを避けるに越したことはない。
しかし、この旅はここからが長い。リリアまでの道のりは一週間……馬車の移動でリザの体力が削られてしまう事を僕は心配しなくてはならない。
僕達には専用馬車が用意され、キャラバンの中心で守られている。
そのキャラバンの大きさは50人規模で、その内の護衛が20人という、ただの商会キャラバンとしては護衛が多い。
それがアダになったのだろう……王都を出て日が傾き始めた頃に賊に襲撃をされた。
森の中……ここを抜ければ目の前に街があったはずだが。
丁度馬や商人達が疲れはじめてきた頃合いを狙って賊共が現れた。
「随分と豪華な荷物を運んでいるようだな!」
「護衛が20人たァ居るが、俺達は50人だぜ!」
「抵抗する奴は殺す!抵抗しない奴も殺す!」
そんな叫ぶ声が聞こえた瞬間には僕は外に出ていた。
飛び出してきた僕にすかさずキャラバンの一人の商人が隠れていてくれという。
「セレクトさんすみません。私らが囮になりますから、他の商人達と一緒に全力で駆け抜けてくだせぇ」
最初から決まっていた段取りなのだろう、商人の数名が荷物と共に囮になり、護衛が前方に道を作り、逃げられそうな者を逃がす。そういうトカゲの尻尾作戦だ。
それでも命を掛けて僕達を守ってくれようとする姿は勇敢だった。
しかし申し訳ないことに、何を言おうが僕の出番である。
それに馬車の中で見ているリザにも良いところ見せておきたいし……
目の前の勇敢な商人を除けて言う。
「心配しないでください、僕が何とかしますから」
既に賊がキャラバンを包囲していた、護衛も陣営を作って守ってはいるが、数に圧倒されてどんどん押されている。この陣営に少しでも穴が開けば賊どもは襲ってくるだろう。
しかし僕は平然と佇み、賢者の石に魔力を込め起動させる。
「初めてだけど……まあいいか、実験台になってもらおうかな」
僕の目の前には青白いホログラムモニターが出現し、映し出されるのは白い点と赤い点。
それは上空から見た時の賊共とキャラバン達の位置になる。事前にこんな事もあるのではないかとキャラバンの人達の魔力を記憶させておいて正解だった。
そんな賊共はすでにロックオン済みである。
「本当に律儀に50人いるな……とりあえず誘導衝撃弾でも打ち込んでおこうかな」
少し賢者の石を弄り魔法を構築したあと、必要な魔力を送り実行ボタンを押す。
放たれた魔法は見えない、しかも音速で飛ぶ衝撃弾になすすべもなく賊共は悶絶していく。
あっという間にうずくまる何かが出来上がる。
「あっという間だな……皆さん怪我はしてないですか!!」
誰しもがその現象に魔法を使ったのかさえ疑問に思っただろう。
放けている彼らを先導し、早く街へと進むことを優先させる。
誰の怪我も無く賊共は縛り上げられ、また暴れられては困るので僕が見張りにつく事にした。
街の入口へとやってきて、賊共を全員預けるのには苦労した。
なにせ50人も居るから、街の警備団総出での騒動になる。
そして街の討伐ギルドからは報奨金が出て、この日の夜は僕を担ぎ上げ大宴会になった。
次の日の朝は大部分の商人と護衛が気分が悪そうだったが、キャラバンの歩みは止められない。
僕は馬車に少しだけ細工を施す、それは揺れないためのサスペンションを作り、すべての馬車を魔法で軽くするといった細工だ。
少しでも馬の負担を減らせば次の中継地まで距離が稼げると思ったからだ。
この先は昨日よりも深い森となる、普通の速度で抜けるには一晩をどこかしらで野営をしなければいけない……
だが森を抜けられれば草原地帯があり、周囲の警戒範囲が格段に上がる。
少しだけ速度を挙げて森を抜けていると……また賊共が現れた。
今日は囲まれているわけではない、何故か後ろから追ってきた。
その数は50人程で昨日とは違い、馬に乗っている……
「随分と豪華な荷物を運んでいるようだな!」
「護衛が20人たァ居るが、俺達は50人だぜ!」
「抵抗する奴は殺す!抵抗しない奴も殺す!」
うーん、これは最近の決まり文句なのだろうか……
