表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/26

第三話

 突然柊に自己紹介をしようと言われた俺は、

渋々自己紹介を始めた。

「名前は天宮 楓。」

「いや知ってますけど。」

名前だけ言ったら流石にツッコまれた。

「趣味は? 好きな女子とかいるでしょ!!男子高校生!」


何故好きな女子を聞く!?まぁ聞くのも面倒くさいからいいけど。

「趣味は……無いな。好きな女子もいない。」

「本当に?気になってる人すら?」

なんでそんなに聞いてくるのか謎なんだが。

「気になっているといえば……」

「いえば?」

「あの子元気かな。」

そうつぶやいた後、ふと何年か前に出会った子を思い出す。

「あの子?この学校の子じゃないの?」

柊が驚きながらも、興味津々に聞いてくる。

「俺がこの学校の女子に話し掛けられると思うか?」

「いや、思わないけど。そこドヤ顔で言うとこじゃないよ……」

柊が少し呆れた顔で言う。なんか今サラッと悪口言われたような気がするが、こういうのは気にしたら負けなので、気にしないこととする。多少傷付くけど。


「俺は話したぞ。もういいだろ。」

「よし。じゃあ次は僕が話すか。」

「名前は柊 雪璃せつり。雪に瑠璃色とかの璃でせつりって読むんだよ。でも少し女子っぽい名前でしょ?」

「別に。綺麗で格好良い名前だと思うけど。」

「そういうことをすぐに言えるのになんでモテないんだろう……」

悪かったな。モテない男で。あとな、がっつり聞こえてますよー。

「まぁ良いや。これといった趣味はないけれど、人の髪の毛を結ぶのは好きかも。まぁ姉が美容師というのもあるのかもしれないけと。」

まさかのここにきて、器用系男子というステータスまで追加されただと!? どこまで完璧なんだコイツ……

というか、うえにいたのか……

柊姉……想像しただけで鳥肌が立つな。


「だから、その、か……楓のサラサラで綺麗な髪の毛も結びたい!」

器用だけど、ヤバイ奴だった。

……ん?楓? 今コイツ俺の名前……

「今、名前……」

「あ、そうだ!名前!」

「僕これから楓って呼ぶね!」

「楓は勘弁してほしい……」

「いいじゃん楓。いい名前だと思う。似合ってるよ。」


俺は自分の名前が気に入ってなかった。なんか俺には似合わないと思ってたから。でも、目の前にいるコイツが嘘をついているとは思えなかった。きっと本当に思っていることなんだろう。

「いい名前か……」

「あっ……楓が初めて笑った!」

と柊が嬉しそうに笑う。しまった。

「わ……笑ってない。」

「笑ったよ〜!なんで隠すの!」

「いや、笑ってないから。」

「ふ〜ん。笑ったほうが可愛いね?」

調子乗りやがって!!

「あーうるさい。」

「あ〜あ。いつもの顔に戻っちゃった。」


自己紹介……最初は嫌嫌やっていたけれど、

コイツのお陰で少しだけ自分の名前が好きになれた。ほんの少しだけだけど。


「宜しくね?楓。」

ニヤニヤしながら柊が手を差し出す。

前言撤回。やっぱり柊はウザい。でも悪い奴ではないらしい。でも……

「……ムカつく。」

「なんか急に酷くない!?」

今度は柊が涙目になった。



苹果です!ここまで読んで下さった方に感謝!

最近投稿出来てなくてすみません。

忙しくて(汗)多分来月は私自身更に忙しくなるので、投稿頻度が落ちると思います。すみません

こんな作者ですがこれからも見守って頂けると嬉しいです。

それではまた次回会いましょう!

さようなら(^^)/~~~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