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信長、再臨。異世界より地球を救え

作者: ごはん

「ん……なんだ、この記憶……?」


高校の歴史の授業中、17歳の女子高生・織原真琴おりはらまことは突然、頭痛に襲われた。次の瞬間、彼女の中に膨大な戦の記憶と、火縄銃の音、濃姫の笑顔、安土城の天守がよみがえる。


「……本能寺、か。俺は……信長?」


そう、彼女の前世は戦国の覇王・織田信長だった。目を閉じれば、家臣たちの名と死に様までもが鮮明に蘇る。


目覚めたのは、教室ではなかった。

青空の下、浮遊する大陸。空を泳ぐ竜。

そして目の前には、銀の鎧をまとった老人が立っていた。


「ようこそ、選ばれし者よ。我らが世界<リエル=ゼルヴ>が、貴女の助けを必要としております」


2.異世界の戦い


リエル=ゼルヴでは、魔力暴走により時空がゆがみ、破滅のエネルギーが地球に流れ込もうとしていた。数ヶ月以内にその波が地球に達すれば、人類文明は滅びる。


「ならば止めるまでだ。この織田信長が、地球もこの世界も救ってみせよう」


真琴の中の“信長”は、怯むことを知らない。


彼女は異世界の軍を束ねた。炎の魔法を銃のように撃ち、魔物には軍略で勝ち、敗走した王国軍を再編して統率し、連合軍を作り上げた。


「正面からぶつかるのは愚策。こちらから罠を張り、敵の大将だけを討ち取る」


まるで桶狭間。

まるで長篠。


「この世の理が違おうとも、戦の本質は同じだ」


真琴の信長魂は、異世界に革命を起こした。


3.帰還と選択


激闘の末、真琴は破滅の源・終極の竜〈ゼル=マグナ〉を討ち果たし、地球へと流れる滅びの流れを断ち切った。


「ありがとう……これで地球も救われる」


異世界の王はそう言った。


「だが、貴女はもう戻れぬ。我らの世界にその魂を留めてはくれぬか?」


真琴は迷った。


地球には家族も友達もいる。

けれど、ここには……彼女を“信長”と知り、命をかけてついてきた仲間たちがいる。


そして、彼女は笑った。


「戻るさ。まだ、天下はとれていない」


―目を覚ました真琴は、教室の机でぐっすりと眠っていた。


「……夢?」


だが、机の上には小さな竜の鱗が一枚、落ちていた。

突然、織田信長の記憶を思い出した女子高生・真琴。気がつけば、異世界へと召喚されていた。地球を救う鍵は、前世の戦国の知恵とカリスマ!? 天下統一ならぬ、異世界と地球の平和を“信長”が再び導く、異色の転生バトルファンタジー!

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