「セレクトさん!やっちまってくだせぇ!」
昨日の僕を逃がそうとした商人は意気揚々と僕をまくし立て、あんなにも勇敢だった姿はどこにもない。
別に昨日の賊共が追いかけてきたわけではない、魔力の識別記号は昨日の全員と一致しない。
賢者の石での実験台にはもってこいなのだが……二日連続とは腑に落ちない。それに馬に乗っていた事も考慮すれば、誰かが手引きをしていて僕達を確実に狙われている。
それに昨日もそうだが族は弓を使っておらず、確実にリザか僕を生け捕りにしようとしてきている。
そんな賊を懲らしめた後に、僕はその事をリザに話す。
とりあえず彼らの依頼主を探ってもらったが依頼した人間が黒尽くめで分からなかった。
もし分かったところでその黒尽くめも蜥蜴の尻尾にすぎず、大元まではたどりつけないだろう。
こいつらを引き回してこの先には行けないので、木に括りつけ、キャラバンから一人だけ早馬で街まで引き返させた。
早くても明日にはこいつらが捕まってくれるだろう、運が悪ければ……魔物の餌になるかもしれないが。僕達がそこまで心配する義理はない。
何とかその日には深い森を抜け草原地帯で野営をする事が出来た。
――――王都から出てリリアに向かう事3日目
朝早く日の出と共に移動を開始する。
草原を進む景色は短調で、眺めるものは遠くの山だけ……
それにリザは飽きてきたのか僕の前世の記憶を見せてくれと頼んできた。
別に嫌がる事でも無いので好きにさせてあげる。
それから時間が経つこと午後手前。
鼻歌まじりに僕はようやく賢者の石へ、今知るすべての自然文字の入力を終えた。
「…………出来た……ってリザは何やってるの?」
賢者の石から目を離し隣を見ると何やらリズムをとっているリザがいた。
「あ、セレクトの前の世界の音楽を聴いてるの。すごいね!」
おおう、僕はリザの音楽再生端末か何かになっていたようだ。
別にそのことで叱ろうとは思わないし、リザも喜んでいる……しかし、複雑な気持ちだ。
もうすぐお昼時なので、キャラバンは停止するはず。
お昼のご飯を考えながら外を見ると荒野が広がっていた。
「……ん?……あれ!!?」
記憶違いだろうかと、考えたが前回通った道では無い事に気がつく。
「どうしたのセレクト?」
「いや……ちょっと待ってリザ。あれ?」
青いモニターを出現させ、キャラバンの異常を確認してみる。
そして知らない人間にいつの間にか先導されて……なんて事は無い。青白いモニターには白い点しか浮かんでいない。
でもその異常を知らせる人物がいないのもおかしい……道がそれれば絶対に誰かしら気がつくはずだ。
そうなると最初からこのキャラバンが怪しくなる。
僕の中の疑念が警戒レベルに達した時、馬車が止まった。
「リザ……僕にしっかり捕まってて」
「うん……」
僕の心を読んでいたのか、リザは直ぐに理解してくれる。
そしてゆっくりと馬車の扉が開いた瞬間。
僕はリザを抱えて飛び出した。
「うおっ!セレクトさん着きやしたぜって……急にどうしやした?」
「僕に近寄らないでください!!」
馬車から飛び出した僕は全力で警戒しリザを抱えながら賢者の石を前にだし臨戦態勢に入る。
だが急の出来事だったのか商人はおろか……皆が呆然と僕達を見る。
そこにはどこにも敵意はない。
もしかしたらこの人たちも騙されているのかそんな風に考えていると、後ろから声がかけられる。
「うーん、セレクト君は何をやっているんですかね?もしかして拉致されたと思ってリザイヤ嬢を守るナイトをしてたりするのかな?」
一瞬僕の中の時が止まる。
……それは懐かしくも聞いた事がある声で……久しぶりに会うはずなのに腹が立つ言い回しをする男。
ニコニコと笑っているがその内側はどす黒い臓物で出来た……ヤルグがいやがった。
まいどまいど誤字報告ありがとうございます!
もはや感謝の言葉のレパートリーが尽きてきそうです……
今回はリザとの二人旅、ついにセレクトがゲロっちゃいましたね。
もうそろそろ3年前の汚点を治す時がきたかな(プロローグを少し変えるかも